診療看護師(NP)として医療を支えたい!NP養成課程の大学院修了!社会人大学院生インタビュー24前編

summary

この春に看護大学院を修了され診療看護師(NP)資格を取られたAさんへのインタビュー前編。Aさんは小児分野のNPを目指し大学院へ進学。遠方の大学院ながらオンライン授業や実習時のマンスリーマンション利用などで引っ越さず修了されました。全科目80点以上必要という厳しい基準のなかでの学習。研究と実習の両立は大変でしたが、先輩の支えもあり成長につながった2年間となりました!

Aさん

看護師として勤務をする中で小児分野の診療看護師(NP)になることを決意。2024年にNP養成課程を持つ看護大学院に入学。2年間の学習を経て2026年3月に卒業しNPの資格も取得。NPとして活躍中。

2年間の大学院生活で診療看護師(NP)資格を取得!

ーー:このたびの大学院のご卒業、そして診療看護師の資格取得、本当におめでとうございます。
この2年間の大学院生活、さぞ大変だったことと思います…!

A:ありがとうございます。
本当にあっという間の2年間でした。

ーー:今日はこの2年間の経験についていろいろとお伺いできればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

A:よろしくお願いいたします。

ーー:最初に、Aさんが大学院を目指そうと思った理由について教えていただけますでしょうか。

A:はい。大学院を目指そうと思ったのは、診療看護師(NP)になりたいと思ったからです。

診療看護師資格を取るためには大学院に行く必要があったので、大学院進学を考えました。

補足 診療看護師(NP)とは

診療看護師(Nurse Practitioner:NP)とは
「NP協議会が実施するNP資格認定試験に合格した者で、患者のQOL向上のために医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師のこと」を意味します(出典:https://jadecom-np.jp/np/outline/)。

言ってしまえば〈医者がこれまで行ってきた治療の一部を看護師の立場から実施できる〉という資格であり、今後の医師不足が予測されている日本においても今後重要性が増す資格となっています。

基本的には5年以上の勤務経験を持ち大学院修士課程での養成プログラムを経たのちNP資格認定試験に合格することで取得可能となっています。

アメリカで誕生したこの制度、海外において医療を支える専門職として重要な位置を占めています。

診療看護師を目指した理由

ーー:ありがとうございます。
Aさんがそもそも診療看護師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

A:はい。自分が看護師としてスキルアップを考えたときに、次のステップとしてどうするかを考えていました。

そのときに、友人がいろいろな資格について考えていることを聞きました。

友人は認定看護師や専門看護師について調べたんですけれども、聞いていて「自分はちょっと違うな」と思ったんです。

注 認定看護師も専門看護師も、養成校や大学院の養成コースにおいて学習をすることで取得が可能です。

診療看護師がゼネラリスト的な役割を担うことが多い反面、認定看護師や専門看護師はたとえば「がん看護」「精神看護」など特定の領域についての専門性を身につけることが求められているという特徴があります。

ーー:といいますと?

A:認定看護師や専門看護師の場合 病棟の勤務もしながら認定や専門の仕事もやるという形になるのですが、私はそれよりももっと横断的に関われる仕事がしたいと思いました。

ーー:なるほど〜!

A:そこで知ったのが診療看護師という資格です。

自分も看護について詳しくなれるし、スキルアップできると思って目指すことにしました。

ーー:いいですね!明確な目的意識を持って進学されたんですね。

次に、大学院の選び方についてもお伺いしたいのですが、Aさんが修了なさった大学院をご選択なさった理由について教えてください。

A:大学院を選んだ理由はいろいろとありますが、小児看護の分野のNPを目指すのにその大学院が最適だったというのが大きいです。

自分がやりたい分野が用意されていたことも大きく、その大学院を目指すことにしました。

ーー:ありがとうございます。
大学院の受験勉強についてはいかがでしたか?

A:受験勉強は、けっこう医療的な分野の内容が出題されていたので、それまでの知識を振り返るのが大変でした

改めて勉強し直す必要がありました。

「遠方の大学院ですが、引っ越さずに卒業できました」

ーー:ありがとうございます。
それではAさんが実際に大学院に入ってみての感想について教えていただけますでしょうか。

A:まず良かったこととしては、私が入学した2024年は新型コロナウイルス感染症の5類以降のあとということもあり、Zoomでの授業も実施されていて、ハイブリッド形式だったことです

ーー:それは社会人にはありがたいですね!

A:NPの養成課程の場合、大学院の1年目は座学中心、2年目は実習中心になるという特徴があります。

実は私が進学した大学院は家から離れていて、移動するのに新幹線や飛行機を使う必要があるような場所なんです。

ですが、1年目はZoomを活用したオンライン併用型の授業も多く、自宅からでも授業を履修できましたし、仕事との調整もしやすかったんです。

2年目の実習の際も実習先の病院のそばでマンスリーマンションを借りて通っていました。

結果的に引っ越しをせずに大学院をおえることができました。

ーー:それはすごいですね!

「全科目で80点以上取る必要がありました」

A:ただ、オンラインの授業が多かったとはいえ学校に行かなければならない日もあり、移動はけっこう大変でした。

それと、NPの養成課程では授業ごとにテストがあり、80点以上を取らないと合格できませんし、大学院の最後に受験するNPの認定試験も受けられなくなってしまうんです。

なので、80点以上の合格点を目指しクリアしていくのが大変でした。

ーー:80点以上ですか!それは大変でしたね!

A:はい。80点を超えられないと追試を受ける必要があり、再度挑戦しなければなりませんでした。

ーー:かなり厳しいですね。

A:診療看護師の学校は、おそらくどこも同じような基準だと思います。

ーー:そうなんですね…! 実習についてはいかがでしたか?

A:実習は大学院のある都道府県内のいろんな医療機関で行うことになります。

こちらもかなり大変でした。

地元から通学している先輩も実習期間に関してはマンスリーマンションを利用していたそうです。

私は遠方からの受講ということもあり、実習の期間中だけはマンスリーマンションを借りて生活していたことは既に述べましたが、これは先輩からのアドバイスを参考にしておこなっていました。

ーー:大学院の中って、先輩・後輩の関わりが密だったんですか?

A:はい、そうなんです。
先輩・後輩の関わりが密で、試験対策の仕方や実習の様子などについても教えていただきました。

それが大学院修了にも非常に役立ちました。
本当に助かったのを覚えています。

NPの実習の様子とは?

ーー:実習の内容についても教えていただけますか。

A:いろんな科目で実習があるんですけど、実習の様子は担当する先生によって内容が異なっていました。
単に医療機関で実習をするだけでなく、レポートの提出も必要でした。

ーー:なるほど。

A:また、特定医療行為の実習もあり、診療看護師としての実践的な内容が求められました。

ーー:特定医療行為の実習もあるんですね!

補足 特定医療行為とは

特定医療行為とは、通常医師が行うことのできる医療行為について、「研修を修了した看護師が、医師の定めた手順書に基づき、迅速かつ高度な診療の補助(褥瘡処置、ドレーン抜去、胃ろう交換など)を行う制度」となっています(出典:https://www.kango-roo.com/word/14125

要するに、医師のみが行っていた医療行為の一部を看護師が実施できるという資格であり、医師不足が叫ばれる日本において重要性が高まっているものです。

実習の様子は?

A:この実習なんですけど、通常の授業期間の中で実習が入っていました

大学院の1年目は座学が中心でしたが、2年目は5月頃からほとんどが実習になりました

実習内容もこれまでの看護業務とは全く異なっていました。

ーー:どのように違うのでしょうか。

A:特定医療行為は、医師が行っている行為をそのまま行うため、これまでとは全然違う感覚です。

先生や先輩看護師の指導のもとで実習を行っていくんです。

ちなみに、私の学校では特定医療行為の22区分すべてを取得できるカリキュラムでした。

ただ、抗がん剤関連は取得できない学校でした。

ーー:なるほど〜!すごいですね!

A:一般的な認定看護師や専門看護師の養成校でも特定医療行為についての実習があります。

ただ、こういった場所は項目数が少ない特徴があります。

その点、診療看護師はより幅広く特定医療行為について学ぶことが出来るという特徴があります。

ーー:非常に実践的ですね!

大変だったNP試験対策…。

ーー:診療看護師(NP)の資格認定試験についてはいかがでしたか?

A:資格試験についてですが、NP協議会というところが認定試験を行っており、それに合格しないと診療看護師の資格を取得することができません。

ーー:なるほど。

A:試験内容は、ほぼ医師国家試験の内容に近いものでした。

ーー:かなりレベルが高いですね…!

A:はい。そのため、しっかりとした対策が必要でした。

ーー:どのように対策されていたのでしょうか。

A:2年目は、最初から試験対策をしておくようにと言われていたので、4月の最初から毎日1時間は勉強するようにしていました。

ーー:継続的な学習ですね。

A:はい。それでも不安はありました。

実際に試験を受けたときもドキドキでした。

ーー:やっぱり緊張しますよね…!

A:結果発表を見るときもドキドキでした。
ネットで合格発表が出るので、それを見るときも本当に緊張しました。

ーー:無事に合格が分かったときのお気持ちはいかがでしたか。

A:2年間NP資格取得を目指して取り組んでいたので本当に安心しました。

ーー:良かったですね!

A:ありがとうございます。

ーー:卒業式の様子についてもお教えいただけますか?

A:卒業式はスーツで参加し、アカデミックガウンと角帽を着用しました。

とても印象に残る卒業式となりました!

ーー:2年間の集大成ですね!

アンケート調査も実施!

ーー:看護大学院では単にNP取得のために実習をするだけでなく看護研究も必要になりますよね。
Aさんはどのような研究をされたのでしょうか?

A:小児看護分野でのアンケート調査を実施しました。

入学時に考えていたのとは違うテーマにはなりましたが、実務にもつながりますし、診療看護師としても必要な領域について研究することができました。

ただ、NPの勉強と大学院での研究を両立する必要があったので、その点すごく大変でしたね。

ーー:かなり負担が大きいですよね…!

☆次回に続きます。

「社会人大学院生インタビュー」はこちら!

 

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