☆前編はこちら↓
独学では得られない学びが得られるのが大学院の魅力
――大学院に入ってよかったと思う点はありますか?
立山:「福祉労働政策事例研究」のように、独学では得られない学びを経験できたことです。
実際の事例を通じて多様な取り組みに触れられたのは、本当に「目からウロコ」でした。
理論だけでなく事例を学べるのが大学院の魅力ですね。
例えば、労働者協同組合の見学に行ったことをすでにお話しましたけど、実は同じ場所に何度も見学やインタビューに出かけたんです。
ちょうどリサーチペーパー(修士論文)の調査対象だったので何度も通ってお話を聞いていきました。
大学院の醍醐味はリサーチペーパー(修士論文)
立山:大学院に通うメリットの一つに、教授から個別指導を受けながらリサーチペーパーを書けることが挙げられます。
あそこまで手厚い指導を受けられるのは貴重です。
私は2本のリサーチペーパーを提出しましたが、教授と1対1で議論しながら「こう考えるんだな」と学べたのは大きかったです。
――2本も出されたのですね!すごいですね!たしか立山さんはリサーチペーパーの発表会にも参加されたんですよね。
(注 HOPSではリサーチペーパー提出後 希望者によるリサーチペーパー発表会が開催されます)
立山:はい、指導教員から推薦をいただき、発表会に参加しました。
ちょうどそれが発表会の1週間前でした(笑)
なのでそこから急いでパワーポイントを作り、先生の指導を受けながら発表したのですが、大変ながらもとても良い経験となりました。
なので「リサーチペーパーは大学院の真骨頂、ぜひ積極的に挑戦を」と言いたいですね。
やってみたら非常に得るものが多かったです。
――ちなみにHOPSの雰囲気についてはどう感じますか?
立山:藤本さんはけっこう大学から直接進学した院生の方と交流されていると思いますが、仕事の関係で自習室に行ける機会が少なく、院生同士でもっと交流できたらよかったと思います。
ただ、社会人としての立場で学ぶのも貴重な経験でした。

今後の展望は?
――卒業後も含め、今後の展望について教えていただけますか?
立山:いま私は65歳。今年から年金が支給されるようになり、年金で最低限の生活はできますが、遊んで暮らすつもりはありません。
自己肯定感を持てる仕事を続けていくことを生きがいにしたいと思っています。
いまの労働者協同組合でも楽しく仕事をしていきたいし、社会保障の勉強も何らかの方法で続けたいと思っています。
学会に入って研究を続けたり、放送大学で単発の学びをすることも考えています。
――仕事も趣味も学びも続けていくということですね。
立山:ちなみに趣味では沖縄民謡・沖縄音楽を続けています。
札幌でも学んでいて、来月は沖縄に学びに行く予定です。これは死ぬまで続けたいと思っています。

(写真:立山さん愛用の三線)
社会人こそ、大学院で自分の世界を広げよう!
――最後に、大学院を目指している社会人の方にメッセージをいただけますか?
立山:社会人は、自分が所属している世界からなかなか出られないと思います。
会社員の方ですと、自分の会社が全てだと思って生きているところもあると思います。
だからこそその世界から出るため挑戦をしてみるのが良いと思います。
確かに出ていくのは難しいし、勇気がいると思いますが、やってみれば意外となんとかなるものです。
外に出ていくには転職や退職して起業する道もあるかもしれませんが、その選択肢の中に「休職して大学院に行く」や「働きながら雇用形態を変えて学び直す」という道もあります。
なかでも大学院進学は自分の世界を広げるのに役立ちます。
どんな形であれ、自分にとってベストな方法を選べばいいのです。
――なるほど。なにかご自身の経験からアドバイスはありますか?
立山:一度に大きな決断をするのは難しいので、小さな挑戦から始めるのがよいと思います。
私の場合は個人ファイナンスの勉強からでした。
それで自信を深め、次の挑戦につなげられました。
そうやって広げていけば、本当の意味での幸せにつながると思います。
――今回、貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございます!
立山:こちらこそ、ありがとうございます。

編集後記
立山さんと私はHOPSの同期になります。
2023年入学なので入学から3年ともに学んできました。
お話に出てきた「福祉労働政策事例研究」も、同じタイミングで立山さんと履修していました。
労働者協同組合の見学帰りの電車で、「労働者協同組合でリサーチペーパーを書く!」「今後 労働者協同組合に関わっていきたい」と熱意を持って話されていたのが印象的でした。
そこから2年経ち、実際に労働者協同組合をテーマにリサーチペーパーを執筆されただけでなく、労働者協同組合に転職されたお姿を見て「有言実行」という言葉を思い起こしました。
立山さんは3年の長期履修制度活用のため来年3月で卒業、かたや私はあと追加で1年過ごすことになります。
同期がだんだんと卒業していくのは寂しいところがありますが、すでに修了後のライフキャリア形成を進めていらっしゃることをインタビューで伺えてたいへん勉強になりました。
大学院で世界を広げ、定年後のセカンドキャリアを充実なさっている立山さん。
今後も応援しています!
「社会人大学院生インタビュー」はこちら!































立山直史さんインタビュー後編。立山さんは北海道大学公共政策大学院で、独学では得られない実践的な学びや教授からの個別指導を経験。リサーチペーパーを2本書き、発表も経験するなどアクティブに学習なさっています。現在は大学院で知った「労働者協同組合」で働きながら継続して学習中。まさに大学院を定年後のセカンドキャリアに役立てていらっしゃいますね!