社会人大学院生インタビュー10 偶然の学びが人生を変える!OBS修了・平川亮さんインタビュー後編

社会人として大学院で学んだ経験を持つ方々へのインタビューシリーズ
記念すべき第10弾は定年退職直前に大学院に挑戦し定年退職と同時にMBAを取得なさった平川亮さんお話を伺います。(後編)

(インタビュー実施:2024年6月17日)

平川 亮(ひらかわ・りょう)さん

北海道出身。情報管理企業で長年勤務する。定年退職2年前に小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)に入学。修了と同時に定年退職。英語学習を活かし現在はフリーの立場で英語の翻訳にも取り組んでいる。

☆前編はこちら↓

ビジネス英語の講義で人生が変わった!

ーーOBSで何か印象に残っている課題とかありますか。

平川:印象に残っているのは小林教授の「ビジネス英語」の授業。
あれは楽しかったです。

先生が非常に厳しかったんですよ。
数分でも遅れたら教室に入れないんです。

ーーそうなんですね!

平川:小林先生は3日休んだらダメなんです。
そういう点ですごく厳しい先生でしたね。

私は東京時代から英語を勉強するようになったので、自分で言うのもなんですけど、「ビジネス英語」の授業ではずっとトップでしたね。

ーーいや〜、すごいですね!。
先程は英語が苦手だったというお話を伺っていたんですが、そこからの英語学習が成果につながっているんですね!

平川:やっているうちにだんだん英語ができるようになりました。

ーーすごいです!

OBSに入って良かったこと!

ーーOBSで「良くなかったことはない」とおっしゃっていましたが、OBSに入って良かったことについて伺えますか?

平川:先ほども申し上げましたけど、ものの見方が変わったっていうことや視野が広くなったことが良かったですね。

それこそ教授のお話を聞いたりとか、提出した課題についてコメントされたりとか、そういう中で「こういうものの見方をするのだな」「もっと深いところまで見なきゃいけないな」と学ぶ事ができました。

どの先生も面倒見が良かったですね。
質問したらちゃんと返してくれましたし、学生の人数もそんなに多くないからこそ質問しやすかったですし。

先生からするとすごく幼稚な質問だったとは思いますが、そういう質問に対しても真摯に先生方が答えてくれましたね。

ーーそういう繋がりが非常に嬉しいですよね!
平川さんは大学院を予定通り2年で修了されていますね。

平川:はい、予定通り2年で終了しました。

「午前2時に寝て6時に起きる生活でした」

ーー私、北大大学院を長期履修制度を使って4年かけて通ってますからすごいな、と思います!
仕事との両立で大変だったところはなかったですか?

平川:やっぱり寝不足で大変でした。

ーーそうですよね〜! 忙しいときは何時間睡眠くらいでしたか?

平川:平均4時間睡眠でしたね。

ーー4時間睡眠ですか!

平川:午前2時に寝て起きるのが6時ですね。

ーーよくそれで通われていましたね…。

平川:妻にもよく言われます(笑)。

ーーそうですか(笑) 
奥様からもそういう風に褒めてもらえるというのがいいですね!

卒業式で思ったこと

ーー平川さんはOBSの修了式(卒業式)の時、どんな気持ちでしたか?

平川:正直「やっと終わったんだ」と思いました。
ついに終わったんだ、あの睡眠不足がいい記念になるだろうな、と思いました。

ーーそうなのですね! ちょうど定年退職のタイミングで修了式っていうことですので感慨深いものがあったじゃないでしょうか?

平川:そんなことはなかったですね。
もう、会社勤めは嫌だったので1日も早く抜けたかった(笑)

ーー私のもとにはOBSなど大学院進学の相談が寄せられます。
多いのは定年退職後に大学院に挑戦したいというご相談です。
平川さんのように定年退職するタイミングと大学院の修了がかぶるというのはけっこう珍しいタイプのように感じています。

平川:私の場合、OBSの進学は本当に運命的というか偶然だったので、どう言っていいか分からないですね。

オープンクラスの際に玉井先生に勧められて、じゃあ受験しようと藤本先生の塾に相談して、そうしたら合格したという形。
タイミング的にも良かったですね。

「卒業後、英語翻訳の仕事をしています」

ーー平川さんはOBS修了後どういうことに取り組まれているんですか?

平川:たまたま小林教授の授業で英語の成績が一番良かったもんですから、「英語の翻訳をやろうかな」と思ったんです。

英語翻訳と言っても色んな種類があります。
ビジネス英語の翻訳をする実務翻訳とか、いわゆる文芸本の翻訳をする文芸翻訳、あるいは映像翻訳っていうのもあります。

自分はどれがいいのか考えると、私の性格からして、いわゆる文芸翻訳じゃ絶対合わないなとは思いました。
私、あまり小説を読まない人間なんで。

なので実務翻訳を行うことにしました。

OBSを修了後、翻訳学校みたいところがあったのでそこに申し込んだんです。

翻訳の仕事は、その翻訳学校の先生から仕事を依頼されたのがきっかけです。


大元の翻訳はその先生がやり、それを私達に渡して、最終的に先生がそれ直してクライアントに渡すという形です。

ーーそういう形で翻訳のお仕事を始められたんですね。

平川:たまたま私が付いた先生が実務翻訳をしている先生だったんです。
あくまで依頼されてやっているくらいなので自分一人で独立してやっている訳ではないんです。

ーー定年退職後、さらにはOBS修了後にいろいろ挑戦されているというのがすごいですね!

平川:OBSって、行くと自分にそんな能力もないんだけど、それでも「起業しちゃおう」という気持ちになりますね。

勉強で人生が変わった!

ーーいいですね!
OBSを出たからこそ、今できていることは何かありますか?

平川:OBSで小林教授に学ばなければいま英語の仕事はやっていなかったと思います。

小林教授は教え方もうまいですし、色んな参考書も書いてらっしゃいますしね。

ーーそういう運命的な出会いがあったのがOBSに進学したからこそのものですね。

平川:英語の苦手を払拭してくれたのは東京時代のJTBの方なのですよ。

ーーそうなのですね!

平川:この方はちょうど今年の2月にがんで亡くなられたんですが、東京時代英語を親切に教えてくださったんです。

ーーそうだったんですね。
それこそ、英語の品詞がわからないところから現在では翻訳の仕事が受けられるようになるなんてすごいですね!

平川:そうですね。
東京時代一番最初にやったのは中学1年の英語の教科書なんです。
それでの東京時代の10年間勉強していて札幌に来たんです。

札幌に来てからも英語の勉強をぱらぱらとやっていました。

ーー苦手分野にチャレンジして、それがいまでは仕事になっているということ、こういうチャレンジが素晴らしいですね!

平川:もし勉強していなかったら会社をドロップアウトしていたなと我ながら思っています。

ーー最終的には会社からも「ずっと居てほしい」と思われる存在になっていらっしゃいますね!

平川:いえいえ、たまたまですよ(笑)。

OBSを目指す人へのメッセージ「オープンクラスは必ず出てください」

ーー今OBSを目指してる方にアドバイスのようなものがありましたらお願いいたします。

平川:はい、OBSのオープンクラスは入試前に年2〜3回あるはずなんで、必ずそれに出てください。
オープンクラスに出て疑問点があったら、そこに出席されてる先生方に必ず質問してください。

そうしたら先生方からアドバイスが貰えますよ。

私もそのとき質問していなかったらOBSに入っていなかったと思います。

ーーそうなのですね。
では、オープンクラスで質問をすると人生が変わると。

平川:実際私もオープンクラスで質問したら、入学した際も玉井先生、私のことをちゃんと覚てくれていましたし。

ーーそんなことがあったんですね!

平川:質問すると先生方は覚えてくれます。

今は対面でなくと多分オンラインやビデオでの説明会もあると思います。
質問もURLからできると思います。

私たちのときは対面しかなかったので、その点いまはいいですね。
でも、対面のほうが名前も覚えてもらえるのでいいように思います。

ーー分かりました。ありがとうございます!
最後に何かありましたら自由にお話ください。

平川:やっぱり、藤本先生のおかげでOBSに入れたのだと思います。

当時、志望理由書の書き方もわかりませんでした。
4,500文字くらいの原稿を書く必要があるんですが、先生に出会わなければ書けなかったと思います。

ほかにも「日経新聞の経済教室から出題されますよ」とアドバイスをもらったり、小論文試験のための要約の仕方を先生に教えてもらったので合格できました。

ーーそれは嬉しいです!
ありがとうございます!

インタビューを終えて

私の塾ではいま毎年OBS合格者を輩出していますが、うちの塾の創業から最初にOBS進学のご相談を頂いたのが平川さんでした。

なのでいまも「OBSに挑戦したいんです」と物腰柔らかく相談にいらっしゃったときの様子を今も覚えています。

平川さんは謙遜なさっていますが、定年までの2年間をOBSでの学習と並行して過ごされたご努力、相当大きかったことと思います。

また、OBSでの学びが元で現在 英語翻訳の業務を行っていらっしゃることも素晴らしいと思いました。

OBSでの学びを経てますますパワフルに活動なさっている平川さんの姿、私もそれを目指し頑張りたいと思います。

インタビューへのご協力、本当にありがとうございます!!!

☆これまでのインタビューはこちら↓


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