ドラッカー『プロフェッショナルの条件』Part5読書会のために。

こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

作文教室ゆうでは
経営学者・ドラッカーの読書会を
毎月定期的に開催しています。

ドラッカーが21世紀の経済について
予言している『明日を支配するもの』読書会、
おかげさまで盛況のうちに終了しました!

 

現在は『プロフェッショナルの条件』を
読んでいます。

 

3回めにあたる次回は

5/25(金)13:00-15:00に開催します。

希望する方、
ぜひお気軽にご参加ください。

 

ドラッカー『プロフェッショナルの条件』読書会の流れ

議論しやすい章から読んでいきます。
【読んでいく順番】Part3→2→4→5→1

 

ドラッカー『プロフェッショナルの条件』読書会vol.2

【日時】平成30年5月25日(金)13:00-15:00

【場所】作文教室ゆう札幌駅前校

〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西5丁目6-1
ストーク札幌201

JR札幌駅北口徒歩1分。
☆ヨドバシカメラ様 道向かい。
ミアボッカ札幌駅北口店様 上。

【内容】
・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』Part4を元にした読書会
・内容の解説
・意見・感想・ディスカッション

お申込み・お問い合わせはこちらから
お申込みください。

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★これまでのレジュメはこちら!

本文中の「☆」マーク部分は
私・藤本のコメントです。

『プロフェッショナルの条件』ってどんな本?

 

ドラッカーの著作から
「人と組織との関わり」についての
【おいしい部分】を抜粋したもの。

「はじめて読むドラッカー」シリーズの
【自己実現編】です。

 

サブタイトルにもあるように
【いかに成果をあげ、成長するか】を
見ていく本です。

 

要は
【自分の仕事の成果を上げたい】
人にオススメの本です!

 

第5章 自己実現への挑戦(207-235)

 

1章 人生をマネジメントする

出典:『明日を支配するもの』
「第6章 自らをマネジメントするー明日の生き方」

▼第二の人生をどうするか

・歴史上初めて、
人の寿命のほうが組織の寿命よりも長くなった。

・その結果「第二の人生をどうするか」という
新しい問題が生まれた

・同じ仕事を40~50年も続けるのは
長過ぎる。飽きてしまう。まわりも迷惑する。

・同じ仕事を20年も続けていれば学ぶべきことは何も無くなる。
仕事に心躍ることもなくなる。

・しかし、知識労働者にはいつになっても
終わりはない。
文句はあってもいつまでも働きたいので
第二の人生をどう設計するかがポイントとなる

▼第二の人生を設計する方法

・問題を解決する3つの方法

・方法1)文字通り第二の人生を持つ

→営利企業から非営利組織に移るなど、
組織を変わるのもあり。

・方法2)パラレルキャリア(第二の仕事)を行う

→本業+1の仕事をする

・方法3)ソーシャル・アントレプレナー(篤志家)になる

→仕事は続けるが、割く時間は減らしていく

→新しい仕事、特に非営利の仕事を始める

 

・現在では「退屈しきって定年の日を待つ人の方が多い」。
しかし「労働可能年限すなわち労働寿命の伸長を、
自らと、社会にとっての機会として捉える」と
第二の人生を持つ人のほうがいい人生を贈ることができる

・第二の人生を持つための条件:
本格的に踏み切るかなり前から助走しなければならない
→準備が必要

・知識労働者が第二の人生を持つことが重要なもう一つの理由:
誰でも仕事や人世で挫折することがありうるから

→別の場で貢献ができる、成功できる
→「第二の人生、パラレル・キャリア、篤志家としてのしごとをもつことは、
社会においてリーダー的な役割を果たし、
敬意を払われ、成功の機会をもつということである」

▼革命的な変化

・成果を上げることは一つの革命である

→「あたかも組織のトップであるかのように考え、
行動することを要求する」。
「思考と行動において、これまでのものとは
180度違うものが必要となる」

・かつての肉体労働者は決められたことだけを行っていた。
しかし知識労働者は「自らをマネジメントする」ことが求められる
→このことが社会構造そのものを大きく変えている

・これまでの社会の前提:
(1)組織は労働者よりも長命
(2)労働者は組織に固定されている

→知識労働者として自らをマネジメントするということは
(1)・(2)が真逆となる!
つまり、組織よりも個人の方が長命で、
組織を自由に移動する存在となる

▼日本がモデルとなるか

・今日最も困難な試練に直面している先進国は日本である

→この50年間、社会としてもっともよく機能してきた
→終身雇用制のもと、個人は組織にマネジメントされてきた

→「私は、日本が、終身雇用制によって実現してきた社会的な安定、
コミュニティ、調和を維持しつつ、
かつ、知識労働と知識労働者に必要な移動の自由を実現することを
願っている」

→日本が成功することは他国のモデルにもなる

☆いま、結果的に「副業容認」などで実現している気がする。

・「あらゆる先進国が、今日の姿とは違うものになる。
自らをマネジメントすることができ、
マネジメントしなければならないという知識労働者の登場は、
あらゆる国の社会を変えざるをえない」

 

2章 ”教育ある人間”が社会をつくる

出典:『ポスト資本主義社会』
「第12章 教育ある人間」

▼社会の能力を規定するもの

・知識はむかしから人間の中にある
→人間が教え、学ぶものであり使うものである

→つまり「知識社会への移行とは、
人間が中心的な存在になることにほかならない」

→「知識社会への移行は、
知識社会の代表者たる教育ある人間に対し、
新しい挑戦、新しい問題、さらには、
かつてない新しい課題を提起する」

・知識社会では
「教育ある人間」が社会の基準となるし、
社会的モデルとなる。
社会の代表となる。

→それに伴い、「教育ある人間」の定義も変わる

→「知識が中心的な資源になるに従い、
この教育ある人間が、
新しい要求、新しい課題、新しい責任に直面する。
教育ある人間は、要の存在である」

▼知識社会における中心的存在

・知識社会は、教育ある人間をその中心に据えざるをえない。

→必要とされるのは「普遍性を持つ教育ある人間」を必要とする
(☆全体性を兼ね備えた人材。
変な専門分化した人材ではない)

→しかし、この「普遍性を持つ教育ある人間」は
人文主義者がいう「過去の継承」を行う人間のことではない

→教育ある人間は「未来を想像するためとは言わないまでも
少なくとも現在に影響を与えるために、
自らの知識を役立たせる能力を持たなければならない」

・ヘッセが予告したことが今起きている。
大学の教養課程や一般教養が危機に瀕している

→単に卒業のためにやむなく学ぶ教養科目なら意味がない。

・ポスト資本主義社会は
これまでのいかなる社会にもまして教育ある人間を必要とする

→単なる西洋の教養だけではなく
日本やアジア、イスラムを理解するための教養も必要である

→「教育ある人間は、分析的な能力だけではなく、
経験的な知覚を持つ」

・未来の社会を理解するためには
どういう形であれ
「西洋の思想や伝統を理解し、
受け入れなければ機能しない」

→☆西洋哲学や西洋思想をある程度学んでおくことが
今後の社会を考える上で役立つ

・「明日の教育ある人間は、
グローバルな世界に生きる。
そのグローバルな世界が、
西洋化された世界である。

教育ある人間は同時に、
部族化しつつある世界に生きる」

→☆グローバルになりつつも
「自国第一主義」を標榜する、
現代に通じる内容である

▼知識社会と組織社会

・資本主義後の社会、すなわちポスト資本主義社会は、
「知識社会」であると同時に
「組織社会」である。

→知識社会と組織社会は
相互依存の関係にありながら、
概念・世界観・価値観を異にする

→教育ある人間の大部分が
「組織」の一員として自らの「知識」を適用する

→したがって教育ある人間は次の2つの文化で働くことになる
(1)知識人の文化:言葉や思想に焦点を合わせる
(2)組織人の文化:人間と仕事に焦点を合わせる

・知識人は組織を手段として見る
一方、経営者は知識を「組織の目的を実現するための手段」として見る

→両方の視点が必要。

・知識人の世界は組織人による均衡がなければ
「好きなこと」だけをするように。意味あることが行われなくなる
→組織人だけだと「無気力な灰色の世界」に堕する

・ポスト資本主義社会では、
多くの人が知識人と組織人の2つの文化で生活し、仕事する

・「ここにおいて、
社会セクターの非営利組織における
無給スタッフとしての経験が、
知識人の世界と組織人の世界の双方について、
偏りなく見、知り、敬意を払う能力を与える」

☆ボランティア活動やNPOでの経験が、
会社などのキャリアにも役立つ時代になった!

▼テクネ  教育ある人間の条件

☆説明がなかったが、
「テクネ」は「ノウハウ」など
実際に使う上で必要な知識のことを意味するようだ。

・19世紀の「教育ある人間」にとっての認識:
テクネは知識ではない

→「教育ある人間」の多くはテクネを実践することで
生計を立てていた(研究者・弁護士・医者)。
しかしこれは生計の手段であっても、生活そのものではなかった

・現在ではテクネが専門知識となった。
それに伴い、一般知識として位置づけられるようになった

・我々の知識はますます専門化していく
→「われわれが真に必要とするのは、
多様な専門知識を理解する能力である」
→この力を持つ人間こそ、
「知識社会における教育ある人間」である。

・「われわれは専門知識にのそれぞれについて
精通する必要はないが、
それが「何についてのものか」
「何をしようとするものか」
「中心的な関心事は何か」
「中心的な理論は何か」
「どのような新しい洞察を与えてくれるか」
「それについて知られていないことは何か」
「問題や課題は何か」を知らなければならない」(224)

☆重要な指摘である

▼専門知識を一般知識とする

・今日、重要な新しい洞察の多くが、
まったく別の専門分野、別の専門領域から生まれている

・しかし「専門知識を一般知識とするには、
専門知識の所有者たる専門家自らが、
自らの知識領域を理解しやすいものにする責任を
果たさなければならない」

→専門家は自らの専門を説明する責任がある

・これからただ一つ予告できること:
「これから起こる最大の変化は、
知識における変化だということである。
すなわち、知識の形態、内容、責任、
そして教育ある人間たることの意味の変化である」(226)

 

3章 何によって憶えられたいか

出典:『非営利組織の経営』
「第5部 自己開発ー人として、役員として、リーダーとして」

▼自らの成長に責任を持つ

☆いい言葉!

・「自らの成長のために最も優先すべきは、
卓越性の追求である。
そこから充実と自身が生まれる」

☆自分の卓越性はどこにありますか?

・「能力は、仕事の質を変えるだけでなく、
人間そのものを変えるがゆえに重要な意味を持つ。
能力がなくては、優れた仕事はありえず、
自信もありえず、人としての成長もありえない」

・「あなたは、何によって憶えられたいか」

→☆この問いかけの返答で、
ただ食べていくためだけに仕事をする人と
大きな差がつく

・組織に働く者にとっては、
自らの成長は組織の使命と関わりがある

・「自らの成長に責任をもつ者は、
その人自身であって上司ではない。
誰もが自らに対し、
「組織と自らを成長させるためには何に集中すべきか」
を問わなければならない」

・「自らを成果をあげる存在にできるのは、
自らだけである。他の人ではない。
したがって、まず果たすべき責任は、
自らの最高のものを引き出すことである。
それが自分のためである。
人は、自らがもつものでしか
仕事ができない」

☆自己の成長に責任を持ち、
自己投資をする!

・「成功の鍵は、責任である。
自らに責任をもたせることである。
あらゆることがそこから始まる」

→責任ある存在になるということは
自らの総力を発揮する決心をすること

→「違いを生み出すために、
何を学び、何をなすべきか」を問う

☆DMD(違いをもたらす違い)である

・目指すべきは外なる成長であり、
内なる成長である

▼辞めるか、移るか

・自らの成長のためには、
自らに適した組織において、
自らに適した仕事につかなければならない

・問題になるのは「自らの得るべきところはどこか」

→自分は大組織のほうがいいのか、小さな組織のほうがいいのか

→一緒に仕事をするほうがいいのか、一人のほうがいいのか

→時間の重圧があったほうがいいか、ないほうがいいか

→迅速に決定するほうがいいか、じっくり決定したほうがいいか

・「最初の仕事はくじ引きである」

→最初の仕事の中で、
自分にあった仕事のやり方を決めていく

・「得るべきところはどこか」を慎重に考える

→もし結果が「今働いているところではない」だったとき、
「それはなぜか」を考える

→自らが価値ありとするところで働くのでなければ、
人はダメになる

・自らがところを得ていないとき、
組織が腐っている時、
成果が認められない時は
辞めることが正しい選択である

・「日常化した毎日が心地よくなったときこそ、
違ったことを行うよう
自らを駆り立てる必要がある」

→「燃え尽きる」とは「飽きる」ということ

・仕事の喜びは、成果の中になければならない

→☆息抜きや気休めがあるからできる仕事は
本来の仕事ではない

・「仕事から学び続けるには、
成果を期待にフィードバックさせなければならない」

→仕事で9ヶ月後・1年後の成果目標を決め、
実行できたかを見る

・「自らの仕事をし、
自らのキャリアを決めていくのは自分である。
自らの得るべきところを知るのは自分である。
組織への貢献において、
自らに高い要求を課するのも自分である。
飽きることを自らに許さないよう、
予防策を講ずるのも自分である。
仕事を心躍るものにするの自分である」

☆自分で自分の機嫌を取る。
自分で自分の成果に責任を取る

▼成長するための原理

・成果をあげる人とあげない人の差:
習慣的な姿勢と、
いくつかの基礎的な方法を身につけているか否か

・成果をあげるための第一歩は、
行うべきことを決めることである

→行うべきことを行うのが最優先。
その後に、優先すべきこと・集中すべきことを決める。

→自らの強みを生かしていく

・成果をあげる道は自分の強みを活かすこと

→自らの強みは、自らの成果で分かる
☆フィードバック分析で図る

・「仕事が刺激を与えてくるのは、
自らの成長を期しつつ、
自らの仕事の興奮と挑戦と変化を
生み出しているときである」

・「自らの成長につながるもっとも効果的な方法は、
自らの予期せぬ成功を見つけ、
その予期せぬ成功を追求することである」

→☆自分の強みはまわりから指摘されて初めて気づくこともある

・成長のプロセスを維持するための強力な手法:

(1)教えること:うまくいったことをどのように行ったか仲間に教える

(2)移ること:別の組織で働く
☆非営利組織でのボランティアも可

(3)現場に出ること:1年に何度か現場で働く

「成長のための偉大な能力をもつ者はすべて、
自分自身に焦点を合わせている。
ある意味では自己中心的であって、
世の中のことすべてを成長の糧にしている」

▼何によって憶えられたいか

・死んだときに「何によって憶えられたいか」

→50歳になっても答えられなければ人生を無駄にしたことになる

「今日でも私は、
この「何によって憶えられたいか」を自らに問い続けている。
これは、自らの成長を促す問いである」

→一生を通じて自らに問い続けていく


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