あなたの団体、
「ビジョン」は明確ですか?
行動すること自体が目的になっていませんか?
「単なる自然体験に終わらない
力を子どもたちに提供したい!」
先日、自然体験教育を実践なさっている方々の
勉強会に参加しました。
【72時間サバイバル教育協会
スタートアップミーティング】です。
札幌のエルプラザでの開催です。
遠い方は富良野や黒松内などから
いらっしゃっていました。
集っていたのは
各地の自然学校を経営している方や
「森の幼稚園」などを運営している方など
そうそうたるメンバー。
塾経営者での参加は
おそらく私のみ。
若干アウェー感を持ちましたが、
(スーツでの参加は私くらいでした)
熱意を学ぶことができました。
この会は
単なる自然体験を超えた内容を
子どもたちに伝えていきたいという
思いから行われたものです。
山登りや
川遊びなど、
自然体験って
子どもの教育に役立ちます。
自然の中でのびのび育っていくことが
できます。
でも、そのレベルを超えて、
「災害時でも生き残れる力」についても
学べるようにするというのが
「72時間サバイバルプロジェクト教育」なのです。
災害時でも、
3日間(72時間)は
自分たちで食事を作り、
自分たちでスペースを作り、
まわりを助けていく。
そんな力を
野外活動の中で学べるようにする。
そんな趣旨の会でした。
私はキャンプは好きですが、
基礎的なサバイバル力が
けっこう足りない人間なので
話を聞いていて耳が痛いことが多かったです 笑
ビジョン、明確ですか?
この会で学んだのは
「72時間サバイバルプロジェクト」のことだけでは
ありませんでした。
何かと言うと、
組織運営の仕方について
改めて勉強になったのです。
小さな企業だと、
企業の経営戦略も
今後の展望も
今後のビジョンも、
全く考えていないところがけっこうあります。
そうなると、
「依頼があったから
とりあえず仕事をする」
「昨日も今日も明日も、
まったく同じことを続ける」
ということになりがちです。
でも、NPO組織やボランティア組織って
これではダメなのですね。
「とりあえず、
うちの団体は
毎週町内のゴミ拾いをしています」
こういうふうに、
「活動だけ」が明確な団体もあります。
この場合、
「ゴミ拾い」自体が目的になります。
とりあえず、
毎週ゴミ拾いをしつづけるという
行動だけはあります。
ですが、それだけです。
それ以上の活動の発展がありません。
すると、気づけばゴミ拾いをするメンバーが
だんだん減っていきます。
1人抜け、
2人抜け、
最終的には自分一人になってしまいます。
なぜそうなるかというと、
「ビジョン」がないからです。
ゴミ拾いをすることが目的になってしまうと、
「どんな町をめざすか」
「うちの団体に何を求められているか」
を考えることが無くなってしまうのです。
活動自体を目的にしていませんか?
ゴミ拾いって、
当たり前ですが自分の団体だけでなく、
行政でも行っています。
近くの人が
自発的に行っています。
もしあなた以外の団体が
ゴミ拾いを始めたら、
活動自体が無くなってしまうのです。
これが「行動」だけを「目的」にする問題点です。
ではどうすればいいのでしょうか?
私が参加した自然体験教育関係者の会では
「ビジョン」を定めていました。
たとえば
「災害があっても生き残っていき、
自分たちで避難所を運営できるような力を
子どもたちが身につけていけるようにしたい」
というビジョンがあったのです。
「災害があっても立派に生きていける
強い力を身につけて欲しい」
という思いがあったのです。
こうすることで
「よりよい未来を作りたい」
という思いを実現するため
行動しているのです。
ドラッカーのいう、非営利組織から学ぶ大事さ!
経営学者のドラッカーも言っていますが、
NPO組織やボランティア組織には
「ビジョン」が必要なのです。
NPOやボランティアを通して
実現したい「価値」が明確でないと、
組織が回っていかないのです。
NPOの方々の話を聞いていて、
自分自身も
「札幌駅前 作文教室ゆう」のビジョンを
細かく考えていく重要性に
気づくことができました。
今日のポイント
今日のポイントです。
あなたの団体、
「ビジョン」は明確ですか?
行動すること自体が目的になっていませんか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
会社でもNPOでも
ボランティア組織でも、
その活動を通して
どんな「価値」を実現したいかが
問われています。
なんとなく、で活動をしていると
いつの間にか活動が停滞していきます。
私も札幌のいろんなNPOやボランティアを知っていますが、
停滞してきている組織は
だいたい「ビジョン」が不明確であるように
感じています。
ビジョンを定めよう!
別にゴミ拾いをするのが
目的ではないのです。
「キレイな町」
「子どもたちが誇りを持てる町」にするのが
本来の目的かも知れないのです。
「子どもたちが誇りを持てる町にする」
とビジョンを定めたら、
別にゴミ拾いだけが手段でなくなります。
なにかイベントを行うことも、
また学校で講座を行うことも考えられます。
自分たちだけでゴミ拾いをするのでなく、
近くの小学生も活動に巻き込もう、
という発想になることができます。
ビジョンを定めることは
活動をよりよくするのに役立つのです。
ビジョンの大事さ。
おわかりいただけましたでしょうか?
このビジョン、
NPOやボランティア組織だけでなく
企業でも必要不可欠なのです。
だからこそドラッカーは、
「企業の経営も
今後はNPOやボランティアという
非営利組織の経営に学んでいくべきだ」
と主張しているのです。
自分の団体の
「ビジョン」はなにか。
活動・仕事を通して、
どんな価値を提供していきたいか。
どんな社会にしていきたいか。
一度考えてみませんか?
それが今後の活動の発展に
つながっていくはずですよ!
ではまた!
コメントを残す