ドラッカー『明日を支配するもの』第5章 読書会のために。

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こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

作文教室ゆうでは
経営学者・ドラッカーの読書会を
毎月定期的に開催しています。

 

現在読んでいるのは、
『明日を支配するもの』という、
ドラッカーが21世紀の経済について
予言をしている書です。

これまでに、
4回開催しました。

 

おかげさまで、
毎回参加人数が増えています。

次回は2018年1/5(金)13:00-15:00に開催します。

希望する方、
ぜひお気軽にご参加ください。

 

ドラッカー『明日を支配するもの』読書会vol.5

【日時】平成30年1月5日(金)13:00-15:00

【場所】作文教室ゆう札幌駅前校

〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西5丁目6-1
ストーク札幌201

JR札幌駅北口徒歩1分。
☆ヨドバシカメラ様 道向かい。
ミアボッカ札幌駅北口店様 上。

【内容】
ドラッカー『明日を支配するもの』第5章を元にした読書会
・内容の解説
・意見・感想・ディスカッション

お申込み・お問い合わせはこちら
またはFacebookイベントからどうぞ!

 

『明日を支配するもの』読書会で
今回は第5章に入ります。

 

以下はこの5章のレジュメとなります。

 

1章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第1章 読書会のために。

2017.08.29

2章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第2章 読書会のために。

2017.09.16

3章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第3章 読書会のために。

2017.10.17

4章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第4章 読書会のために。

2017.11.14

本文中の「☆」マーク部分は
私・藤本のコメントです。

第5章 知識労働の生産性が社会を変える 先進国の条件(159-189)

20世紀の偉業:
製造業における肉体労働の生産性を
50倍に上げたこと

21世紀に期待される偉業:
知識労働の生産性を、
同様に大幅に上げること

☆ドラッカーにとっては
「知識労働」の生産性を上げることが
テーマだった。
なぜなら、いまある仕事はいずれも
「知識労働」が求められるからだ。

【前提】これまでの労働は「肉体労働」ばかりが
考えられていたが、今後の中心は「頭脳労働」が中心になる。
「肉体労働」とは違う考え方が「頭脳労働」に必要となる。

1 先進国を生み出した肉体労働の生産性(160-)

▼テイラーの偉業(160-)

肉体労働の生産性向上は
ここ100年ほどから考えられるようになった。

肉体労働の生産性向上は
テイラーが始めた。

そこから50倍にまで生産性が上がった。
このことが20世紀の経済・社会発展の
基盤となった。

▼テイラーの手法(162-)

テイラーの手法:
仕事を個々の動作に分解する
動作に要する時間を記録する
ムダな動作を探す
残った動作を短い時間で
簡単に行えるよう組み立てる
動作に必要な道具を作り直す

これがすべての土台となった。

▼仕事に知識を適用した最初の人(164-)

「テイラーこそ、
仕事に知識を適用した最初の人だった」(164)

「この100年間に、
肉体労働の生産性向上と
実質賃金上昇をもたらした
手法のほとんどすべてが、
いかに違いを強調しようとも、
彼の手法を基盤としていた」(165)

▼アメリカが生んだ知恵(166-)

科学的管理法による合理化が、
アメリカやドイツの生産性を
高める働きをした。

アメリカが第二次世界大戦中に
テイラーの原理を用いて発展させた訓練の手法を
導入することで、
日本・韓国・台湾・シンガポールは
「先進国並みの製品を、
ほとんど無視しうる水準の労働コストのもとに
生産することができた」(167)

2 先進国の運命を決める知識労働の生産性(168-)

▼これからの中心課題(168-)

肉体労働が占めている労働は
「教育も訓練も受けていない若者の数が
すでに膨大であって、
なお増大しつつある途上国において、
仕事の原理として大きな役割を果たし続ける」(168)

しかし「肉体的な動作を伴う知識労働、
しかもきわめて高度の理論的な知識を必要とし、
かつ肉体的な動作を伴う
テクノロジスト(高度技能者)による
知識労働が膨大に存在する」(168)

→「それらの仕事の生産性向上のためには、
インダストリアル・エンジニアリングが必要となる」

▼生産性向上の条件(169-)

知識労働の生産性を向上させるための条件
(大きなものだけで6つある)

①仕事の目的を考える

②働く者自身が生産性向上の責任を負う。
自らをマネジメントする。
自律性をもつ。

③継続してイノベーションを行なう。

④自ら継続して学び、人に教える。

⑤知識労働の生産性は、
量よりも質の問題であることを理解する。

⑥知識労働者は、組織にとってのコストではなく、
資本財であることを理解する。
知識労働者自身が組織のために働くことを欲する。

☆④の「人に教える」はなかなか面白い。
人に教えることが一番勉強になるからだ。

知識労働では仕事の質は
仕事の本質である。

「知識労働の生産性は、
仕事の質を中心に据えなければならない」

「知識労働の生産性向上には、
量ではなく質の面から取り組むべきことを
意味するだけではない。
まずもって、仕事の質を定義すべきことを意味する」(170)

▼仕事の目的を考える(171-)

知識労働で重要なこと:仕事の目的
⇔肉体労働で重要なこと:仕事の方法

「知識労働では、
仕事は何かが中心的な問題となる」(171)

☆ドラッカーが「あなたの仕事は何ですか?」
と尋ねた時、
「ビンの製造です」と答えた社長がいた。
ドラッカーは
「容器の製造ではないですか?」
と聞いた。
社長は一瞬で自社の問題に気づいた、という。

・知識労働の仕事はプログラム化されることはあまりない。
→「知識労働の生産性の向上のために
最初に行なうことは、
行なうべき仕事の内容を明らかにし、
その仕事に集中し、
その他のことはすべて、
あるいは少なくとも可能なかぎり
なくしてしまうことである」(172)

→そのためには
知識労働者自身が「仕事が何であり、
何でなければならないのかを明らかにしなければならない」

・知識労働者の生産性をあげるには
「知識労働者に対し、
行なうべき仕事は何か、
何でなければならないのか、
何を期待されているか、
仕事をするうえで邪魔なことは何か、
を問うことが必要である」(172)

看護師の例)看護師の生産を邪魔しているものが
「雑用」だとわかったので
病棟事務員に仕事を任すことで生産性が上がった

・まずは仕事が何かを明らかにすること。

→「貢献することについて責任をもつことが容易となる。
仕事の質や量、時間やコストについて、
いかなる責任を持つべきか判断することが容易になる。
さらには自律性を持つことができるようになる。
そして、そこから責任が生じる。
継続して学び、教えることも、当然となる」(173)

▼仕事の質は何か(174-)

・「知識労働の生産性を向上させるための条件が
一つだけ残る。
仕事の質とは何か、という問いである」(174)

→「そもそも仕事が何であり、
何でなければならないかを明らかにできないこと、
ときには大きく意見が分かれることにある」

・「仕事の定義の仕方そのものが、
知識労働の質の定義や生産性向上の方法を大きく変える」(175)

▼資本財としての知識労働者(175-)

・「知識労働者を生産的な存在とするためには」
コストとしてではなく「資本財として扱わなければならない」

→「コストは管理し、減らさなければならないが、
資本財は増やさなければならない」(175)

・肉体労働は生産手段を有しないが
「頭脳労働は生産手段を所有する。
頭の中にしまわれた知識は持ち運びができ、
大きな価値をもつ」(176-177)

・「最高の知識労働者を惹きつけ、
とどまらせるためには何が必要か。
彼らの生産性を向上させ、
組織の業績に結びつけるためには何が必要か」(177)

3 テクノロジストが鍵(177-)

▼高度技能者(177-)

極めて多くの頭脳労働者は
知識労働と肉体労働の両方を行なう。
「そのような人たちを、
とくにテクノロジスト(高度技能者)と呼ぶ」(177)

しかも急速に増えている

→医療関係:外科医・検査技師・リハビリ訓練師・超音波映像技師
歯科関係者:歯科医
自動車関連:修理工
コンピュータ関連:コンピュータのオペレーター(プログラマもそうか?)

・知識労働のなかで最も多いのがテクノロジストである
→「彼らテクノロジストこそ、
先進国にとって唯一ともいうべき
競争力要因であり続ける人たちである」(178)

☆すごく納得する

▼テクノロジストの教育訓練(179-)

・「これからは、先進国が競争力を維持していくための
唯一の道がテクノロジストの教育訓練である」(179)

→アメリカのコミュニティカレッジのように
「理論的な知識と肉体的な技能の双方をもつ
テクノロジストの教育」のための場が必要である

・「先進国とくにアメリカでは、
肉体労働者のますます多くがテクノロジストとなっていく」(180)

▼テクノロジストの条件(182-)

AT&Tの例から言えること:テクノロジストの
生産性向上に必要な3つの条件すべてが含まれている

①仕事は何かという問いかけを行なうこと
→「答えを知りうる者はテクノロジスト自身である」
「彼らに聞いたとたん、
顧客満足という明確な答えが返ってきたのだ」

②テクノロジストが仕事の質を担保すること
→電話工自身が顧客満足をもたらす責任を負う認識があって、
はじめてテクノロジストが手にすべき体系的な知識も明らかになる

③テクノロジストは知識労働者であることを認識すること
→肉体労働の方が重要であり時間がかかろうとも
知識労働者としての知識・責任・生産性を身に着けさせることに
焦点を合わせなければならない

4 システムの一環としての知識労働(183-)

▼客は何に対して金を払うか(183-)

・「知識労働の生産性向上には
仕事それぞれの再構築だけでなく、
システムの一環としての位置づけが不可欠である」

土木機械メンテナンスの例)
客は土木機械そのものではなく
「機械が行なうことに対して金を払ってくれたのだった」
客にとってはわずか1時間の故障でも、
「工期の関係で、
機械の値段をはるかに超える損失を
招くことがあった」
だからこそアフターサービスが求められていることに気づいた。

病院の例)
全員の手術をあらかじめ調整し、
手術室の稼働率があがった。
手術用の設備や器具を規格化することで
仕事の質を高め、コスト削減を図った。
手術の質の管理をシステム化した。
→外科医の手術数が4倍になった上、
コストも半減できた

「知識労働者の生産性向上のために
行なうべきことについては、
すでにかなりのことが明らかである。
問題は、それをいかに行なうかである」(185)

▼どこから手をつけるか(185-)

・「知識労働者の生産性向上をはかるには、
まず初めに、関係者全員の姿勢を変えなければならない」(185)

知識労働者だけではなく、
組織全体において必要とされる。

「したがって、ここにおいても他のあらゆる変化と同じように、
パイロット(小規模な試行)が必要となる」(185)

→「まず初めに、組織のなかで
変化を受け入れる用意のある部門や、
知識労働者のグループを見つけることである」(185)

→「次に、この小さなグループによる実験を
かなりの期間ねばり強く行なっていくことである」
「小グループの生産性が大幅に向上した後でなければ、
組織全体はもちろん、大がかりに
適用してはならない」(186)

・「知識労働者の生産性こそ、
明日を支配するうえでの最大の経営上の
挑戦である。
とくに先進国にとっては、
彼らの生産性が先進国として地位の鍵である。
彼らの生活水準を維持することはもとより、
先進国であり続けることはできない」(186)

・「先進国が期待しうる競争要因は、
知識労働の用意があり、
教育と訓練を受けた人たちの存在だけである」(187)

・「これまでの100年間は、
肉体労働の生産性向上に成功した国や産業が
世界経済のリーダー役となった。
初めにアメリカ、次に日本とドイツが続いた。
これに対しこれからの50年間は、
世界経済のリーダー役となるのは、
知識労働の生産性向上に成功した
国や産業である」(187)

5 知識労働者と組織の関係(187-)

「知識労働者の興隆と
知識労働の生産性の重要度の増大は」
コーポレート・ガバナンスや
経済体制のあり方にいかなる影響を与えるか。

・コーポレート・ガバナンスの新しい波:
「法的な所有者の利益とともに、知識労働者、
すなわち組織に富の創出能力を与える存在としての
人的資本の利益の観点から、
雇用主としての組織とその経営を
見直さなければならなくなる」(188)

「なぜなら、企業、さらには
あらゆる種類の組織にとって、
自らの生存は、
知識労働者の生産性によって
左右されるようになるからである」(188)

「まさに、最高の知識労働者を惹きつけ、
とどめる能力こそ、
最も基礎的な生存の条件となる」(188)

☆株主だけではなく
知識労働者という人的資本の観点から
経営を見直す必要が出てくる。

・資本ではなく知識労働者が
統治の主体となったとき、
資本主義着は何を意味するか?

→知識労働者は売買の対象にならないため。

知識労働者の存在こそ
「資本」であると認識する発想が
今後の経済学を変えていくことになる。

 

 

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