「〜〜さんはおられますか」という言い方はなぜ間違いなのか?ちえりあ講座でお話したこと

今日のポイント
「〜〜さんはおられますか」を
封印せよ!

お客さんの会社に電話をすることって
ありますよね。

たとえばお客さんの佐藤さんと話をしたいとき、
電話で「佐藤さんがいるかどうか」
確認する必要があります。

そんなとき、
どう言っていますか?

 

こんな人はいないでしょうか?

 

「佐藤さんはおられますか」

 

こういう言い方をする人、
けっこういますよね。

 

さて、
「佐藤さんはおられますか」
という言い方、
正しいでしょうか、間違いでしょうか。

 

どっちだと思います?

 

 

正解は
「間違い」なのです!

 

 

…以上のような内容を
11/28(火)、講座にてお話しました。

札幌市生涯学習センターちえりあ様での
「ビジネス文書の言葉遣い入門講座」の第2回です。

☆第1回の内容はこちら↓

 

 

今回のテーマは「スピード敬語法」。

 

ふだん正しく使えているか
不安になりがちなのが敬語ですよね。

 

問題演習を交えつつ、
基礎から敬語について学んでいきました。

講座最後には
「すぐに敬語を使うための裏ワザ」を
「スピード敬語法」としてお伝えしました。

 

講座の中で受講者の皆さんに考えていただいたのが
「佐藤さんはおられますか」
という言い方です。

 

 

これ、実は【間違い】なのですね。

 

 

なぜかといえば
「おられる」が間違いだからです。

 

「おられる」というのは
間違い敬語です。

 

まず「おる」と「れる/られる」に
分解して考えましょう。

 

「おる」という言い方は
謙譲語(けんじょうご)です。

 

謙譲語というのは
「自分の動作」に対して使う言葉なのです。

 

謙譲語と対になるのが
尊敬語です。

尊敬語は「相手の動作」に対して
使う言葉なのです。

 

 

さて、「おる」というのは
「自分の動作」に対して使うことを
申し上げました。

 

正しく「おる」を使ってみましょう。

 例)「私は◯◯商事で働いております」
→「私」の動作なので正しい

冒頭の「〜〜さんはおられますか」に
戻りましょう。

 

この場合、「〜〜さん」という
「相手の動作」に対して
「おる」を使っていますね。

だから間違い敬語なのです。

 

さらにタチが悪いのは
「れる・られる」です。

「れる・られる」は
「尊敬語」です。

「尊敬語」なので「相手の動作」に対して
使うものです。

 

「〜〜さんはおられますか」
の場合、
「謙譲語」の「おる」と
「尊敬語」の「れる・られる」を
併用しています。

 

話す本人からすると
「れる・られる」を使っているため、
敬語を使っている意識になります。

 

でも、さっきも言ったように
【間違い】なんですね〜〜

 

 

 

敬語って難しいです。

 

 

 

では、
「〜〜さんはおられますか」
をどう直すといいのでしょう?

 

正解はこちらです。

「〜〜さんはいらっしゃいますか」
「〜〜さんはご在席でしょうか」
「〜〜さんをお願いします」

こちらのほうが
しっくりきますね!

 

「あれ、私、
うっかり「おられますか」をよく使っていた…」

そんな方はこの機会に
正解の方を覚えてみてくださいね!

◆受講者の声

「話の内容が面白かった」

「改めて文章について勉強になりました。
資料を活用させていただきます」

「活用できそうなのでありがとうございました」

 

受講者の方から
「活用できそう!」と言っていただけたのが
一番です。

 

合計4時間の講座でしたが、
「結局、活用できなかった」ら
ただムダな時間で終わってしまうからです。

 

講座にお越し下さり、
ありがとうございます!

 

そして講座の機会を作ってくださった
札幌市生涯学習センターちえりあの皆様、
ありがとうございます!

 

ではまた!

☆講座依頼はお気軽にどうぞ!

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☆上司・お客様からモテる敬語術の基本は
こちらもお読みください。

知らないと恥!上司にモテる敬語術


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