ドラッカー『明日を支配するもの』第6章 読書会のために。





こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

作文教室ゆうでは
経営学者・ドラッカーの読書会を
毎月定期的に開催しています。

現在読んでいるのは、
『明日を支配するもの』という、
ドラッカーが21世紀の経済について
予言をしている書です。

これまでに、
5回開催しました。

 

おかげさまで、
毎回参加人数が増えています。

次回は2/9(金)13:00-15:00に開催します。

希望する方、
ぜひお気軽にご参加ください。

 

ドラッカー『明日を支配するもの』読書会vol.6

【日時】平成30年2月9日(金)13:00-15:00

【場所】作文教室ゆう札幌駅前校

〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西5丁目6-1
ストーク札幌201

JR札幌駅北口徒歩1分。
☆ヨドバシカメラ様 道向かい。
ミアボッカ札幌駅北口店様 上。

【内容】
ドラッカー『明日を支配するもの』第6章を元にした読書会
・内容の解説
・意見・感想・ディスカッション

お申込み・お問い合わせはこちら
またはFacebookイベントからどうぞ!

 

『明日を支配するもの』読書会で
今回は第6章に入ります。

 

以下はこの6章のレジュメとなります。

 

1章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第1章 読書会のために。

2017.08.29

2章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第2章 読書会のために。

2017.09.16

3章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第3章 読書会のために。

2017.10.17

4章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第4章 読書会のために。

2017.11.14

5章のレジュメはこちら。

ドラッカー『明日を支配するもの』第5章 読書会のために。

2018.01.04

 

 

本文中の「☆」マーク部分は
私・藤本のコメントです。

第6章 自らをマネジメントする 明日の生き方(191-234)

☆第6章のメインは
「自分自身のマネジメント」です。
仕事をしていく上でのヒント満載の章です!!!

 

これからますます多く人たち、
とくに知識労働者のほとんどが、
自らをマネジメントいなければならなくなる。

「自らを最も貢献できるところに位置づけ、
つねに成長していかなければならない」(192)

→☆貢献できる部分を考えていく。

「とくに知識労働者は、雇われている組織よりも、
結果として長生きする」(192)

会社の平均寿命よりも、
仕事で働く期間のほうが長い。
つまり、働く期間の間に
仕事や会社を移り変わっていくのが
もっと広まる。

つまり、
「これからは、組織に働く人たち、
とくに知識労働者たるものは、
自らの組織より長生きする。
仕事を変えることができなければならなくなる。
キャリアを変えなければならなくなる」(192)

・普通の人たちが自分をマネジメントするのが必要になる。

これまで存在しなかった次の
5つの問題に答えることが必要になってきた。

①自分は何か。強みは何か。
②自分は所をえているか。
③果たすべき貢献は何か。
④他との関係において責任は何か。
⑤第二の人生は何か。

☆以下、この5つにドラッカーが答えていく
形になる。

1 強みは何か(194)

▼強みを知る方法(194-)

「何事かを成し遂げられるのは、
強みによってである」(194)

「強みを知る方法は1つしかない。
フィードバック分析である。
何かをすることに決めたならば、
何を期待するかを直ちに書きとめておかなければ
ならない。

そして9ヶ月後、1年後に、
その期待と実際の結果を照合しなければならない。

私自身は、これを50年続けている。
しかも、そのたびに驚かされている。
これを行なうならば、
誰もが同じように驚かされるに
ちがいない」(194-195)

「この手法を実行に移すならば、
2・3年の短期間に、自らの強みが
何であるかが明らかになる」(195)

☆紙に記録として残すことで
自分の強みが明確になる

☆目標を書き出し、
半年後や1年後にどれだけ達成できたかを
分析することが必要だろう。

▼フィードバック分析からわかること(196-)

・フィードバック分析を行なうことで
何を行なうべきかが見えてくる。

①強みに集中すること:
成果を生み出すものに強みを集中すること

②強みをさらに伸ばすこと:
伸ばすべき技能や
新たに身につけるべき知識を明らかにする

③知的な傲慢を正すこと:
専門以外の知識を学ぶきっかけになる

☆知識労働者には幅広い知識が必要である

④自らの悪癖を改めること:
仕事ぶりを改善し
成果を上げる上で邪魔になっていることを改める

⑤人への接し方の悪さを改めること:
人への接し方が悪いとみすみす成果があげられなくなる

→感謝・礼儀など

⑥行なってはならないことは行わないこと:
苦手なことは引き受けない

⑦並の分野での能力の向上に
無駄な時間を使うことをやめること:
強みに集中すべき

→学校や組織は「無能の並にすることに懸命になりすぎている。
資源にしても時間にしても、強みをもとに
スターを生むために使わなければならない」(199)

▼仕事の仕方(199-)

・自分がどのような仕事の仕方を得意とするか
知っておくことが重要である

・仕事にはいろんな仕方があることをまず理解すること。
画一的な方法がすべてではない

・フィードバック分析は間違った仕事の仕方も
明らかにする

▼書面か口頭か(201-)

・初めに知っておくこと:
自分は読む人間か、聞く人間か

相手は「読み手」?それとも「聞き手」?相手のタイプを知ればあなたの説明は3倍伝わる!

2017.09.01

「世の中には読み手と聞き手がいるということ、
しかも、両方できる人はほとんどいないということを
知らない人が多い。
自分がそのいずれであるかを認識している人はさらに少ない」(201)

・アメリカ大統領でも、
自分が「読み手」か「聞き手」かを
考えずに失敗したものがいる

▼学び方(203-)

・学び方には唯一正しいものがある、
というのは間違いである

・学び方は人によって違う

→ベートーヴェン:
膨大なメモをとった

→アルフレッド・スローン(GMの経営者):
会議に出席した誰かに手紙を書いた

→あるCEO:
経営幹部の前で自分で一方的に話をして自問自答する

→「なかには、自分が話すのを聞きつつ、学ぶ人がいる。
あるいは実際に仕事をしつつ学ぶ人がいる」

「自分の学び方がどのようなものであるかは、
容易にわかる部類に属する。
得意な学び方はどのようなものかと聞けば、
ほとんどの人が答えられる。
では実際にそうしているかと聞けば、
そうしている人はほとんどいない。

しかし、この自らの学び方についての
知識に基づいて行動することこそ、
成果を上げる上での鍵である」(205)

▼人と組むか、一人でやるか(206-)

・仕事をする時「人と組んだほうがいいか、
一人のほうがよいかも知らなければならない。
もし組んだほうがよいのであれば、
どのように組んだときよい仕事ができるかを
知らなければならない」(206)

・チーム内の役割にも得意・不得意がある
「チームの一員として働くとき、最高の人がいる。
助言役として、最高の人がいる。
教師や相談役として最高の人がいる。
相談役としては、まったく価値のない人もいる」(206)

・もう1つ知っておくべき大事なこと:
緊張や不安があったほうが仕事ができるか、
安定した環境のほうが仕事ができるか(206)

・ほかのこと:
大きな組織で歯車として働いたほうが仕事ができるか、
小さな組織のほうが仕事ができるか(206)

☆就職活動の際の「自己分析」としても
ここまで考えるほうがいい。

・さらに重要な問題:
意思決定者と補佐役のいずれとしてのほうが
成果を上げるか(207)

・結論:
「自らを変えようとしてはならない。
うまくいくわけがない。
それよりも、自らの仕事の仕方を向上させていくべきである。
不得意な仕方で仕事をしようしてはならない」(207)

▼価値あること(207-)

・「自らをマネジメントするためには、
自らにとって価値あるものは何かを
考えておかなければならない」(207)

・倫理についての原則:ミラーテストを行なう

→「朝、髭を剃るとき、
あるいは口紅をぬるとき、
どのような顔を見たいかというだけの問題である」(208)

☆要は自分の今の状況を見て、
自分で納得できるかどうか、という倫理原則。

・価値観が合う・合わないは
仕事をするうえで重要な問題である

→「短期的な利益のために経営をするか、
長期的な成長のために経営をするか」(210)

「組織には価値観がある。
そこに働く者にも価値観がある。
組織において成果を上げるためには、
働く者の価値観が組織の価値観に
なじむものでなければならない。
同じである必要はない。
だが、共存しえなければならない。
さもなければ、心楽しまず、
成果も上がらない」(211)

▼価値観に合わないとき(211-)

「強みと仕事の仕方が合わないことはあまりない。
両者は密接な関係にある」(211)

「ところが、強みと価値観が
合わないことは珍しくない」(211)

→ドラッカー本人の例:
銀行員だった時、強みを発揮していたが、
「社会に貢献している」実感がなかった。
自分の価値観はカネではなく人だったのだ。
他に職があるわけでもカネがあるわけでもなかったが
銀行員を辞めた。

→優先すべきは価値観である

2 所をうる(212-)

・強み・仕事の仕方・価値観の3つに答えを出せば
「うるべき所」も明らかになる。
「うるべきでなはい所」も明らかになる。

☆「所をうる」「所を得る」とは、
よい地位や境遇を得る。適した職を得て力を発揮する】こと。

・例:意思決定に弱いことがわかったならば、
意思決定の必要な仕事は断らなければならない

☆プロフェッショナルは
自分の強み・自分の仕事のやり方・価値観を
他の人にも伝えていける人でもある。

「最高のキャリアは、
あらかじめ計画して手にできるものではない。
自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、
機会をつかむ用意をしたものだけが手にできる。

なぜなら、自らのうるべき所を知ることによって、
普通の人、単に有能なだけの働き者が、
卓越した仕事をこなすようになるからである」(213)

3 果たすべき貢献(213-)

▼やらなければならないことは何か(213-)

・「自らの果たすべき貢献を考えることは、
知識の段階から行動の段階への起点となる」(213).

問題は「何に貢献すべきかである」(214)

・「すでに日本以外の先進国では、
組織人間なるものや人事部主導の人材開発などは、
遠い昔のことである。
そもそもキャリアは、本人以外の者が計画できるものではなく、
すべきものでもないとされている」(214)

☆自分のキャリアを自分で決める時代になった

・好きなことではなく
「貢献」を考えてキャリアを考えるべきである

・「しかしもはや、かつての答え、
すなわち言われたことや割り当てられたことをすることに
戻るわけにはいかない。
とくに知識労働者たるものは、
自らの貢献は何でなければならないかを
自ら考えることができなければならない」(215)

☆自分が求められていること・
貢献すべきことを考えることが必要だ

▼どこで、いかに貢献するか(216-)

・「自らの貢献が何かを考えるうえで、
答えなければならない問題が、もう1つある。
どこで、いかに貢献するかである」(216)

→あまり先を見すぎず
「長くともせいぜい1年半を対象期間とするのが妥当である。
問題は、1年半あるいは2年うちに、いかなる成果を上げるかである」(217)

→目標は背伸びしたもの。
ただし不可能なものは「単なる無謀」である

→意味のあるもの・世の中を変えるものでなければならない。
目に見えるものであって、
できるだけ数字で表せるものであってほしい

・「自らの貢献は何かという問いに答えを出すためには、
3つの要素を考える必要がある」(218)

①状況が求めるもの
②自らの強み・仕事の仕方・価値観
③成果の意義

→この3つから、取るべき行動が明らかになる。
行なうべきこと・始めるべきこと・始め方・目標・期限

・「単に好きなことをするというだけでは、
自由はもたらされない。気ままにすぎない。
それではいかなる成果も上げられない。
いかなる貢献も行なえない。

自らの果たすべき貢献は何かという問いから
スタートするとき、人は自由となる。
責任を持つがゆえに、自由となる」(218)

4 関係にかかわる責任(219-)

▼共に働く人を理解する(219-)

・一人で働き、一人で成果を生み出す人はわずかである。

「したがって成果を上げるには、
人との関係について責任を負わなければならない。
そこには2つの側面がある」(219)

①「人もまた自分と同じように、
人であるという事実を受け入れることである」:
「自らが成果を上げるためには、
共に働く人の強み、仕事の仕方、
価値観を知らなければならない」(219)

→「上司を観察し、
仕事の仕方を理解し、
上司が成果を上げられるようにすることは、
部下たるものの責務である」(220)

→「上司に仕事をしやすくさせることは、
部下のつとめである。そのためには、
上司を観察し、彼らの強み、仕事の仕方、
価値観を知るだけで良い。
これこそまさに、上司をマネジメントするうえでの秘訣である」(221)

☆前職でも、上司に口頭で相談するより
書面で相談したほうが反応が良かったことを思い出す

・「成果を上げる秘訣の第一は、
共に働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを理解し、
その強み、仕事の仕方、価値観を活用することである。
仕事とは、仕事の論理だけでなく、
共に働く人たちの仕事ぶりに依存するからである」(221)

☆あなたと共に働いている人の
強み・仕事の仕方・価値観を書き出してみましょう

 

▼自分の考えを伝える責任(221-)

・成果を上げる秘訣の第二:
「コミュニケーションについて責任をもつこと」(221)

・「自らの強み、仕事の仕方、価値観、果たすべき貢献を知ったならば、
それを誰に知らせなければならないか、
誰に頼らなければならないか、
誰が自分に頼っているかを考える必要がある。

そして考えた結果を、
それらの人たちに知らせる必要がある」

→読み手にはメモで、
聞き手には口頭で。

・組織内の摩擦の発生原因:
「ほとんどは、互いに相手の仕事、
仕事の仕方、重視していること
目指していることを知らないことに起因している」(222)

・自分のしていることを説明する必要がある

・「共に働く人たちのところに行って、
自らの強み、仕事の仕方、価値観、目標を話してみるならば、
返ってくる答えは、必ず、聞いてよかった、
どうしてもっと早く言ってくれなかったか、である」(223)

・「知識労働者たる者はすべて、
部下、同僚、チームのメンバーに、
自らの強みや仕事の仕方を知ってもらう
必要がある」(223)

・「組織は、もはや権力によっては成立しない。
信頼によって成立する。
信頼とは好き嫌いではない。
信じ合うことである。
そのためには、互いに理解していなければならない」(224)

☆共に働く人のことを「理解」しようとしていますか?

 

5 第二の人生(224-)

▼中年の危機(224-)

・会社組織よりも人間の寿命のほうが長くなった。
そのため「第二の人生」という問題が生まれた。

・「45歳ともなれば、全盛期に達したことを知る。
同じ種類のことを20年も続けていれば、
仕事はお手のものである。
学ぶべきことは残っていない。
仕事に心躍ることはほとんどない」(225)

・「ところが、知識労働者は何歳になっても終わることがない。
文句は言っても、いつまでも働きたい。(…)
したがって、第二の人生を設計することが必要となる」(226)

▼第二の人生を始める方法(226-)

・第二の人生問題 3つの解決法

①文字通り第二の人生を変わる:単に組織・職業を変わるのもあり

→仕事がうまくいっているにも関わらず、
第二の人生を始める人が増えている

②パラレル・キャリア(第二の仕事)、
すなわちもう1つの世界をもつこと:
非営利組織で働くのもあり

→☆『ライフ・シフト』でいうところの
インディペンデント・プロデューサーになる、
というのも方法の1つである。

『LIFE SHIFT』に学ぶ、インディペンデント・プロデューサーという生き方のコツ

2017.04.25

③ソーシャル・アントレプレナー(篤志家)になる:
仕事は続けるが時間を減らす。
新しい仕事、とくに非営利の仕事を始める

→☆プロボノである

・退屈しきって定年を迎えることもできるが
「労働可能年限すなわち労働寿命の伸長を、
自らと社会にとっての機会としてとらえること」ができる。

ここの①〜③の方法を取ることで
「成功物語」になる。

▼第二の人生に備える(229-)

・第二の人生を持つための1つの条件:
「本格的に踏み切るはるか前から、
助走していなければならない」(229)

→40歳以前にボランティアの経験をしたことがない人が
60歳になってボランティアになることは難しかった

▼全員が成功するわけではない(230-)

・知識労働者にとって第二の人生を持つことが重要であるもう1つの理由:
誰でも、仕事や人生で挫折することがあるからである

・「逆境のとき、単なる趣味を超えた第二の人生、
第二の仕事が大きな意味を持つ」(230)

→もう1つのコミュニティがある

・知識社会では成功が当然とされるが、
成功することも失敗することも当然ある

→「一人ひとりの人間およびその家族にとっては、
何かに貢献し、意味あることを行ない、
ひとかどとなることが、決定的に重要な意味を持つ。

すなわち、第二の人生、
パラレル・キャリア、
篤志家としての仕事を持つということは、
社会において、リーダー的な役割を果たし、
敬意を払われ、成功の機会をもてるということである」(231)

▼革命的な変化(231-)

・自らをマネジメントすることは、
本書の他の章の内容に比べ「はるかに簡単なことにみえるはずである」(231)

・「自らをマネジメントするということは、
1つの革命である。
一人ひとりの人間、とくに知識労働者に対し、
前例のないまったく新しい種類のことを要求する。
あたかも組織のトップであるかのように考え、
行動することを要求する。
思考と行動において、これまでのものとは
180度違うものを要求する」(232)

▼日本の解決がモデルとなる(233-)

・今日最も困難な試練に直面している先進国が日本である

→日本の終身雇用制の場合、
人間をマネジメントするのは「組織」だった。

しかし、日本社会も変化してきているからこそ、
日本では問題が多発していく

→だからこそ、日本の解決策が他国にとっても解決のモデルとなる

・「あらゆる先進国が、
今日の姿とはまったく違うものとなる。
自らをマネジメントすることができ、
マネジメントしなければならないという知識労働者の登場は、
あらゆる国の社会を変えざるをえない」(233-234)

・「本書で述べてきた変化は、
マネジメントの領域にとどまるものではない。
個々の人間の仕事と、その生き方にとどまるものでもない。

実は、本書が取り上げてきたものは、
ほかならぬ明日の社会そのものだったのである」(234)

 

・・・

この章は、まさに
「どのように生きていくか」
「自分の人生を、自分でいかに経営していくか」
説いている章です。

特に「仕事生活」をどう充実させていくかを
ドラッカーが教えてくれています。

 

次回への展望…
次は『プロフェッショナルの条件』を
考えています!


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はじめての方はこちらもご覧ください。

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