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ダブルマスターという選択肢
あなたは「ダブルマスター」という言葉をご存じでしょうか?
これは、修士号を二つ取得することを意味します。
たとえば、看護など医療分野の修士号(医学部は6年教育なので学部卒ですが修士同水準となります)とMBA、教育学の修士号と公共政策学の修士号という異なる専門分野で学位を持つことを指します。
日本ではまだ珍しい選択肢ですが、海外、特にアメリカなどでは徐々に一般的になってきています。
私自身、現在ダブルマスターを目指して大学院に通っている真っ最中です。
今は夏休み期間中ですが、10月に入ると後期授業が始まるので、履修科目をどうするか考えているところです。
今の時代、修士号に限らず「2つの専門性を持つ」ことが今後のキャリア形成において大きな意味合いを持っています。
今回はダブルマスターのように「2つの専門性を持つ」意味をみていきます。

なぜ二つの専門性が強みになるのか?
日本では「1つの道に秀でる」ことが美徳とされています。
例えばイチロー選手のように野球一筋でキャリアを取り組んできた人や古典芸能を長年取り組み続けてきた人を高く評価する姿勢があります。
専門性を一つに絞って深めていくことはもちろん大切です。
ですが、社会やビジネスの現場では複数の専門をもつことも大きな武器になります。
大谷翔平選手の「二刀流」でなくても、例えば医者であり弁護士である人物など2つの専門性を持つ人は他の専門職とは異なる独自の強みを持つことができるでしょう。
たとえば医療の修士号を持ちながらMBAを取得すれば、医療の専門知識に加えて経営の視点を持つことが可能になります。
病院経営やヘルスケア産業全般において、単に「医療の専門家」であるだけでなく「経営を理解する人材」として活躍できるでしょう。
教育学と公共政策学の組み合わせも同様です。
教育現場で培った知識や経験を、政策形成や制度設計の場で活かすことができるかもしれません。
あるいは逆に、公共政策の理論や制度の枠組みを理解した上で教育現場に立てば、より広い視野から教育を捉えることができます。
つまり、2つの専門性を持つことは「掛け算」効果を生み出すわけです。
どちらか一方では得られない独自の視点や解決策を提供できること。
これこそが2つの専門性を持つ大きな強みなのです。

海外におけるダブルマスターの位置づけ
海外では大学院教育が日本以上に発達しています。
特にアメリカでは、MBAや公共政策大学院などの専門職大学院が豊富に存在し、社会人が新しい専門性を得るために再び学び直すことは珍しくありません。
その結果、ダブルマスターも自然な選択肢として浸透してきています。
たとえば、理系出身で科学技術を専門にした人が、その後MBAを取得し、研究開発と経営の両方に通じたリーダーとして活躍する。
あるいは、アートや文化の分野を学んだ人が、経営学の修士号を加えて文化産業や創造産業で活躍する。
こうした事例はアメリカで数多く見られます。
日本でも近年、社会人が学び直す動きが広がりつつあります。
その延長線上に「ダブルマスター」のように「2つの専門性を持つ」という道がもっと広がっても良いのではないでしょうか。
日本の事例 :二つの学位を持つ人たち
日本でも、ダブルマスターに近い形で二つの学位を持つ人たちがいます。
たとえば脳科学者の茂木健一郎さんは東京大学で理学部を出た後 もう一度東大法学部に入り直しています。
そのうえで再度東大で理学の研究を行い博士号を取得しています。
私のブログで以前インタビューさせていただいた上野和義さんはメディカルサイエンスとMBA2つの大学院を修了なさっています。
そのことがキャリアアップに直結し、学費のモトが十分に取れたことも語ってくださいました。
他にも、やはり以前インタビューさせていただいた田邉勇樹さんは、MBAを取得した後に芸術分野の大学に入学し直したことを話してくださいました。
既に修士号を持ちながら、再び学士課程に入学する。
この学び直しの姿勢、大きな刺激を受けました。
さらにはインタビューを行ったAさん(匿名)はもともと工学系の大学院を出たあと早稲田大学の人文系大学院に進学なさったことを話してくださいました。
2つの大学院それぞれで研究の進め方が違うということに戸惑ったものの、それが複数の視点からものを観る姿勢につながったことを語ってくださいました。
このように、「2つの専門性を持つ」ための進学を決断している方は何人もいらっしゃいます。
その決断により、自分にしか出来ないキャリア形成を実現している方もたくさんいらっしゃるのです。
なお、「2つ目の大学に行く」というと「また4年もかけて通うのか」と思う人がいらっしゃるかもしれませんが、「学士入学」という制度を使うと2〜3年で卒業することが可能です。
一般教養科目を免除して専門課程だけを履修すれば4年掛けずとも卒業ができるわけです。
私自身の挑戦:教育学と公共政策学
私の場合、もともとは早稲田大学で教育学を学びました。
そして現在は北海道大学公共政策大学院に通っています。
このまま修了すれば、教育学と公共政策学という二つの修士号を持つことになります。
この組み合わせには大きな可能性があると考えています。
教育という現場の課題を理解しつつ、制度や政策の視点から解決策を考えることができるからです。
教育の未来を考えるとき、現場と政策の両方を理解できることは必ず役立つと信じています。
ダブルマスターでリスク回避と可能性の拡大を!
ダブルマスターのように「2つの専門性を持つ」ことは可能性を広げるだけでなく「リスク回避」にもつながります。
現在、社会の変化は非常に速いです。
ひとつの専門性だけでは時代に取り残されるリスクもあります。
あるいは、自分の専門分野がAIなどに代替される可能性も大いにあります。
ですが、2つの専門性を持っていればどうでしょうか?
2つの専門性を持つという「希少性」が今後も評価される上、たとえどちらかの分野がAIで不要になったとしても、もう一方の専門性が自分のキャリアの土台となるのです。
さらに、2つの専門性を持つことは単に「専門家」としての希少性を高められるだけでなく、イノベーションの源泉ともなります。
異なる分野をつなぎ合わせることで新しい価値を生み出すことができるからです。
特に私のように「ひとり社長」「フリーランス」で仕事をしている人にとって、2つの専門性を持つことは仕事の可能性・価値を高めるのに大いに役立つのです。

社会全体に必要な学び直しの仕組み
このように「2つの専門性を持つ」ことはキャリアの可能性を広げると同時にキャリアのリスク回避にもつながる重要な選択肢であると言えます。
ですが、「2つの専門性を持つ」には学び直すためにお金と時間がそれなりに掛かります。
だからこそ、「2つの専門性」を持ちやすくするため社会人が学び直ししやすくなる仕組みが必要でしょう。
幸い、日本でも教育訓練給付制度や教育訓練休暇給付金制度といった仕組みが整いつつあります。
私のブログでもこれらの制度について何度か紹介してきました。
こうした制度を活用することで、社会人がもう一度大学や大学院で学ぶハードルは確実に下がります。
人口減少する日本において、すでに活躍している社会人が自己の能力を高めていかなければ社会は発展していきません。
だからこそ、学び直しを後押しする文化が広がっていくことが日本の競争力を高める上でも不可欠だといえます。
まとめ!あなたもダブルマスターに挑戦してみませんか?
ダブルマスターは決して簡単な道ではありません。
時間もお金も労力もかかります。
ですが、それを超える価値があります。
2つの専門性を持つことで、キャリアはより豊かに、より広く、より強固なものとなるのです。
私自身もその挑戦の真っ只中にいます。
教育学と公共政策学という2つの修士号を通じてこれからの社会で新しい可能性を切り開いていきたいと考えています。
日本においてダブルマスターのように「2つの専門性を持つ」人材が増えていくことが、新たなイノベーションや社会の変革を生み出すきっかけになると信じています。
もし今「もう一度学んでみたい」と思う分野があるなら、それはチャンスです。
学び直しは年齢に関係なく、いつでも始められます。
ぜひ、あなたもダブルマスターのように「2つの専門性を持つ」道に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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ダブルマスターとは修士号を2つ取得することを意味します。医療×MBAや教育学×公共政策など異なる専門を組み合わせることで独自の強みが生まれます。海外、特にアメリカでは一般的であり、日本でも徐々に広がりつつあります。ダブルマスターのように2つの専門性を持つことはキャリアの可能性を広げ、リスク回避にもつながります!私自身も教育学と公共政策学で挑戦中です。