大学院生の4人に1人は外国人!外国人比率23.9%、外国人が日本の大学院を目指す理由を解説します!

Summary

日本の大学院に通う外国人学生は全体の23.9%を占め、特に中国などアジア圏からの留学生が多いです。日本が外国人留学生受け入れに積極的なこと・日本の大学院が比較的入りやすいこともその背景にあります。海外では大学院卒であることはキャリア形成でも非常に重視されています。わざわざ日本の大学院を目指す外国人の熱意、日本人ももっと見習うべきではないか、と感じます。

日本の大学院に通う外国人比率は23.9%!

「大学院のキャンパスを歩くと、けっこう外国人が多い…!」

日本の大学院で学んでいるのは日本人だけではありません。

大学や大学院のキャンパス内を歩くと、外国人学生・院生も多く通っていることに気付けるはずです。

日本の大学院には外国人留学生の存在が年々増え続けています。

文部科学省が実施した「令和4年度学校基本調査」によると、日本の大学院に通う外国人の人数は57,686人となっています(研究生なども含みます)。

一方、日本の大学院に通う院生の人数は修士課程が166,148人・博士課程が75,256人なので合計241,404人となります。

計算をすると大学院生の約23.9%が外国人、という扱いになります

大学院生の4人に1人は外国人!

日本の大学院生の4人に1人は外国人と考えるとけっこうな割合になりますね!

だからこそ、大学院に進学すると多国籍な環境で学ぶことができ、刺激も大きいです。

この統計からもわかるように、日本の大学院は日本人だけでなく外国人にとっても重要な学びの場となっています。

外国人の大学院生が多い背景

外国人が日本の大学院に進学する理由は、海外において大学院卒の学位を持つ価値が日本以上に高いからです

特に、専門性の高い職業や研究職に就くためには、修士号や博士号の取得が重要視されることが多いです。

この傾向は中国で特に強く、大学卒よりは修士課程卒、修士課程卒よりは博士課程卒を求める傾向が存在しています(『文系大学院をめぐるトリレンマ』に書かれています)

世界的には、大学院での学びは単なる学問の深化だけでなく、キャリアに直接的な影響を与える手段とされています

特にグローバルな職場や国際的な企業では、大学院で得た高度な知識や研究スキルがリーダーシップや戦略的思考を発揮するうえで必須とされることが多いです。

どこの国からの外国人院生が多い?

では、外国人の大学院生はどこの国から進学しているケースが多いのでしょうか?

令和4年度「学校基本調査」「国籍・地域別専攻分野別 外国人学生数(大学院)」のデータを下に、国ごとにトップ10を見てみましょう!

1位 中国 37,467人
2位 韓国・朝鮮 2,068人(学校基本調査の表記に従っています)
3位 インドネシア 1,959人
4位 ベトナム 1,413人
5位 台湾 1,169人
6位 タイ 1,084人
7位 バングラデシユ 935人
8位 インド 805人
9位 アメリカ 577人
10位 ミャンマー 568人

(出典:令和4年度「学校基本調査」

こうしてみると、中国からの大学院生数が圧倒的ですね!!

実際、私が通学している北海道大学の公共政策大学院も中国からの留学生の方が極めて多く在籍なさっています。

(なお、この統計が「外国人学生」なので、日本在住歴が長く国籍が海外のケースもこのデータに入っています)

特にアジアからの留学生が多く、中国、韓国、ベトナムなどの国からの学生が大半を占めていますが、最近ではヨーロッパやアフリカ、中東からの留学生も増加傾向にあります

文部科学省のデータによると、日本の大学院に在籍している外国人学生の総数は過去10年間で着実に増加しています。

外国人大学院生(留学生)にとっての日本の大学院の魅力

日本の大学院が外国人にとって魅力的な理由の一つに、質の高い教育と研究環境が挙げられます

また、日本政府が留学生を積極的に受け入れる政策を進めており、さまざまな奨学金制度や生活支援が整備されています

その他、アジア圏の国から見れば日本の大学院は比較的近い場所にあるというのも理由とされています。

さらには日本で学ぶことでアジアや世界の市場で競争力を持つ人材として成長できることも期待されています。

…ただ、日本の大学院にわざわざ進学する理由として「本当は国内の大学院やアメリカ・ヨーロッパの大学院に行きたかったけれど、難易度的にやむなく日本の大学院を選んだ」という声もあるようです。

実際、日本の大学院は比較的入学しやすい場所でもあります。

日本人があまり大学院に進学しないこともあり(令和4年度「学校基本調査」では、大学卒業後そのまま大学院に進学する学生は12.4%)、外国人にどれだけ来てもらえるかが大学院経営において重要な要素となっているのです。

令和4年度「学校基本調査」では、大学(学部)卒業者の「大学院等への進学率は,12.4%」となっています。

日本人ももっと大学院に進学しませんか?

日本の大学院に通う外国人比率は約23.9%となっています。

日本人だけではなく、海外からの学生にとっても重要な学びの場となっています。

外国人留学生が日本で大学院進学を選ぶ理由は、キャリア形成において学位が有利であること、そして日本の教育・研究環境に対する信頼が挙げられます。

今後も留学生数は増加すると予想されています。
日本の大学院はさらに国際色豊かな場として発展していくことでしょう。

…ただ、正直言えば「もっと日本人も大学院に進学したらいいのに」と私は切に思います。

外国人に来てもらえることも重要ですが、日本人が自国の教育機関である大学院をもっと活用したほうがいいのに、と思うのです。

大学院には多額の税金が投入されている事実。

大学院は私立であってもけっこうな公費(税金)が投入されています。

せっかく日本の国に税金を払っているのであれば、日本に住む人がもっと制度として大学院を活用したほうが納税者として「元が取れる」ように思うのです。

外国人同様に大学院でのキャリア形成に積極性を持とう!

私の持論は、「社会人こそ大学院に行きキャリアアップしよう!」というもの。

大学院で専門性とスキルを磨き、仕事に役立てる。

そうすれば自分のキャリアをさらに良いものに発展させていくことができるのです。

でも、なかなかこういう考えを持つ人は少数派なのが現実です。

だからこそ、海外からわざわざ日本語を勉強して日本の大学院にやってくる外国人院生の熱意を、日本人はもっと自分事として考えたほうがいいのでは、と私は思うのです。

そもそも、日本において大学院卒の人材の評価が諸外国と比べて異常に低いのも問題なところです。

別に大学院を出ていても就職・転職でそこまで評価されない状況が長く続いてしまっていることがその原因でしょう。

ですが、海外では大学院卒(修士号・博士号保持者)の価値はめちゃくちゃ高いです。

だからこそ、わざわざ日本の大学院に来ているわけです。

世界では大学院の価値が高いという事実をいま一度受け止めてみてはいかがでしょうか?

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