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リスキリングの一環で大学院に進学する意義
近年、「リスキリング(reskilling)」が注目されています。
リスキリング(reskilling)とは、既存の職業スキルを強化したり、全く新しいスキルを習得したりすることで職業の変化やテクノロジーの進展に適応することを指します。
具体的には今後AIなどで置き換わりそうな産業分野に勤務している方が、これから伸びそうな産業分野に移動するために勉強・学習することを指しています。
リスキリングについて、企業や行政が主導する形で別の産業分野への人材移動を指すケースもあります。
後藤 宗明さんの『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』などはこの立場です。
現在の急速な社会変化や技術革新に対応するため、リスキリングはキャリア形成や転職の重要な手段として注目されています。
このリスキリングの一環としてオススメなことがあります。
それは大学院進学です。
大学院に進学することは自分の専門性を高めキャリアの幅を広げるための有効な方法です。
実際、私自身が2023年度から北海道大学の公共政策大学院にリスキリングとして入学しています。
リスキリングの価値を日々実感しています。
以下では、大学院進学がなぜリスキリングとして有効なのか、その意義について5点にわけて解説します。
完全に余談ですが、以前リスキリングの話をすると「リスキリングって、リスを殺すことですか?」と反応が返ってきたことがあります。
決してそういう意味ではないので気をつけましょう!!!
1. 専門知識を獲得できる!深められる!
大学院進学は特定の分野での深い知識を得るための理想的な場所です。
現職での実務経験と結びつけることで、職場で即戦力となる専門知識を学ぶことができます。
例えば、MBAスクールで経営管理の知識を学んだり、公共政策大学院で公共政策分野の専門知識を得たりすることで新しいキャリア機会が開けます。
2つ目の専門知識を身に着けよう!
特にオススメなのはいまの自分の専門だけではなく、別の専門を身につけること。
1つの専門ではなく2つの専門を持っていると、それぞれの視点からモノを考えられるようになります。
2つの専門を持つ立場から説得力のある提案をすることができます。
変化の激しい現代社会では自分自身の専門性をさらに深めたり、もう1つ別の専門性を身に着けたりすることで自分らしいキャリアを作ることができます。
2. 大学院進学でキャリアアップと異業種への転職が可能になる!
大学院進学は、リスキリングを通じてキャリアアップを図れるだけでなく、異業種への転職を可能にするツールでもあります。
例えば、ビジネス分野の人が法科大学院で学び、法曹界にキャリアチェンジを果たす、あるいは技術者が経営学を学んで企業のマネジメント層に昇進するといった事例があります。
私がインタビューした人のなかでも、民間企業で勤務していた人が大学院でデータサイエンスやプログラミングの専門性を身につけることでエンジニアとしての転職を実現した方がいらっしゃいます。
また、看護や医療の分野でも、大学院での学びがキャリアを広げ管理職や専門職に進む機会を提供してくれます。
(国際医療福祉大学大学院では
医療のMBA資格であるh-MBAも取得可能です。詳細はこちら)
3. 実務との両立して知識を活かせる!
大学院の中には働きながらでも学べるカリキュラムが提供されているところも多くあります。
平日夜間や週末の授業、さらにはオンライン講義も増えており、フルタイムで働く社会人でも無理なく進学できる環境が整っています。
(「無理なく」とはいいますが、課題はやっぱり大変なことが多いです…。
可能ならば大学院入学までにライティングスキルを向上させておくことをオススメします)
これにより、現在の仕事を続けながら、リスキリングを通じたキャリア強化が可能となります。
学びを実務にすぐに応用できるため、即効性のあるキャリア成長が期待できます。
「働きながら大学院に通っている」がブランドになる!
ぜひおすすめしたいのは「仕事をしながら大学院に通っている」事実を積極的に周囲に伝えていくことです。
まだまだ日本では社会人の大学院進学は珍しいので「すごく頑張っている人だ」「勉強熱心な人だ」と周囲から認識されるようになります。
実際、私も働きながら大学院に通っていますが「めちゃくちゃ頑張っていますね」と好意的な反応が返ってくる事が多いです。
プレゼンなどをする際も、自分自身がいま大学院で学んでいることを自己紹介の際にいうと「この人の提案はすごく専門性が高そうだ」「信頼できそうだ」と思ってもらえるケースもあるでしょう。
「働きながら大学院に通っている」という事実が、あなたの信頼を高めるブランドになるのです。
働きながら大学院に通うのはまあまあ大変なので、ライバルに差をつけることも可能となることでしょう。
4. ネットワーキング(人脈形成)と多様なキャリア形成が可能になる!
大学院は、リスキリングの機会だけでなく、ネットワーキング(人脈形成)の場でもあります。
多様なバックグラウンド(経歴)を持つ仲間と出会うことで異なる視点や知識を得ることができます。
それが刺激となってキャリアの多様化を図ることができます。
同じ分野でのつながりを深めることはもちろん、異業種の知識やスキルも取り入れられるため、自分が大きく成長していけるのです。
5. キャリア形成における学び直しの意義
リスキリングのために大学院で学ぶことは、短期的なキャリアアップだけでなく長期的なキャリア形成においても重要です。
特にAIやデジタル技術の進展が激しい現代において、既存のスキルだけに頼るのはリスクが高いです。
新しい知識やスキルを得ることが生き残りの鍵となります。
大学院での学びは、新しいキャリアの道を切り開くだけでなく、企業や社会に対する自分の貢献度も高めることができるのです。
「もっと地域のために貢献したい!」
「もっとお客さん(患者さん)に貢献したい!」
そういうときこそ、リスキリングが必要不可欠なのです。
学位が得られる+公費で学習ができる!
正直、単にリスキリングとして学び直すだけでしたら大学院でなくてもいいかも知れません。
カルチャーセンターに通ったり、民間の講座に参加したりするほうが手軽な方も多いかも知れないのです。
ですが、それでも大学院でのリスキリングをオススメしているのは修士課程修了という「学位」が得られることです。
いくらカルチャーセンターや民間の講座で学んで知識を得ても、形として残るものは何もありません。
ですが大学院の場合はあなたの最終学歴を「大学院卒」に更新できるだけでなく、その分野で専門性を極めたという証拠を学位の形で入手することができるのです。
これは長期的なキャリア形成において大いに有益でしょう。
そのうえ、大学院には国公立・私立関係なく我々の税金が投入されています。
納税者として、そういった場所で学び直すことは自分の権利でもあります。
せっかく税金を払っている以上、そのサービスを有益に活用してみてはいかがでしょうか?
学歴コンプレックスがある人ほどチャレンジを!
特に学歴コンプレックスを持っている方にとって、リスキリングでの大学院進学はコンプレックスを払拭し、自分に自信をもつチャンスとなります。
大学院の場合、大卒でなく高卒・専門卒でも入学できますのでぜひチャレンジするのをオススメします!
リスキリングの需要が高まっている理由!(社会背景)
リスキリングは、現在の労働市場の変化やテクノロジーの進展、特にデジタル技術の進化により、企業や個人にとって必須の取り組みとなっています。
AIや自動化技術の進展により、従来の専門知識やスキルでは通用しなくなることが予想されています。
そのため新しいスキルや知識を習得することが今後のキャリア形成に不可欠なのです。
現在、国や企業によるリスキリング支援も増えています。
以前に比べれば、学費補助や休職期間中の学びをサポートする制度も整いつつあります。
リスキリングの一環として大学院進学を選択することで、社会の変化に適応するだけでなく、未来のキャリア展望も広がるのです。
まとめ!大学院進学はリスキリングの強力なツールになる!
リスキリングとして大学院に進学することは、今後のキャリアを強化し、変化する労働市場に適応するための効果的な手段です。
専門知識の深化やキャリアアップ、異業種への転職、そして実務との両立が可能な点で、大学院進学はリスキリングの選択肢として大いに価値があります。
専門知識や学位を得ることができるだけなく、自分に自信も付き、人脈形成もできるのが大学院進学の魅力です。
まだまだ大学院進学が少数派であるからこそ、ライバルに差をつけられるキャリア形成が可能になるのも大学院進学の良いところ。
将来のキャリアを見据え、リスキリングの一環としての大学院進学を検討してみることをお勧めします!
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近年注目されるリスキリング。リスキリングのために大学院に進学することで、専門知識を深め、キャリアアップや異業種転職が可能となります。
働きながらでも学び直しができ、ネットワーキングの機会も得られるため、未来のキャリア形成に大きく役立ちます。
何より自分に自信がつく大学院進学、挑戦してみませんか?