あえて専門外の人文系大学院(早稲田大学)で2回目の修士課程に挑戦!社会人大学院生インタビュー18前編

summary

仕事とクラブチーム運営を両立しながら早稲田大学大学院へ進学したAさん。異分野の大学院進学が視野や仲間を広げることにつながり、人生に大きな学びをもたらしたことを伺いました!その前編をお届けします!

Aさん

大学卒業後そのまま工学系大学院に進学。その後、ITインフラ企業で勤務しながら野球のクラブチーム運営を行う。仕事をしながら早稲田大学大学院に進学し、人文系分野で研究を行い2024年に修士号を取得。現在は本業のITと研究した内容をつなぐ研究・実践に取り組んでいる。

(インタビュー実施日:2025年5月3日@Zoom上)

2回目の大学院進学は人文系。

――:Aさん、今回インタビューの機会をくださりありがとうございます。

Aさんは大学卒業後すぐに工学の大学院進学なさり、現在はITインフラに関する業務を行っていらっしゃいますね。
Aさんはその後 仕事をしながら再度早稲田の大学院進学なさっています。

このとき、ご自身の仕事に関係する大学院ではなく人文系の大学院に進学なさっていますね。

なぜこちらの分野へ進学なさったのでしょうか?

A:もともと私はIT分野で20年近く仕事をしてきました。

IT技術の専門性を追ってきているつもりでいても、会社に依存した形でキャリアを作ってきてしまったという反省がありました。

もう十分偏っているかもしれないんですけど、このままじゃ偏った人間になってしまうという危機感があったんです。

なのでそういったものを打破したかった思いが強いですね。

もともと私はいろんな人とコネクションを作っていきたいという思いがあるんですけど、最近 仕事の方が忙しくなっちゃって無理やりでもそういう機会を作らないといけないと思っていたんです。

それで大学院を目指すようになりました。

――:なるほど、そうなのですね。

進学を目指す場合、例えば以前通っていた工学系の大学院に博士後期課程から入学することも可能だったと思うんですけど、そうではなく人文系という別の分野に行かれたのはなぜでしょうか?

A:もともと自分は工学系の大学院は昔行ってたことがあったので、「同じ分野を勉強しても…」という思いがあったんです。

なので自分が興味があるスポーツについて研究したと思ったんです。

元々私は社会人野球のクラブチームを10年あまりやってきたというキャリアもありました。

なので「どうして野球がビジネスとして成り立つんだろう」というテーマを研究すべく大学院をめざすことにしたんです。

――:そうなのですね。

Aさんは大学院受験を目指されるわけですが、すぐに受験を考えて進学を決意されたのでしょうか? それとも何年も模索なさってうえで進学したのでしょうか?

A:実は私、IT系のビジネススクールに以前通っていたんです。

そこで勉強する意義を改めて実感し、「もう少し勉強したいな」と考えました。

そこで早稲田大学大学院に行くことにしたわけです。

コロナ禍でビジネススクールに進学したのですが…

A:元々IT系のビジネススクールに通っていたのですが、その時はちょうどコロナ禍だったんです。

単に勉強するだけでなく、人とのつながりも広げたいと思ってビジネススクールに行っていたのですが、コロナ禍で対面授業がほとんどなかったんです。

なので、勉強はできたものの、少し中途半端な形で終わってしまった感じがありました。

その流れで「次に目指すなら自分がやってきた異分野のテーマが研究したい」と思ったんです。

そこで早稲田大学の人文系の大学院に進学すべく、大学の先生と会うようにしていきました。

自分の志を先生に理解していただくのに、1年弱かかりましたね。

――:なるほど〜、これまでいろんな学びをされてきたんですね!

大学院に入って良かったこと

――:実際に早稲田での大学院生活が始まったわけですが、入ってみて良かったことを伺えますでしょうか?

仲間ができたのが何よりも良かったこと

A:良かったことは、やっぱり仲間ができたことですね。

異業種の仲間や、海外のスポーツアスリートなど、これまで出会ったことのない人とたくさん出会えたのは本当に実りがありました。

早稲田大学という場所は、人が自然と集まりやすいんですよね。

社会人修士って結構特殊な存在なんですが、OBとのつながりも非常に強いんです。

名刺交換だけでも100人・200人とあっという間でしたし。

おまけに、「一緒に何か新しいことやらないの?」という話もどんどん来ました。

なので、今でも人とのつながりの方が、勉強そのものよりも価値が大きかったのかなと思います。

――:そうなのですね!
いろんなつながりがあるということ、大学院の強みですね!

(後編に続きます)

「社会人大学院生インタビュー」はこちら!

 

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