接続詞「だから」は若干強引!
論理的な文章には「したがって」を用いる!
文章力向上の切り札は「接続詞」!
「手っ取り早く
書く力を高めたい!!」
そういう声にお応えするため、
「接続詞を活用すれば文章力はすぐ身につく!」
ことを昨日お伝えしました。
☆昨日の記事はこちら↓
「つまり」は直前、「このように」は広い範囲の言い換え。
昨日は「結論を示す接続詞」のうち、
「つまり」と「このように」の違いを解説しました。
「つまり」は直前、
「このように」は広い範囲の言い換えになる、
という内容でしたね。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2020/04/person-holding-pen-and-paper-2646033-1-1024x683.jpg)
今回は「結論を示す接続詞」の残り2つ、
「したがって」と「だから」の2つを
見ていきます。
まずは前回も示した表を再掲します↓
【結論を示す接続詞の例】
●つまり :直前の内容から結論づける
●このように:前の広範囲の内容から結論づける
●したがって:自然に結論が出てくる
●だから :筆者が主体的に判断する
接続詞「したがって」と「だから」は何が違うのか?
下2つに注目ください。
「したがって」も「だから」も
同じような意味で使われる事が多い傾向があります。
ですが、両者は意味合いが明確に違っています。
接続詞「したがって」は
「この直前に書かれた内容から
必然的に結論が出てくる」
ような意味になります。
一方、「だから」は
「筆者の主体的意思で
結論づけている」
ような意味になるのです。
冷静な「したがって」、やや強引な「だから」
どういうことかというと、
「したがって」は「勝手にそうなる」側面が強いのに対し、
「だから」の場合は「やや強引に主張する」側面が強くなるのです。
例をあげてみましょう。
【例1】
昨日も雨が降り、今日も雨だった。
したがって明日も雨が降るだろう。
【例2】
昨日も雨が降り、今日も雨だった。
だから明日も雨が降るだろう。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/07/rain-1024x576.jpg)
例1も例2も、
「したがって」と「だから」以外は
全く同じ文章です。
この場合、例1と例2では
どちらのほうが適切な文章だと言えるでしょうか?
おそらく多くの方は
例2のほうが適切だと感じたのでは
ないでしょうか。
例1の場合
「昨日も雨」「今日も雨」という根拠だけでは
「明日も雨が降るだろう」という結論を出すには
少し弱く感じるのです。
一方、例2の場合は
自然に受け止めることが出来ます。
それは「だから」には
書き手の「意思」も入れられるため、
「客観的根拠は乏しいけど、
まあ明日も雨なんじゃないかな」
と受け止めてくれる可能性が出てくるのです。
別の例で考えてみましょう。
【例3】
昨日も雨が降り、今日も雨だった。
天気予報を見ると、現在 梅雨前線が発達した影響で
長期間雨が降ることが予想されている。
明日の降水確率は70%を超えている。
したがって明日も雨が降ることが予想される。
【例4】
昨日も雨が降り、今日も雨だった。
天気予報を見ると、現在 梅雨前線が発達した影響で
長期間雨が降ることが予想されている。
明日の降水確率は70%を超えている。
だから明日も雨が降ることが予想される。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/07/rain2-707x1024.jpg)
例3も例4も最後の行の「したがって」と「だから」以外は
全く同じ文章です。
今回は例3でも例4でも
どちらでも問題ないように感じた方も
多いかもしれません。
例1・例2との違いは
客観的な根拠が多数書かれているところです。
これくらい書いていれば「したがって」を使っても問題はなくなります。
この場合でも「だから」を使うことはできるのですが、
使えるのであれば「したがって」を使ったほうが
客観性が高く論理的な文章である印象も高まるのです。
使えるなら「したがって」を使う!「だから」はあまり使わない!
このように他の人に納得してもらうには
「だから」を連発する文章よりも
「したがって」を使い
適切に根拠を示しつつ書いていったほうがいいですね。
「だから」はなるべく使わないほうが
納得感の高い文章になるのです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/07/write1.jpg)
今回のポイント
接続詞「だから」は若干強引!
論理的な文章には「したがって」を用いる!
「だから」の連発はバカに見える!
今回、接続詞「したがって」と「だから」の違いを見てきました。
誰かと議論する際、
たまに「だから」を連発する人がいらっしゃいます。
これ、使えば使うほど
「根拠不足であること」
「やや強引な印象があること」を
主張するだけに終わってしまうこともあるのです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/07/talk.jpg)
「だから」を使いたいときは一度グッと我慢し、
根拠を示した上で「したがって」を使う習慣をつけたほうが
相手の納得にもつながるはずですよ!
小論文には「だから」ではなく「したがって」を使う!
なお、今回の「したがって」と「だから」の使い分けは
小論文の試験/論述の試験にも役立ちます。
「だから」ではなく「このように」を使う習慣をつけると
説得力が高くなるのでオススメですよ!
文章を書く際、お役立てくださいね!
ではまた!
☆今回の内容は下記書籍を参考にしています。
コメントを残す