「だから」連発はバカに見える!使うべきは「したがって」- 知ってトクする接続詞カタログ(2)-

今回のポイント

接続詞「だから」は若干強引!
論理的な文章には「したがって」を用いる!

文章力向上の切り札は「接続詞」!

「手っ取り早く
 書く力を高めたい!!」

 

そういう声にお応えするため、
「接続詞を活用すれば文章力はすぐ身につく!」
ことを昨日お伝えしました。

 

  ☆昨日の記事はこちら↓

「つまり」は直前、「このように」は広い範囲の言い換え。

昨日は「結論を示す接続詞」のうち、
「つまり」と「このように」の違いを解説しました。

「つまり」は直前
「このように」は広い範囲の言い換えになる、
という内容でしたね。

 

今回は「結論を示す接続詞」の残り2つ、
「したがって」と「だから」の2つを
見ていきます。

 

まずは前回も示した表を再掲します↓

 

  【結論を示す接続詞の例】
  ●つまり  :直前の内容から結論づける 
  ●このように:前の広範囲の内容から結論づける
  ●したがって:自然に結論が出てくる
  ●だから  :筆者が主体的に判断する

 

接続詞「したがって」と「だから」は何が違うのか?

 

下2つに注目ください。

 

 

「したがって」も「だから」も
同じような意味で使われる事が多い傾向があります。

 

ですが、両者は意味合いが明確に違っています。

 

接続詞「したがって」は
「この直前に書かれた内容から
 必然的に結論が出てくる」

ような意味になります。

一方、「だから」は
「筆者の主体的意思で
 結論づけている」

ような意味になるのです。

 

冷静な「したがって」、やや強引な「だから」

どういうことかというと、
「したがって」は「勝手にそうなる」側面が強いのに対し、
「だから」の場合は「やや強引に主張する」側面が強くなるのです。

 

例をあげてみましょう。

 

  【例1】
  昨日も雨が降り、今日も雨だった。
  したがって明日も雨が降るだろう。

  【例2】
  昨日も雨が降り、今日も雨だった。
  だから明日も雨が降るだろう。

 

例1も例2も、
「したがって」と「だから」以外は
全く同じ文章です。

 

この場合、例1と例2では
どちらのほうが適切な文章だと言えるでしょうか?

 

おそらく多くの方は
例2のほうが適切だと感じたのでは
ないでしょうか。

 

 

例1の場合
「昨日も雨」「今日も雨」という根拠だけでは
「明日も雨が降るだろう」という結論を出すには
少し弱く感じるのです。

 

一方、例2の場合は
自然に受け止めることが出来ます。

 

それは「だから」には
書き手の「意思」も入れられるため、

「客観的根拠は乏しいけど、
 まあ明日も雨なんじゃないかな」

と受け止めてくれる可能性が出てくるのです。

 

 

別の例で考えてみましょう。

 

  【例3】
  昨日も雨が降り、今日も雨だった。
  天気予報を見ると、現在 梅雨前線が発達した影響で
  長期間雨が降ることが予想されている。
  明日の降水確率は70%を超えている。
  したがって明日も雨が降ることが予想される。

  【例4】
  昨日も雨が降り、今日も雨だった。
  天気予報を見ると、現在 梅雨前線が発達した影響で
  長期間雨が降ることが予想されている。
  明日の降水確率は70%を超えている。
  だから明日も雨が降ることが予想される。

例3も例4も最後の行の「したがって」と「だから」以外は
全く同じ文章です。

 

今回は例3でも例4でも
どちらでも問題ないように感じた方も
多いかもしれません。

 

 

例1・例2との違いは
客観的な根拠が多数書かれているところです。

 

これくらい書いていれば「したがって」を使っても問題はなくなります。

 

この場合でも「だから」を使うことはできるのですが、
使えるのであれば「したがって」を使ったほうが
客観性が高く論理的な文章である印象も高まるのです。

 

使えるなら「したがって」を使う!「だから」はあまり使わない!

このように他の人に納得してもらうには
「だから」を連発する文章よりも
「したがって」を使い
適切に根拠を示しつつ書いていったほうがいいですね。

 

「だから」はなるべく使わないほうが
納得感の高い文章になるのです。

 

今回のポイント


接続詞「だから」は若干強引!
論理的な文章には「したがって」を用いる! 

「だから」の連発はバカに見える!

今回、接続詞「したがって」と「だから」の違いを見てきました。

 

誰かと議論する際、
たまに「だから」を連発する人がいらっしゃいます。

 

これ、使えば使うほど
「根拠不足であること」
「やや強引な印象があること」を
主張するだけに終わってしまうこともあるのです。

 

「だから」を使いたいときは一度グッと我慢し、
根拠を示した上で「したがって」を使う習慣をつけたほうが
相手の納得にもつながるはずですよ!

 

 

小論文には「だから」ではなく「したがって」を使う!

なお、今回の「したがって」と「だから」の使い分けは
小論文の試験/論述の試験にも役立ちます。 

 

「だから」ではなく「このように」を使う習慣をつけると
説得力が高くなるのでオススメですよ!

 

文章を書く際、お役立てくださいね!

 

ではまた!

☆今回の内容は下記書籍を参考にしています。
 

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