大学院修士課程2つを修了するダブルマスターの魅力徹底解説!差別化できるキャリアを手に入れませんか?

Summary

修士号を2つ取得するダブルマスターは、視野を広げ、キャリアの選択肢を広げる効果的な手段です。特に、専門職大学院を2つ目に選ぶと、実践的なスキルが得られます。デメリットとして時間と費用の負担が大きくなりますが、他の人と差別化できる貴重な機会です。私自身もダブルマスター(教育学と公共政策学)に挑戦中です。キャリアアップに興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

毎年約8万人が修士課程進学中!

「修士号をすでに持っているけど、もっと自分のキャリアを深めていきたい…」

社会人の方にとって、大学院進学は究極のキャリアアップ法となります。

実際、毎年約8,000人の社会人の方が大学院に進学しています。

また、大学4年生からそのまま修士課程に進学する人も含めますと、毎年約8万人もの人が修士課程に進学している計算となります。

全体から見れば数が少ないとはいえ、大学院修士課程修了者の数は毎年確実に増えてきます。

時代はダブルマスターを求めている!

そんな現在において注目されているのがダブルマスターです。

ダブルマスターとは大学院修士課程修了で得られる修士号を、違う分野で2つ取得することを言います。

大学院修士課程のことをマスターコース、修士課程修了で得られる学位である修士号をマスターディグリーと呼ぶことから、2つの修士号を持つ人のことを「ダブルマスター」というのです。

社会人やキャリアアップを目指す方にとって、修士号を2つ取得する「ダブルマスター」は非常に有効な選択肢となります。

それは2つの分野で一定の専門性を持っている証拠になる上に、複数の専門性を活かし他の人ではできない業務に取り組むことができます。

本記事では、私自身の経験やインタビューした事例を交えて、ダブルマスターの意義を詳しく解説します。

ダブルマスター体験談

ここでは修士号を2つ取得する体験談を紹介します。

MBA(経営管理修士)とメディカルサイエンス 上野和義さんのケース


現在ITベンチャー企業で勤務する上野和義さん。

上野さんはバリバリ仕事をしながら2017年にグロービス経営大学院大学に進学しMBA(経営管理修士)を取得なさいました。

その後も勤務しながら2022年に慶應義塾大学大学院 医学研究科アントレプレナー育成コースに進学し医科学の修士号を取得。

MBAとメディカルサイエンス(医科学)のダブルマスターとなられました。

この専門性を活かし、いまは大手IT企業で医療情報の専門家として仕事をなさっています。

ダブルマスターによってキャリアの選択肢が広がり、実際に新しい分野での活躍が可能となったのです。

上野さんの体験談はこちらです。

なお上野さんご自身も「ダブルマスターになることで他の人が真似しづらいキャリア形成ができた」ことをお話なさっていました。

フジモトの事例:早稲田大学教育学研究科と北大公共政策大学院

1対1大学院合格塾を経営する私自身、ダブルマスターにいま挑戦しています。

私は2012年に早稲田大学大学院・教育学研究科で修士号を取得しました。
2023年から北海道大学の公共政策大学院で2つ目の修士号取得に取り組んでいます。

もともとは教育学・社会学が専門でしたが、北大公共政策大学院で公共政策学を学ぶことで公共セクターの役割や地方自治についての知識・ノウハウをいま習得しているところです。

もとからの専門に加えこういった分野を学ぶことでどれだけ視野が広げるか実感しています。

例えば、教育学で培った知識を公共政策の分野で応用することで教育政策の策定や実践において、より多角的な視点から物を見れるようになりました。

私のこのブログで教育訓練給付制度を用いた大学院進学についての記事を書いているのも、ある意味でこの現れでもあります。

これは、1つの分野だけに専念していた場合では得られない視野の広がりです。

2つ目の修士号は専門職大学院が最適

ここまでダブルマスターについての体験談をみてきました。

ダブルマスターを考える際のポイントは「2つのうちどちらかは専門職大学院で修士号を取ること」がオススメです。

MBAコースや公共政策大学院・教職大学院などの専門職大学院では実践的なスキルや高度な専門知識を身につけることができます。

これまでのキャリアをさらに強化することが可能ですし、こういった分野はたとえば医学・法学・経済学・教育学・政治学など別の大学院の専門にも活かすことができます。

たとえば医者(専門:医学)の方が医院経営を合理化するためにMBAコースにいく場合、医学と経営2つの専門を活かすことが可能となります。

オススメはMBA(経営管理修士)を取得すること!

特にオススメなのはやはりMBAを取得することです。

MBAで学べる「経営」という専門性は様々な分野に応用が効きます。
自分の専門性に経営を追加することは今後の飛躍にもつながるのです。

大学院在学中にダブルマスターに挑戦できるケースも!

もしあなたがいま大学院に在籍している場合、同時に2つの大学院に在籍できる可能性があります。

たとえば北海道大学大学院と小樽商科大学大学院は提携を結んでおり、北大大学院に行きつつ小樽商科大学大学院のMBAコース(OBS:アントレプレナーシップ専攻)に進学すると、小樽商科大学大学院の1年目の学費と入学金が免除されるという制度があります。

(北海道大学の工学院、理学院、保健科学院が対象です。また博士課程という扱いになりますが医学院も対象となります。
あくまで北大での学習がメインとなるようです。こちらについての詳細は北大大学院や小樽商科大学大学院に聞いてみてください)

なのでご自身の大学院にこういった制度がないか確認してみるのをオススメします!!!

気になるダブルマスターのメリット・デメリット

ここでダブルマスターのメリット・デメリットを観てみましょう。

ダブルマスターのメリット

  • 視野の広がり: 異なる分野での専門性を持つことで、多角的な視点で物事を考えることができるようになる。
  • キャリアアップの可能性: 専門性を高めることで、昇進や転職、独立など、さまざまなキャリアの選択肢が広がる。
  • ネットワークの拡大: 2つの異なる分野での学びを通じて、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と出会うことができる。

ダブルマスターのデメリット

  • 時間と費用の負担: 修士号を2つ取得するには、時間と費用がかかるため、これを負担に感じる人もいるかもしれません。
  • 専門分野の深掘りが難しい: 複数の分野にまたがるため、1つの分野を深く探求することが難しくなる可能性がある。

このメリット・デメリットを頭に入れたうえで今後のキャリアを考えてみてくださいね!

博士後期課程への進学がいいか、修士課程取得がいいか

なお、あなたがすでに大学院修士課程で1つ修士号を取っていらっしゃる方の場合、博士課程(博士後期課程)への進学をするかそれともダブルマスターを目指すほうがいいか、悩まれるケースも多いかも知れません。

たしかに博士後期課程に進学し博士号を取得できると、大学教員や研究者としての道がひらけてきます。

ですが、博士後期課程進学の際には次の点に注意が必要です。

注意点1 必ず学位授与が得られるわけではない

修士課程の場合、2年間でキチッと授業に出席し論文(課題)を提出していれば基本的には予定通りの年限で修了できます。

まして専門職大学院の場合、出席と課題提出でほぼ修了(卒業)可能です。

ですが、博士後期課程の場合、授業への出席よりも自分ひとりで研究を深めていくことが要求されます。

そもそも博士後期課程は実施される授業が少ないですし、基本的は指導教員と1対1で関わり博士論文を執筆していくことが求められます。

博士号を取るのは至難の業…!

博士後期課程の規定年限は3年となっていますが、必ずしも3年で博士論文を執筆して博士号を取得できるわけではありません。

理系分野(医学・工学など)ですと博士後期課程を3年で終えて博士号を取得するのは比較的やりやすいとされています(それでも研究はハードです)。

しかしながら、文系分野ですと博士後期課程を3年で終えて博士号まで取得するのはかなり難しいです。

仕事をしておらず1日中 研究に没頭できる状態の院生であっても5年以上かかるケースがあります(少なくとも、私がいた早稲田大学大学院の教育学研究科には博士課程5年・6年という方や在籍可能年限を超えてもゼミにでている方が多くいらっしゃいました)。

まして社会人として仕事をしながら博士号を取得するのは非常にハードなのです。

なので博士後期課程に社会人が進学する場合、修了まで何年かかるかもわかりませんし、そもそも確実に博士号が取れるわけではないのです。

博士号の審査基準は大学にもよりますが非常に厳格です。

そもそも大学院の教員の中にも、博士後期課程を一応終えている(単位取得退学)けれど博士号を持っていない人がチラホラいます。

近年は博士号取得が以前よりも容易になったとは言われていますが、博士号取得はかなりハードであることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。

注意点2 博士号を取ったからといってキャリアアップができるわけではない

苦労して博士号を取ったからと言って、それだけでキャリアアップが可能になるというわけではありません(これは修士号にも共通しますが)。

博士号を取ることで給与体系が変化する企業や組織もありますが、まだまだ少数派です。

苦労して博士号をとってもあまり役立たない可能性すらあるのです…。

大学教授や研究者を目指すなら博士号取得がオススメです!

もちろん、大学教員や研究者になるのであれば博士号取得は圧倒的に有利です。

大学教員の公募情報を見てみても、非常勤講師や助手・助教には「修士号」のみ条件が書かれたケースが多いですが、大学教授・准教授クラスですと博士号取得が条件とされているケースが多いです。

☆大学教員や研究者の公募情報はJREC(ジェイレック)にまとめられています。大学教員になりたい人は定期的にチェックしましょう!

https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop

ただ、もしあなたが社会人として何らかの分野で実績を出している場合、「実務家教員」として大学教員を目指すほうがずっと楽です。

実務家教員というのは、企業や組織での経験をもとに大学教員として働く人のことを言います。

たとえば営業や経営経験を買われ、MBAなど経営学の大学院で教員になることなどが挙げられます。

この場合、実務経験があるのであれば研究実績や博士号などの学位の有無はそれほど問われません(もちろん、あれば有利に働きますので念の為)。

なので社会人が大学教員を目指す際、博士号を持っていなくても大学教員になる方法は存在しますので参考にしてみてください。

こちらの記事で紹介している武藤さんも、社会人として海外で勤務してきた経験が評価され、大学の非常勤講師になられています。

社会人大学院生インタビュー2 仕事での海外経験を、学問の世界に還元したい。愛知大学大学院中国研究科在学・武藤裕幸さん
https://school-edu.net/archives/34393

まとめ ダブルマスターでキャリアの可能性を広げよう!

ダブルマスターは、視野を広げ、キャリアの可能性を大きく広げる手段として非常に有効です。

異なる分野での専門性を持つことで、より多様なキャリア形成が可能になります。

もちろん楽な道ではありませんが、誰もができるできることではないため周りとの差別化に役立ちますよ!

ぜひ挑戦してみてください。

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