社会人の大学院の過ごし方2つの選択肢。最小限の努力で終える?それとも最大限の挑戦をする?

 

summary

大学院での学びはキャリアアップの大きなステップです。進学する際、「最小限の努力で修了する」か「最大限のチャレンジをする」かを選ぶことが求められます。どちらを選ぶかは自由ですが、可能であれば最大限の挑戦を選ぶことで、成長と達成感を得られますよ!(どちらを選んでも学費は変わりませんのでそっちのほうがモトが取れます!)

大学院を最小で出るか、最大のチャレンジをするか?

社会人の究極のキャリアアップ法。

それは大学院進学です。

ビジネスパーソンの方がMBA(経営管理修士)やMOTを取得したり、
教員の方が専修免許状を取ったり、
公務員の方が公共政策大学院に行ったり、
看護師の方が専門看護師の資格を取ったりするなど、
大学院進学するからこそ得られるキャリアはたくさんあります。

さて、この大学院進学ですが入ってからの過ごし方にもいろんなバリエーションがあります。

なかでも考えるべきは「最小限の努力で修了する」道と「最大限のチャレンジをする」道、どちらよりの過ごし方をするか、ということです。

大学院をできるだけラクに修了するのも1つの方法ですが、せっかく学費と時間をかける以上、最大限の成長・最大限のチャレンジをするのも1つの方法です。

今回は「あなたが進学するとしたら最小で出るか、最大のチャレンジをするかどっちを選びますか?」というテーマでお届けします!

最小でも出られるけれど…。

大学院には修了要件というものがあります。

大学院によって若干ルールが違うので、私が現在仕事をしながら通っている北海道大学の公共政策大学院の「公共経営コース」をモデルに考えてみましょう。

北大の公共政策大学院の修了要件は「42単位以上を履修する」ことです。

必須項目として指定されているのは「技術政策学」と「統計分析」の2科目です。

大学院の授業ごとにグループが定められており、「基本科目群」「展開科目群」「実践科目群」「事例研究科目群」のなかから所定の単位数になるよう授業を履修することが求めらています。

そして学修の締めくくりとして「リサーチペーパー」(修士論文)を2単位分か8単位分履修することが求められています。

修了要件的に「42単位」以上になればいいということは「42単位」ジャストの履修でも、それを遥かに超えた単位数の履修でもどちらでもいい、ということになります。

やろうと思えば修了要件を遥かに超えた単位数を取ることも不可能ではないですし、実際 私の大学院の先輩では所定単位の2倍近くの単位を取って修了した「猛者」もいます。

ちなみにこの方は私と同じく「長期履修制度」を使って4年在籍なさっていました。

北大内の別の大学院の授業も履修するほか、「履修はしないけれど授業にもぐって参加する」形で参加していた授業がいくつもあったと聞いています。

大学院の場合、基本的には授業をいくら取っても(逆に言えばまったく取らなくても)授業料は一切変わりません。

であれば、最低の単位数で修了するのもありですが取りたい授業をあれこれ履修したほうがトク、とも言えるわけです。

大学院の各種イベント・プロジェクト

大学や大学院ではけっこうな頻度で「公開講座」などのイベントが開催されています。

いまも私が覚えているのは2017年に北大で行われた安藤忠雄さんの特別講演会です。

建築家として著名な安藤忠雄さんが北海道大学で特別講演を行うと聞き、当時うちの塾に通っていた高校生といっしょに参加してきました。

この講演会は学生が優先されるものの、事前申し込みをしていれば一般参加も可能でした。

そのため直接安藤さんのお話を聞けたことが自分の財産となったのを覚えています。

この講演会のような講演や特別講座のようなものが大学・大学院では頻繁に行われています。

大学院生しか参加できないイベントも多いです。

大学院に在籍しているとこういうイベントやら長期プロジェクトやらのお誘いがけっこう来ます。

もちろん、全てに参加する必要はありませんが、興味があるもの・今後に役立ちそうなものであれば臆せず参加してみるのもいいですね!

「せっかく大学院まで来たなら、モトを取るため挑戦する!」のも大事だと思うのです。

リサーチペーパーと修士論文の違い

なお、最小か最大かを考える場合、大学院の最後を締めくくる修士論文についても考えるべきでしょう。

大学院によっては、修士論文を提出せずに「リサーチペーパー」で修了できる制度を設けているところもあります。

リサーチペーパーとは、簡単にいえば「修士論文の簡易版」です。

たとえば、ケーススタディー1本だけで完結していたり、既存の先行研究のまとめにとどまる内容であったり、MBAコースであればビジネスプランの提出で代替できることもあります。

その一方で、修士論文にはもっと重厚な構成が求められます。

先行研究のレビュー、現状の課題、研究の方法論、データの分析、考察、そして結論などなど。

独立した1本の「研究」としての完成度が求められるのが修士論文です。

たとえば私が在籍している北海道大学公共政策大学院では修了要件に「リサーチペーパー」が課されていますが、「2単位」の授業と「8単位」の授業のどちらかを選択することが求められています。

2単位のものは6,000〜8,000字、8単位のものは2万字が目安です。

(8単位のリサーチペーパーは2単位のものよりも高い水準が求められる点で実質的に修士論文と同等と考えられます)

どちらを選んでも修了はできますが、8単位のものを選んだほうが求められる水準が高い分 書ききったときの成長度合いや達成感は格別です。

ここでも、最小を選ぶか最大を選ぶかが問われているのです。

忙しい中 「最大」の努力を選んだ受講生の事例

専門職大学院や実務家向けの大学院ではサラッと書いたリサーチペーパーで修了できるケースもないわけではありません。

ですが、だからといって「楽だからリサーチペーパーでいいや」と考えるのは少しもったいない気がします。

先日ある受講生の方とZoom面談をしました。

この方は、数年前にうちの塾から希望する大学院に合格なさった方です。

この春見事に修士課程を修了されました。

この方が博士後期課程への進学を考えていらっしゃると聞き、入学前に私から「どうせなら、修士論文まで書きませんか?」とアドバイスしていました。

この方は私のアドバイスを覚えていてくださり、リサーチペーパーの提出でもいいところ、自らの意志で修士論文に取り組み、見事に書き上げて修了されたのです。

その方の所属していたコースではほぼすべての方がリサーチペーパーの提出を選択するそうですが、「きちんと修士論文を書こう」と決意し最後の最後まで論文と格闘されたのです

仕事も忙しい中、修士論文執筆をやり切るのは大変だったそうですが、だからこそやりきった達成感はひとしおだったと言います。

初心貫徹して最後まで修士論文と格闘されたこと、本当に素晴らしいことだと感じました。

初志貫徹ができる人が強い

正直なところ、多くの人は授業が忙しくなってくると「できるだけラクな方法で終了しよう…」と方向転換してしまいがちです。

「卒業できればいいや」・「とりあえず大学院を修了しておけばいい」と思ってしまうのも無理はありません。

しかし、この方のようにあえて困難な道を選び最大限のチャレンジをするという選択もありえます。

こうやって負荷の高いチャレンジをするからこそ得られる世界もあるのです

博士課程進学を考えている人こそ、修論を書くべし!

ちなみに。

将来博士後期課程に進学しようと考えている方にとって、修士論文は「研究者としてのデビュー作」にあたるものです。

修士論文をきちんと書き上げておけば、その一部を学会発表に使ったり、論文投稿の素材にしたりすることもできます。

これは、リサーチペーパーではなかなか難しい面があります。

だからこそ、博士課程を視野に入れている方には、「リサーチペーパーで済ませる」「ペラペラの修士論文でいいやと諦める」選択肢よりも、「きちんと修士論文を書く」という姿勢を大切にして頂きたいのです。

苦労した先に得られる“成長”

もちろん、修士論文を書くというのは大変な作業です。

学術的な水準に達する文章を書くためには、自分の思考力や資料収集・分析力、そして文章力も高めなければなりません。

しかし、だからこそ、その過程で得られる成長は非常に大きいのです

論文を書き上げたという実績は、自信にもつながりますし、社会人としてのキャリアにも深みを加えてくれるでしょう。

そして何より、「自分はやりきった」という達成感がかけがえのない財産になるはずです。

まとめ!あなたの選択が、未来をつくる!

大学院を「最小限の努力で終える」か、「最大限の挑戦をする」か。

その選択は最終的にはご自身のものです。

ですが、せっかく大学院に入ったのであれば、最初から「最小」を選ぶよりあえて「ちょっと大変な方」に挑戦してみるのもおすすめします。

書くのが難しい、どこから始めていいか分からない、そんな方もご安心ください。

当塾では、修士論文の書き方、構成、調査法などについても全力でサポートしています。

最小か最大か。

選ぶのはあなた自身ですが、大学院での学びをぜひとも「未来を切り開く武器」として活かしていってくださいね!

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