キャリアアップを科学する4)仕事も家庭もバランス良く!キャリア・レインボーの活用法〜キャリアは虹のように〜

藤本研一
Digest!
ドナルド・E・スーパーによって提唱されたキャリアレインボーは、人生の多様な役割を虹のように描き、それぞれがキャリアにどのように影響するかを理解する理論です。
労働者、親、配偶者など、役割のバランスを取りながら最適なキャリア形成を目指しましょう!

キャリアアップを科学するシリーズ第4弾!

「あと少しでいいから給料を上げたい…」

「もっと自分らしく活躍したい…」

キャリアアップのための考え方を学ぶ
「キャリアアップを科学する」シリーズ、
今回もお届けします!

前回はキャリアにおける自分の価値観理解に役立つ
「キャリア・アンカー」についてお話ししました。

今回はキャリア・アンカー同様に
キャリア形成の価値観を把握する上で役立つ
「キャリアレインボー」についてご紹介します!

キャリアアップを科学する4

あなたの役割は何?
キャリアレインボーでキャリアの価値観確認を!

キャリアレインボーとは?

キャリアレインボーとは、
アメリカのキャリア発達理論家
ドナルド・E・スーパーが提唱した概念です。

キャリアレインボーは人生での役割に
注目した理論となっています。

私たちは「会社員」や「夫」「妻」、
親から見た時の「子ども」や子どもから見た時の「親」など
様々な役割を持っています。

同時にいくつもの役割を持ちながら
行きています。

このような人生における複数の役割を虹のように描き、
それぞれの役割がキャリアにどのように影響を与えるか
視覚的に示したものが「キャリア・レインボー」なのです。

(言われると虹に見えますね!)

※こちらのサイトから使用させていただきました。
厚く御礼申し上げます。
   https://www.works-i.com/column/works03/detail020.html

スーパーは、キャリアを単一の職業や役割ではなく、
人生全体の中で複数の役割が重なり合い、
影響し合うものとして捉えました。

キャリア・レインボーを用いることで
個人が持つ多様な役割を理解できます。

それぞれの役割とキャリアとの関わりを
把握することができるのです。

あなたの役割は?キャリアレインボーの構成

突然ですが、あなたは
周囲との人間関係の中で
どんな役割を担っているでしょうか?

キャリア・レインボーは、
以下の7つの主要な役割で構成されています。

1.  子ども(Son/Daughter)
•   家庭内で親や家族との関係を築く役割。

2.  学生(Student)
•   学校や大学で学び、知識や技能を身につける役割。

3.  余暇人(Leisurite)
•   趣味や余暇活動を楽しみ、リフレッシュする役割。

4.  市民(Citizen)
•   地域社会やコミュニティで活動し、貢献する役割。

5.  労働者(Worker)
•   職業に従事し、収入を得て生計を立てる役割。

6.  配偶者(Spouse)
•   パートナーとの関係を築き、家庭を支える役割。

7.  親(Parent)
•   子どもを育て、家庭内での役割を果たす役割。

 

※一部図と用語が異なる場合があります

多くの役割を同時に担っている!!

これらの役割は、個人のライフステージや状況に応じて変化し、
それぞれが重なり合い、影響し合っています。

1日の中でも多くの役割をこなしていることからも
それはわかりますね。

例えばある人の1日を見てみましょう。

「朝、家で子どもを起こして学校に行かせ(7 親)、
 会社で仕事をし(5 労働者)、
 仕事帰りにボランティアサークルの集まりに参加し(4 市民)、
 帰宅後 家事と育児に取り組む(6 配偶者・7 親)。
 
 夜は親に電話をした後(1 子ども)、
 映画を観ながらリラックスする(3 余暇人)」


ここでも多くの役割を担っているのがわかります。

ただ、ここで中心的になっている役割は
おそらく「5 労働者」と「7 親」でしょう。

キャリア・レインボーでは
ライフステージによって中心的な役割が
異なってくることを教えてくれます。

そうすることで
「いま何を優先してキャリアを考えるべきか」
見えてくるのです。

他の例でも見てみましょう。

学生時代はアルバイト(5 労働者)もしていますが
中心は学業(2 学生)になります。

社会に出た後 結婚するまでは
会社員(5 労働者)として働きながら
資格試験の勉強(2 学生)を優先する形になりますが、

結婚-育児のなかでは
夫・妻(6 配偶者)の役割や
「7 親」の役割を優先することも
より良い人間関係に必要となります。

子どもが大きくなってきたら
勤務時間を伸ばしたり(5 労働者)、
キャリアチェンジのための資格学習をしたり(2 学生)
するゆとりも出てくるかも知れません。

キャリア・レインボーの図を見ると
自分のライフステージごとに
どういう役割を担っていき
キャリアにおいて何を優先すべきかが
見えてきます。

さあ、あなたのライフステージでは
どんな役割が求められているでしょうか?

そこからキャリアにおいての優先事項を
見極めてみてくださいね!


☆キャリア・レインボーの図を観ながら
 考えてみてください↓


今回のポイント


自分の役割をバランス良く取り入れて
最適なキャリア形成を!
キャリア・レインボーを役立てよう!

それぞれの役割、何%ずつエネルギーを割きたいですか?

スーパーのキャリア・レインボーを活用することで、
自分の人生で何を優先すべきかが見えるようになります。

あなたの年齢や家族構成などを観ながら
自分に求められる役割を考えてみましょう!

たとえば35歳の方ですと
キャリア・レインボーでは
「1 子ども」
「2  学生」
「3 趣味人」
「4 市民」
「5 職業人」
「6 配偶者」
「7 親」
が掛かっています(全部ですね…)。

これらに対し、
自分が何%ずつエネルギーを割いているか、
また、どれくらいエネルギーを割いていきたいかを
書いてみるのがオススメです!

その上で、
理想の配分に応じたキャリアを考えていきましょう!

ではまた!

☆「キャリアアップを科学する」シリーズはこちら。

 

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