経営もキャリアも「無理をせよ、無茶はするな」!少しの無理/挑戦が未来をつくる!

summary

「無理をせよ、無茶はするな」。これは経営にもキャリア形成にも当てはまります。ホンダのビジネスジェットへの挑戦のように少しの「無理」は成長を生みますが、シャープのプラズマディスプレイ生産への過大投資などの「無茶」は破綻を招きます。日々の学びや大学院進学など持続可能な範囲での無理こそが、殻を破りキャリアを切り開く力になるのです。

無理をせよ、無茶はするな!

私が時折思い出す言葉。

それは「無理をせよ、無茶はするな」というものです。

人間、成長するには何らかの「無理」が必要です。

ですが、それが「無茶」になってしまっては大問題です。

「無茶」にならない範囲で、自分の限界にチャレンジしていくことが求められます。

今回はキャリア形成における「無理をせよ、無茶はするな」を見ていきます!

伊丹敬之『経営は無理をせよ、無茶はするな』に学ぶ。

経営学者として著名な伊丹敬之さんの本に『経営は無理をせよ、無茶はするな オーバーエクステンション戦略のすすめ』(日本経済新聞出版)があります。

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経営の現場で「無理」をする戦略的な意味合いが語られています。

伊丹さんは企業が成長するためには現状維持にとどまらず「オーバーエクステンション=あえて少し伸びをすること」が不可欠だと説きます。

いまの組織体制では「無理」に見えても、その挑戦が自社の可能性を開いていけるのです。

たとえばホンダでは長年 航空事業への挑戦が目標となってきていました。

創業者・本田宗一郎が飛行機好きだったこともあり、創業当初から航空事業に注目してきたホンダ。

F1参入を果たしたり、新エンジンの開発に成功したりとホンダは次々多くの「無理」をし成功につなげてきました。

ですが、航空事業についてだけはなかなか成功しませんでした。

それでも近年では小型ジェット機製造に成功し、ホンダのビジネスジェットはいま世界中で飛び回っています。

(いまも事業は赤字なようですが…)

ホンダの国内シェアを見ていると、別に新しい挑戦をしなくてもホンダの経営は安泰でしょう。

ですが、そのなかで「無理」をしてきたからこそ、ホンダは多くの可能性を作ってきたのです。

一方で、身の丈に合わない「無茶」をしてしまうとどんなに優良企業であっても倒産してしまうことがあります。

たとえばシャープは液晶事業での世界的優位を保っていたにもかかわらず、過大な投資を続けた結果、経営が立ち行かなくなりました。


技術力は確かであったものの、リーマンショックや韓国・台湾勢との価格競争によって収益が急速に悪化。


プラズマディスプレイ事業で起死回生を狙うも、巨額の設備投資という「無茶」を重ねたことで2016年には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることになってしまいました。

「無理」を通り過ぎた「無茶」になってしまうと企業は立ち行かなくなってしまうのです。

キャリアも「無理をせよ、無茶はするな」

「無理をせよ、無茶はするな」。

この考え方は、経営だけでなく私たち一人ひとりのキャリア形成にもそのまま当てはまります。

仕事も日常生活もうまく行っている。

その状態に安住するのではなく、少し「無理」をしてなにかに挑戦していくことがキャリア形成には欠かせません。

例えば疲れた体であっても、少し「無理」をしてテキストを開く。

毎日バタバタするのはわかっていても、少し「無理」をして大学院進学をしてチャンスを掴む。

こういう少しの「無理」があなたのキャリアを開いてくれるのです。

無理と無茶の境界線

「無理」と「無茶」は似ているようで大きく違います。

  • 無理
    少し背伸びをして、新しい負荷をかけること。成長につながる挑戦。
  • 無茶:自分や組織の限界を大きく超えて、持続不可能な状態に陥ること。
    破綻につながる行為。

経営においても、キャリア形成においても、成長を目指すなら「少しの無理」を取り入れる必要があります。

現状維持をしていれば安全に見えますが、それは停滞を意味します。

逆に、「無茶」をすると一時的に成果が出ても崩壊や燃え尽きにつながりかねません。

なので、少しの「無理」を意識的に取り入れることが成長に不可欠なのです。

フジモトの「無理」体験

私自身も2023年4月から北海道大学公共政策大学院に進学しました。

2度目の修士課程を過ごしています。

これも、ひとり社長として自分の塾を経営したり研修講師をしたりするのにある程度慣れてきたとき、「自分を成長させたい」思いから決意をしたわけです。

(ちょうどその時期に先妻の不倫発覚で離婚した、というのもありますが…)

仕事しながら大学院にも通うのは大変ですが、その分学び取れることも多いです。

先日も「政策形成研修」を団体職員の方に実施しましたが、これも公共政策大学院で政策形成について学んだことが仕事に活かされているといえます。

まさに少しの「無理」が自分のキャリアにつながったわけです。

キャリア形成における「無理」と「無茶」

社会人として数年経つと、仕事が安定し、「このままでも大丈夫」と思う瞬間が訪れます。

ですが、これは成長のブレーキです。

放っておくと、あっという間に「停滞」につながってしまうかもしれません。

だからこそ、少しの「無理」をしてキャリア形成への挑戦が必要なのですね。

キャリアにおける「少しの無理」の例としては次のものが挙げられます。

  • 資格試験への挑戦
  • 新しい部署や役割への立候補
  • 大学院進学

これらは確かに負荷がかかりますが、持続可能な範囲なら「無理」であり成長の糧になります。

逆に、過労で体調を崩すほど詰め込むのは「無茶」です。

是非自分のキャパシティと判断し、冷静に判断してみましょう!

殻を破るのは少しの「無理」

伊丹敬之さんの『経営は無理をせよ、無茶はするな』が提唱するように、成長は「少しの無理」の積み重ねから生まれます。

これは経営に限らずキャリア形成にも必要な視点です。

現状維持に安住せず、少しの「無理」をしていく。

これが自分の殻を破り、次のステージへ進む原動力となります

あなたもぜひ、自分の生活やキャリアの中で少しの「無理」を見つけてみてください。

それが未来を切り開く最初の一歩になりますよ!

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