トラブル時にこそ真価が問われる!札幌新陽高等学校探究コースの成果報告会に参加して気付いたこと。

今回のポイント
トラブル時にこそ その人・その団体の
真価が問われる!
トラブル時にこそ冷静な対応を!

 

特別講座を行ったから高校からの思わぬお誘い。

 

これまで、何度かお声がけをいただき
いくつかの高校で
「小論文特別講座」
「プレゼンテーション特別講座」を実施してきました。

 

(札幌新陽高等学校さんのほか
公立高校など多数)

 

 

もともと私は高校教員なので、
こういう機会があると昔を思い出して
楽しくなります!

 

 

さてさて。

 

実は、こういうご縁を頂いた学校から

「フジモトさん、
 うちの成果報告会
 (学習発表会)にいらっしゃいませんか?」

というご依頼を頂いたんですね。

 

 

ちょうど予定も空いていたので、
お誘いいただいた
札幌新陽高等学校 探究コースの
「成果報告会に」3/16、行ってきました。

 

 

なんとまさかの「来賓」扱い。

 

人数制限を設けた上で
札幌市教育文化会館にて行われた
学習発表会。

 

到着すると
私、生まれてはじめて
「来賓席」に案内されました(笑)

 

(来賓席にいらっしゃった「商工会議所役員」
「○○大学教授」「教育委員会」の
方々の末席を汚す形で
とても恐縮しました…

 

 

突然の音声トラブル!一体どうする?!

 

成果報告会は13:30-開始の予定。

 

ですが、
なんと音声トラブルがイキナリ発生しました。

 

入場者を減らしている関係上、
インターネット配信も同時に行っているんですが、
そことの中継がなかなかうまく行かないのですね。

 

 

会場内にはマイクの音が聞こえるのですが、
インターネット上だと音が配信されていない
ようなのです。

 

司会をしていた高校生から

「少々お待ち下さい」

とのアナウンスが流れることに。

 

 

…1分間ほどの沈黙。
どうも、すぐには音声トラブルが
解決しないようでした。

 

 

会場もどことなくザワザワしてきます。

「これ、どうするんだろう・・・?」

 

司会の高校生、とっさの対応!

私も不安に思った時、
司会をしていた高校生が
こういう発言をしたんです。

「それでは、この時間を利用して
 新陽高校の探究コースがどういう場所か、
 在校生に聞いてみたいと思います」

とっさに、在校生に話をしてもらう機会に
切り替えたのですね。

 

急に当てられた在校生たちも
「探究コースがどういうところか」
熱く語ってくれます。

他にも、
「探究コースで学んできたこと」を司会が
場内に振り、生徒たちが次々マイクで発表していきます。

 

 

そういう機転を
20分にわたって繰り返す内、
無事音声トラブルも解消し、
学習発表会がスタートしました。

正直、この部分を見ただけでも

「ああ、探究コースって
 良い活動をしているんだな・・・」

というのが伝わってきました。

 

 

私も高校教員をしていたのでわかりますが、
こういう音声トラブルの時、
大体は教員が出てきて場内に呼びかけたり、
マイクで場をつないだりします。

 

 

…ところが、
今回は生徒たちの機転で
急遽の質問大会に切り替えていたわけです。

 

これ、出来そうで出来ないことですね。

 

というか、教員だったらこういうときに
表に出て、何かをやりたくなりますもん。

 

当然、裏側での復旧作業を
教員が行っていたと思いますが、
この成果報告会ではトラブル時でさえも教員が
表に出てくることがほぼなかったのです。

 

 

スゴいことだと思います。

 

 

口では「生徒を信頼しています」と
よく言う人は教員の中でも多いですが、

こういう対応時にこそ
でしゃばりたくなる思いをグッと我慢するのは
なかなか出来ないものです。

 

 

ここを見ただけでも
来た意味があったな、と思います。

 

(以前私が新陽高校で実施した講義については
以下を御覧ください)

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

トラブル時にこそ その人・その団体の
真価が問われる!
トラブル時にこそ冷静な対応を! 

 

急なトラブルにどう対応するか?

…私自身、企業研修講師などを
任されて実施しているので実感するのですが、

講座中に「トラブル」が急に起こることって
意外と多いです。

 

たとえば会場に設置されているプロジェクターが古くて
私のMacBook Proが認識できなかったり、

会場のホワイトボードマーカーがインク切れだったり、

突然PCがフリーズしたりなど、

講座・イベントって
トラブルがつきものです。

 

そのため、日々対応準備を
マメに行うようにしています。

 

例えば、私は近場での講義なら
「念のため、自前プロジェクターと
ホワイトボードマーカー持参」などの対応をしています。

 

Zoom実施の際はPC・カメラ・ネット回線
2台態勢で、

1台に何かあっても
すぐ切り替えられるようにしています。

 

 

それでも、急遽のトラブルって
数多いです。

 

なかには予期できないトラブルが
起きてしまうこともあります。

 

私の中では、
以前 講座直前に乾燥によって
鼻血が止まらなくなり、

結果「流血しながら講座を行う」ことになった
ケースもあります(笑)。

 

こういうトラブル時にこそ、
その人・その団体の真価が問われるものです。

 

 

その点で、
新陽高校 探究コースのスゴさを
冒頭20分のトラブル対応で実感したのです。

 

 

新陽高校探究コースは
ただ単純に授業を「受ける」学習スタイルではなく、

自分で課題を設定し、
「どうやったらこの問題を解決できるか」
「なにをすればいいか」
を自主的・主体的に考えていく学習を行っていらっしゃいます。

 

 

今回の学習発表会では
この「自主性」が見事に発揮されていましたね。

 

つまり、音声トラブルが起きたときに

「そうだ、
場内をシラケさせないため、
司会として場内の人に発言してもらえばいいんだ」

「問題」を「解決」なさっていった様子が
伺えたからです。

 

トラブル発生時にこそ真価が問われる!

 

人生、生きていると
いろんな「トラブル」があります。

 

そんな中でも
いかにトラブルを乗り越えていけるかで
人生のあり方が変わってきます。

本来、勉強をするのはこういう困難を
自主的に乗り越えていける力を身につける点に
意義があります。

 

探究コースの生徒さんたちの様子を見て

「問題解決学習って、
 要はこういうことだよな〜」

という思いを新たにしました。

 

 

 

開始直後のトラブル解決後は
問題なく学習発表会(プレゼン会)が続いていきました。

この内容も素晴らしかったですが、
やはり開始後のトラブル対応の印象が見事だったのが
印象的でした。

 

探究コースの生徒さんへ
プレゼン講義をしたときの記憶も蘇ってきて
大変楽しいひと時となりました。

 

お誘いくださりありがとうございます!

 

ではまた!


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2件のコメント

初めまして。報告会を見にきておりました新陽高校の保護者です。このたびは報告会に来ていただきありがとうございます。
本来スポットが当たることない、ピンチ回避の部分を記事にしていただきありがとうございます。
実は娘は司会をつとめたのですが、来賓の方々の視線がこわかったと言っていました。
今までも司会の経験を重ねていたため、アドリブでなんとか乗り切ったとのことです。
誠に勝手ですが、今回の記事をFacebookにてシェアさせていただきました。
連絡が後になり申し訳ありません。

石田様
メッセージ、拝受しました。

記事をお読みくださり、とても嬉しいです!(シェアもありがとうございます!)

娘さんのトラブル対応、本当に素晴らしかったです!

素晴らしい学びを日々なさっていることを実感しました。

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