「お客様各位」は間違い敬語!意外と知らない敬称の使い方!〜依頼のビジネス文書の書き方〜





今回のポイント
「お客様各位」って
実は 間違いだったって
知ってましたか?

 

意外と困る、メール・手紙の「敬称」

 

社会人になって困ること。

 

それは手紙の宛名に書く
「敬称」です。

 

就職活動中の学生さんって、
ときおり、おそろしい封書を送ることが
あるようです。

 

 

例えばこんな感じです↓

  佐藤太郎 部長 御中 様 行  

 

 

会社説明の際にお世話になった人にお送りする封筒に、
【知っている敬称を全て書いた】
感じの宛名。

 

これ、笑って済ませてくれればいいですが
大きな間違いですよね!

 

せっかくのチャンスを、
敬称でフイにしたら勿体無いです。

 

そのため、今回はメールや手紙の宛名にも使える
「敬称」をテーマにお伝えいたします。

 

「敬称」の前提

 

宛名に使う「敬称」には
次の前提があります。

 

▼前提)敬称は「1つ」しか使えない▼  

 

たとえば、
「佐藤 様 様」
と書いているハガキをもらうと
どんな気持ちがするでしょうか?

 

 

「様」という言葉を
そのまま2回使ってしまうと
さすがに「変だな」と思います。

 

「様」と同じ意味の言葉(敬称)

 

実は敬称には「様」と同じ意味のものが
たくさんあります。

 

以下に見てみましょう。

  【「様」と同じ意味の敬称】
  (1)先生
  (2)役職名(佐藤部長・伊藤社長 etc.)
  (3)殿
  (4)御中
  (5)各位  

 

 

これらを使う時は
前後に「様」を使わないのがルールです。

 

何故かと言うと、
【敬称は1つしか使えない】という
前提があるからです。

 

ではここからは【「様」と同じ意味の敬称】を
見てみましょう。

 

(1)「先生」

 

まず(1)の「先生」というのは
学校関係者や弁護士などの
専門職の方に使うことが多いですね。

 

この時、
たとえば「佐藤先生」
「鈴木 太郎 先生」などという書き方の中に、
すでに「様」の意味が入っています。

 

ですので、
「佐藤先生」という宛名はOKですが、

「佐藤先生 様」という宛名はダメです。

 

何故かと言うと、
前提として説明したように
「様」を2回使うことに
なるからです。

 

(2)役職名

 

次に(2)の役職名について説明します。

役職名というのは
「社長」「専務」や
「部長」・「主任」などのことです。

「佐藤部長」「鈴木太郎社長」などと
書くことがありますよね。

 

ポイントは、この役職名自体が
「様」の意味を持っている、ということです。

 

そのため、
「佐藤部長」「鈴木太郎社長」という宛名はOKですが、

「佐藤部長様」「鈴木太郎社長 様」という宛名はダメなのです。

 

 

ただ。

「役職名」には「様」の意味が入っていると言っても、
最近多いカタカナ役職だと
ちょっと違和感があるかもしれません。

 

例えば
「佐藤シニアディレクター」や
「孫正義CEO」という書き方って、
本当に「様」を付けた意味になるか微妙ですよね。

 

 

また「主任」や「補佐」「顧問」「代表」などの役職にも
「様」の意味があるのですが、

  「なんとなく、呼び捨てになっている気がする・・・」

という人もいらっしゃるかもしれません。

 

 

そんな場合は
次の書き方を使いましょう。

 「役職 + 名前 + 様 」

 

このやり方、覚えておくと便利です。

 

例えばこう書きます↓

 

「シニアディレクター 佐藤 様」
「CEO 孫正義 様」

 

こう書けばわかりやすいですね!

 

 

「役職」と似たような例として
「○○弁護士」という言い方があります。

テレビに出てくる
「北村弁護士」や
「丸山弁護士」という言い方があります。

 

実はこれもすでに
「様」の意味が入った「敬称」なのです。

 

「北村弁護士」という言い方で
すでに「様」が込められています。

 

そのため、
「北村弁護士 様」
「丸山弁護士 殿」などと書くのは
ダメなのですね。

 

 

なお、私・藤本の場合は
作文教室ゆうの「代表」なので

「藤本研一 代表」

という書き方が敬称になります。

「藤本研一 塾長」

も敬称です。

(自分で書くとすごくヘンな感じですが、
 「藤本研一 先生」でも
 「藤本研一 様」でも大丈夫です。
 ただ、「藤本研一 先生 様」というのは間違いです)

 

(3)「殿」

 

続いて(3)の「殿」を見ましょう。

 

公的文書にはたまに使われます。

 

辞令で使う敬称も
基本的には「殿」です。

 

  「佐藤太郎 殿」

 

表彰状も、基本的にはこの敬称ですよね。

 

この「殿」ですが、
いまの日本ではフォーマルな場でしか
ほぼ使わないので
ふだん使いは「様」で十分だと思います。

 

なお、
「殿」だけで「様」の意味が入っています。

 

そのため、

「佐藤太郎 殿 様」
「佐藤太郎 様 殿」

などと書くと失礼になりますので
気をつけましょう!

 

(4)「御中」

 

(4)の「御中」(おんちゅう)は
団体名とセットで使います。

「株式会社〇〇 御中」は
「団体」に対しての敬称です。

 

基本的には郵便やメールの
「宛名」として使うものです。

 

そのため、
「株式会社○○ 御中」はOKですが、
「株式会社○○ 御中 様」はダメなのです。

 

気をつけたいのは、
担当者がわかっているのにもかかわらず
会社宛・部署宛で「御中」を使ってしまう場合です。

 

  「あれ、この担当って
Aさんだっけ、それともBさんだっけ?

忘れちゃったから【御中】で出しちゃえ!」

「いちいち個人名を書くのが大変だから
団体あてで【御中】でいいよね」

 

わりと安易に
「御中」が使われます。

 

これ、よくやりがちです。

でも、これって
【実は失礼】なんです。

 

なぜ失礼かというと、

「担当者はわかっているけど、
相手が頼りないから部署全体に送った」

という意味合いが入ってしまうからなのですね。

 

要は「軽く見られている」印象が
相手に伝わってしまうので
間違い、ということになります。

 

(5)「各位」

 

最後に(5)の「各位」(かくい)です。

 

「各位」は複数の相手を意味する言葉です。

「皆様」、
という言い方に近いです。

 

部署名などを指して

 「営業部各位」
 「社員各位」

という言い方をします。

 

 

社内文書の冒頭にもよく使われますよね。

これらは
それぞれ、

「営業部の皆様」
「社員みんな」

という意味が込められています。

 

 

「各位」も「敬称」に当たります。

 

そのため、、
「営業部 各位」はOKですが
「営業部 各位 様」はダメなのですね。

 

「お客様各位」は間違い敬語!

 

ただですね、
「各位」を使うのは地味に大変です。

 

それは「お客様各位」という言い方です。

 

 

先程、「各位」は
「様」に相当する「敬称」だと説明しました。

 

また、「敬称」には「様」を続けられない、
ということもいいました。

 

 

ということは、
「お客さま各位」「お客様各位」
という言い方は「様」の重複になるはずです。

 

 

・・・本来的には
「お客様各位」という言い方は間違いなのです!

 

 

でも、「お客様各位」、
けっこう使われていますよね。

「ビジネス文例集」として市販されているものにも
ふつうに使われていることもあります。

 

「お客様各位」。

 

間違った言い方なのですが、
だいぶ浸透しているのも事実です。

 

そのため、
自分の判断になりますが、
周りが使っているなら使うのもいいでしょう。

 

 

(もちろん、使わないほうが[正しい表現]です)

 

 

   「でも、お客様各位、
どう言い換えたらいいかわからない・・・」

 

そんなことで不安であれば
「お客様各位」ではなく
「各位」のみにしてしまうのも
アリです。

 

あるいは、単純に
「お買い求めくださった皆様」
「会員の皆様」
という言い方にするのもいいですね。

 

「ご購入者各位」や
「ご宿泊者各位」とすると
「お客様各位」と書かないで済むので
オススメです。

 

 

☆「お客様各位」についてはこちらのサイトが役立ちます↓
詳しくお知りになりたい方はご覧ください。
 https://driver-times.com/driver_work/driver_biz/1057393

 

「各位」の注意点

 

「各位」の注意点は
目上の人を「各位」の中に
あまり入れないほうがいい、
ということです。

 

例えばです。

「営業部各位」という言い方には
「営業部長」も入ります。

 

 

ですが、営業部長からすると
ちょっとイラッとするかもしれません。

 

  「他の奴らと一緒にするな!」

怒り出すかもしれません。

 

であれば、
連名にするのもアリです。

 

  「佐藤 営業部長
営業部各位」

 

目上の人と個別に敬称で読んだ後、
連名で「○○各位」を使うと
失礼が減るでしょう。

 

今日のポイント

 

今日のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・・
「お客様各位」って
実は 間違いだったって
知ってましたか?
・・・・・・・・・・・・・・・  

 

複数のお客様を対象にした、依頼のビジネス文書の型

 

今回もビジネス文書の型を用意しました。

 

複数のお客様を対象にした
依頼のビジネス文書の型です↓

 

 

文例には
「ご購入者各位」という言葉を使っています。

 

もし違和感があるようでしたらご自身の判断で
「お客様各位」と直して使うのも
悪くないかもしれません。

 

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

 

ちなみに今回のようなビジネス文書の型、
いまコツコツ作成中ですので
よければこちらからご覧ください↓

令和対応版ビジネス文書文例集 書き方一言アドバイス付き

 

ではまた!


「文章、ぜんぜん書けない…」「もっと書く力をアップしたい!」

そんなあなたにオススメするのが、【フジモトのカクロン】メルマガです。

文章アドバイザー・藤本研一が365日毎日【無料】朝8:00にお届けします!



☆登録後、なぜかメールが届かない場合はこちらをご確認ください。
メールが届かない場合

 

はじめての方はこちらもご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


eight − eight =

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください