古屋星斗の名著を解説!『会社はあなたを育ててくれない』時代こそ大学院進学を!社会人こそ自分で自分のキャリアを創れ!キャリアアップを科学する37

summary

古屋星斗さんの『会社はあなたを育ててくれない』という本はタイトル通りのメッセージを伝えています。会社に自分の人生やキャリアを預けるのは大変危険。大事なのは自分のキャリアを自分で考え、自分で自分を育てる発想が大事です。そのために最適なのが大学院進学。専門性を高め、知識・自信・人脈を手に入れませんか?

古屋星斗『会社はあなたを育ててくれない』は名著です!

「会社はあなたを育ててくれない」。

これほど端的かついまの時代の本質を表している言葉って、ちょっとないのではないでしょうか?

会社はあなたを育ててくれない」というのはリクルートワークス研究所の古屋星斗さんの近著のタイトルです。

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今回は『会社はあなたを育ててくれない』をもとに、なぜいまの会社は「あなた」を育ててくれなくなったのか、そのために今何をすべきかを解説していきます!

職場に起こった2つの変化!

古屋星斗さんの『会社はあなたを育ててくれない』(大和書房, 2025)。

この本で言われているのは①職場がここ10年で「ゆるい職場」に成り果てたこと、そして②働き方・生き方の選択肢が多様化したという2つの変化です。

この2つの変化をそれぞれ見ていきます。

変化①職場が「ゆるい職場」に成り果てた

①については、「働き方改革」や「コンプライアンス重視」の結果、長時間労働もハラスメントに該当する行為も大幅に減ったことがまず言えます。

長時間労働もハラスメントも減ったことはとても「いいこと」です。

ですが、その反面、若手を「大事にする」「ハラスメントと言われないように接する」ことが通常化しました。

結果、確かに若者に働きやすくなったのですが、「やりがい」や「成長」が得にくい職場になってしまったのです。

以前であれば「長時間労働」かつ「叱責」される状況ではあっても、大プロジェクトを若手で担当できる「やりがい」や困難な課題を乗り越える「成長」を経験するチャンスがありました。

本書ではNHKの「プロジェクトX」のように昭和の大プロジェクトの事例が紹介されています。

たとえば黒部ダム建設工事というのは巨大な費用と長期の時間を掛けて実行されていますが、こういうプロジェクトは不眠不休で何日も家に帰れない状況のもと実行されたケースが多いです。

明らかに「長時間労働」の「キツい職場」。

でもその反面、完成時の「やりがい」のほか困難な課題を乗り越えた「成長」があったのです。

ですが、いまはなかなかそういったことをやりづらくなっています。

その上、「なるべく人を辞めさせない」ため、「1on1コーチング」や「365度評価」(上司が部下を評価するだけでなく部下が上司を評価する制度)なども普及しています。

その結果、「働きやすい」し「過ごしやすい」職場にはなったけれど「ゆるくて不安」に職場になってしまっているのです。

その結果、「ゆるさ」ゆえに若者が離職する状況が発生しています。

☆古屋さんの『ゆるい職場』に詳しく説明されています。
私のブログ記事も参照してください↓

変化②多様な選択肢が広まった

続いて②の働き方・生き方の選択肢が多様化したことについて見ていきます。

以前であれば「新卒一括採用」であり、「終身雇用」制度が当然とされていました。

性別分業が「自明視」されており、「男性が長時間バリバリ労働、女性は家で家事と育児」という価値観が存在していました。

リモートワークなんてもってのほか、オフィスで朝から晩まで働くのが当然だと思われていました。

ですが、この状況は一変しています。

「新卒」枠はまだまだちゃんとありますが、中途入社の数は10年で10倍(!)に増えたことが本書では指摘されています。

「働き方改革」のおかげで、産休-育休は男性も取りやすくなりました(もっと取得率を上げるべきですが…)。

なにより性別関係なく活躍するケースが圧倒的に増えています。

リモートワークで遠く離れた場所で勤務するケース、オフィス外で勤務するケースも増えてきました。

働き方・生き方の選択肢が大幅に広まったのです。

…これ自体は「すばらしい」こと、ですがその結果、「これからどう働いたらいいかわからない…」「どう生きていけばいいんだろう…」という悩みも増えてきています。

(人間、自由になると悩みも増えるのが厄介なところですね・・・)

2つの変化に対応するには「会社」への期待を捨てること!

さあ、ここまで①職場がここ10年で「ゆるい職場」に成り果てたこと、②働き方・生き方の選択肢が多様化したという2つの変化について見てきました。

さらに悪いことに、本書では企業がやっていた研修(OJT・OffJT含む)の実施時間も減少傾向にあることが指摘されています。

いままで企業にいるだけで「無料で」研修を受けて成長できたのに、そのチャンス自体も減ってきているのです。

この2つと研修の減少という状況に対応するにはどうしたらいいのでしょうか?

その一番の方法はこの本のタイトル通り「会社はあなたを育ててくれない」ことに気づくことです。

つまり、「この会社にいたら、まあなんとかなるだろう」という期待を捨て、自分なりのペースで自分の「これからのキャリア(職業人生)のあり方を考えていく」ことが求められているのです。

会社にいても、あなたの成長は保証されていません。

なにより、会社が来年あたりにいきなり倒産するリスクは常にあります。

どれだけ業界で活躍していても、AIの発展で仕事が一気になくなる可能性はどの業界にもあります。

こういうリスキーな時代では、自分の未来を会社に全面的に委ねるのは「超危険」です。

そうではなく、自分の未来のために自らで考え、行動しなければならないのです。

「自分のキャリアくらい/自分で守れ!」の時代

詩人の茨木のり子さんをご存知でしょうか?

茨木のり子(写真はWikipedia

茨木のり子さんの作品は読んでいてハッとさせられる視点が多いです。

そんな茨木のり子さんの作品に『自分の感受性くらい』という詩があります。

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「自分の感受性くらい」という詩が特に有名です。

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

☆引用元はこちら→https://www.matatabi.net/Poetry/ibaraki_01.html

この詩、時折見返すたびにドキッとします。

現代社会、やれ「政府が悪い」「社会が悪い」「会社が悪い」と人のせいにしがちですが、そうではなく「自分」自身の責任として引き受ける「強い」覚悟を感じる詩となっています。

この詩のなかでもラストの「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」という指摘、特にいいですね!

この言葉をもじれば、「自分のキャリアくらい/自分で守れ」という強いメッセージにすることができるでしょう。

会社が「あなた」を守ってくれないし、成長もさせてくれない時代になっています。

残念ながら、そういう時代に成り果ててしまってもいます。

であれば、それを受け止めたうえで自分のキャリアを自分で作っていく意識をもつ必要があるわけです。

社会人こそ大学院進学でキャリア形成を!

では、どうやって自分の力でキャリア形成をしていけばいいのでしょうか?

一番いいのは「大学院進学」である、と私は考えています。

大学院では、事前に研究計画書を作る必要があります。

大学院に入った2年間、どのように過ごし何を研究するのかをまとめていくわけです。

これ、やってみるとなかなか大変です。

ですが、研究計画書を作ることで自分が今後どう過ごしていくべきかが明確になります。

自分のキャリアを作るというのも、いうならば自分のキャリアの「研究計画書」を常に作り続けていくのと同じです。

今後自分はどういうスキルを磨き、何をしていくのか。

いままでは「会社任せ」にしていたこの視点を自分なりに考えていくことが必要なのです。

さらには大学院進学することで①専門知識と②人脈形成が可能となります。

大学院を修了したことで③最終学歴の更新も可能になるだけでなく、④自分に大きな自信をつけることができます。

この①〜④により、あなたのキャリアは以前とは比べものにならないくらい変化します。

転職・昇進・独立など、キャリアアップ・キャリアチェンジも可能となるのです。

だからこそ「社会人大学院で人生大逆転!」できるわけですね!

大学院に進学して修士課程に入る社会人は毎年7,000-8,000人。

まだまだ数が少ない今のうちに大学院に入っておくのがチャンスだと言えます。

大学院進学は「会社任せ」なキャリアから「自分視点」のキャリアを形成していくためのまたとない機会となるのです。

今こそ自分のキャリア形成のため大学院進学を!

「会社はあなたを育ててくれない」。

この現実を受け止め、自分の未来を自ら手にするためには何をすべきでしょうか?

その最初の一歩として、大学院進学を考えてみるのをオススメいたします!

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古屋さんの書いた『ゆるい職場』や『「働き手不足1100万人」の衝撃』をこれまで読んできましたが、どちらも非常に学ぶところが多い本でした。

この2冊もぜひ読んでみてください。

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