キャリアアップを科学する1)キャリアの基本は「過去」にある!自分の足跡を見直して未来を切り拓く!

藤本研一
Digest!
キャリアアップを目指すなら、まず過去の経験を振り返りましょう!自分が歩んできた道を見直し、何を学び成長したかを確認することが大切です。これが未来を切り拓く鍵となりますよ!

新シリーズ「キャリアアップを科学する」スタート!

「いまより3万円でいいから給料を増やしたい…」

「もっと自分の力を発揮できる仕事につきたい…」

こういう形で
キャリアップを目指す方、
多くいらっしゃいます。


自分のこれからを考える際、
「キャリア形成」は必要不可欠です。

ですが、多くの場合
「どうやったらキャリアアップできるだろうか?」
と方法論だけを考える方が多いです。

そもそもキャリア形成とはどういうものか、
キャリアに対しどのように考えていけばいいかという
「考え方」についてあまり知識を持たず
進めている人が多くいます。

今回から
「キャリアアップを科学する」と題して
キャリア形成に関する「考え方」を一緒に学んでいきましょう!

キャリアアップを科学する1

自分がたどった形跡がキャリア

自分がたどった形跡がキャリアになる!

第1回のテーマは
「自分がたどった形跡がキャリア」
という内容です。

「キャリアアップ」や「キャリア形成」と
気軽に話していますが、

そもそも「キャリア」とはなにか
ご存知でしょうか?

キャリアというのはもともと
「車道」という意味です。

旅行などの際にキャリーバックを使う人がいますが、
荷物を運搬することをキャリーと言います。

キャリーバックでぬかるんだ道を通ると
タイヤの跡が残ります。

こういった形で物を運搬する際の
クルマが通った車輪の跡を
もともとキャリアと言っていました。

厚労省の「キャリア」の説明。

厚生労働省のサイトでは
キャリアについて次の説明があります↓


 「キャリア」(career)は中世ラテン語の「車道」を起源とし、
 英語で、競馬場や競技場におけるコースや
 そのトラック(行路、足跡)を意味するものであった。

 そこから、人がたどる行路やその足跡、経歴、遍歴なども
 意味するようになり、
 このほか、特別な訓練を要する職業や生涯の仕事、
 職業上の出世や成功を表すようになった。
 

厚生労働省サイトhttps://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/s0330-10b1.html

意味合い的に言えば、
キャリアというのは
自分が何らかの活動をした「跡」だと言えます。

つまり、社会人としてこれまで
様々な経験をたどってきたという事実が
キャリアという言葉に込められているのです。

キャリアが「車道」というのがわかりにくければ「轍(わだち)」と考えても問題ありません。轍とは車輪が通ったあとのことであり、結果的に「車道」ということになります。

轍の例はこちら↓

高村光太郎の詩に学ぶキャリアの考え方。

この際に考えるべきヒントが
詩人・高村光太郎の詩にあります。

高村光太郎の詩「道程」には
次の一節が書かれています。


 僕の前に道はない
 僕の後ろに道は出来る
 道は僕のふみしだいて来た足あとだ

 だから
 道の最端にいつでも僕は立っている

 (注 旧仮名遣い・旧漢字を現代表記に直しています)

キャリア形成というのは
ある意味道なき道を自分で進み、
その「後ろ」に出来上がるものなのです。


ということはキャリア形成を考えるとき、
前ではなく「後ろ」を観るのがポイントだといえます。

キャリアのおいては前ではなくまずは「後ろ」を見る!

キャリア形成において
「これから先どこに向かうか」と前ばかり観て
焦っている人がいますが、

まず観るべきは「後ろ」にできた
自分の「キャリア」です。



つまり、どういう経験をしてきたか、
どんな成長があったかを
これまでの自分を振り返っていくことが
キャリア形成に必要なのです。

その上で初めて「どこを目指すか」を
考えられるのです。


今回のポイント


キャリアは自分の「後ろ」にできる!
まずはこれまでの自分を振り返る!

「これまで何をしてきたか」に着目を!

キャリア形成というとどうしても
「これからどうするか」という「前」ばかりを
考えてしまいがちですが、

「これまで何をしてきたか」という「後ろ」を
確認するのが重要です。



そのため、
これまで業務の中で力を入れてきたこと・
結果を出せてきたことは何かを
ノートにまとめてみるのがいいでしょう。


なにか表彰されたり
どこかで発表したりした経験も
いつそういった事があったかを
ノートに書いていくのです。


自分の職歴が長いほど、
過去に何があったか忘れてしまっていることが
よくあります。

なので、まずは自分のこれまでを
振り返っていきましょう!

ネガティブなことも書き出そう!

大事なのは「ネガティブ」「マイナス」なことも
書き出すことです。

例えば失敗した経験や
落ち込んだ経験なども
ノートに書いておくといいでしょう。

これらをどう乗り越えていったのか、
これらから何を学んだのかを思い出すことで
自分の今後を考えるヒントが得られるのです。

キャリアを考えるときは
まず「後ろ」を見る!

これを大事にしてくださいね!

ではまた!


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