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自分に合った仕事の仕方を見つける重要性
仕事を選ぶ際、多くの人が給料や福利厚生といった条件面を重視します。
ですが、それ以上に大切な要素があります。
それは「自分に合った仕事の仕方ができるかどうか」です。

仮に給料や福利厚生がよくても、自分に合っていない仕事の仕方を押し付けられるなら働いて成果を上げることはできません。
そのため、「自分に合った仕事の仕方かどうか」を考えることは極めて重要なのです。
今回は自分に最適な仕事の進め方を見つけることの重要性と、そのためのポイントを解説します!
自分に合った仕事の進め方とは?
仕事の進め方は、大きく分けて「決められた手順に従う仕事」と「自分の裁量が多い仕事」とに分類できます。
工場のライン作業やマニュアルに沿った業務では、決まった手順を忠実に実行することが求められます。
「自分はこうやって仕事をしたい」と感じていても、変更することは困難です。
チームワークも必要なので、「こういう仕事の仕方をしたい」と自分だけいうわけにもいきません。

一方、学校教員や弁護士のような専門職は、基本的な枠組みが決まっている中で自分の裁量を活かす場面が多くあります。
実際、私はもともと高校教員でしたが、授業する内容と範囲は決まっているものの、自分の担当する授業においては進め方は比較的自由でした。
その点で、生徒の反応を見ながら自分なりの工夫をして授業をしていくのにやりがいを感じていました。

さらにフリーランスのデザイナーや講師のように、納期や結果だけが求められる仕事では、その過程を自分で自由に設計できる場合もあります。
例えばサイト作成を請け負う場合、納期と仕上がり具合さえ合意できていれば1日ですべて仕上げることも、少しずつ時間をかけて3週間で仕上げることも自由にできます。
このように仕事には手順が決まっているものと自分の裁量で自由に取り組めるものの2種類があります。
基本的には職位が上がっていくと裁量も高まる傾向がありますが、業種によっては管理職こそ自分の裁量が認められないケースもあります(大量に会議があるケースや業務量が多いケースなどがその場合です)。
基本的に、自分の裁量でできる範囲が多い仕事ほどやりがいを感じやすくなることが多いです。
その上、自分の裁量で決められる部分が多くなるほど自分にあったやり方で仕事ができるようになります。
例えば勤務時間が全員固定されている職場よりも、フレックスタイム制を導入していたり在宅勤務可能な職場であったりしたほうが自分のペースで仕事もしやすくなると言えます。
裁量の有無こそ、自分に合った働き方を決める重要な要素となるのです。
自分の裁量で仕事ができる場合、自分の強みも発揮しやすくなります。
なので給料や福利厚生も大事ですが、それ以上に自分の裁量が認められる職場かどうかも大事な要素となります。
自分の裁量で働ける場合、たとえ給料や福利厚生がイマイチでも仕事のやりがいは大きくなるのです。

働き方が満足度に与える影響
仕事の満足度を左右する要因には、報酬や福利厚生だけでなく、「自分らしく働けているか」が挙げられます。
裁量が多い仕事では、自分のスケジュールを自由に設計し、効率的な働き方を選べます。
例えば、私は「ひとり社長」として塾を経営していますが、講義の予定を自分で組み立てられるため、スケジュールの調整がしやすくなっています。
この自由度があることで、仕事に対する満足感が高まり、モチベーションの維持につながります。

一方で、仕事の進め方が完全に決められている場合、自由度の少なさがストレスとなることがあります。
特にクリエイティブな仕事を求める人にとっては、こうした働き方は不満を生みやすい傾向があります。
自分に合った働き方を見つけるためのヒント
では、どうすれば自分に合った働き方を見つけることができるのでしょうか?
以下の3つのステップをみてみましょう。
1. 自分の特性を知る
自分がどのような環境で最も成果を出せるかを考えましょう。
例えば、朝方に集中力が高まる人は、早朝の時間帯を活用した仕事のスケジュールが向いています。
一方で、夜に集中力が高まる人は、夜型の働き方が適しています。

自分の働き方にあった職場を選択できれば、自分の成果も出しやすくなるのです。
2. 理想の裁量度を考える
仕事の進め方が全て決まっている環境と、自分で自由に決められる環境、どちらが自分にとって居心地が良いかを考えましょう。
裁量が多い仕事が向いている場合は、フリーランスやプロジェクトベースの仕事を検討するのも一つの方法です。
また、自分の裁量で決められると言ってもどの程度までの自由がいいかを自分で考えるのも大事でしょう。
例えば営業職で「完全報酬出来高払」の職場ですと、自由すぎて逆にうまく働けないケースもあります。

特に、その業界ではじめて働き始める場合、最初から自由度が高すぎるとかえって混乱するケースもあります。
(学校教員の場合、最初から授業を自由に行うことが求められるので「どうやって授業していいかわからない…」と悩むケースも多くあります)
どの程度自分の裁量が認められると働きやすいかも見定める必要があります。
3. キャリアアップを視野に入れる
もし現在の働き方が自分に合っていないと感じる場合は、スキルアップやキャリアチェンジを視野に入れるのもいいかも知れません。
資格取得や大学院進学など、勉強することで自分の実力を高めるのも重要ですね。
その上で自分にとって最も成果を出しやすい働き方を見極め、それに合った職場や業種へ転職するのもアリですね!

ドラッカーの「マネジメント」に学ぶ
経営学者ピーター・ドラッカーの著書『マネジメント』には次の記述があります。
知識労働が生産的になされるためには、知識労働者自身が自らを知り、自らに適した仕事を知り、自らに適した仕事の仕方を知らなければならないからである。
知識労働においては、仕事の仕方を考えることと、実際に仕事を行うこととを分離することはできない。
知識労働者たる者は、自らの仕事は自ら設計することができなければならない。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』(上), ダイヤモンド社, 36ページ

ドラッカーは現在は肉体労働から知識労働の時代になった、と説明します。
その上で、知識労働者であれば「自らの仕事は自ら設計することができなければならない」と述べているわけです。
これは、自分の裁量で仕事ができることが大きな条件になってきます。
他にもドラッカーは自分の強みを知り、それを活かす方法を考える重要性を伝えています。
この考え方に基づき、自分に合った働き方を見つけることは、キャリア形成の土台を築く上で欠かせない要素となるのです。
☆ドラッカー読書会でも『マネジメント』を学んでいます↓
結論!自分の生産性が上がる働き方を見定めよう!
自分に合った仕事の仕方を見つけることは、キャリアの満足度を高めるだけでなく、成果を上げるための重要な鍵です。

報酬や福利厚生だけでなく、自分の特性や理想の働き方に合った環境を選ぶことが、充実したキャリアを築く第一歩となるのです。
もし現在の仕事の仕方が自分に合っていないと感じるのであれば、スキルアップやキャリアチェンジを検討し、自分に最適な働き方を目指してみてください。
仕事の満足度が上がれば、自然と成果もついてくるはずです。
そのためにも大学院進学などキャリア形成に向けての準備を進めていきましょう!

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仕事選びの際、給料や福利厚生以上に大事なのは「自分に合った仕事ができるかどうか」です。自分の裁量で仕事を進められる方が満足度が高まりやすくなります。それができるよう理想の環境を探し、スキルアップやキャリアチェンジも視野に入れていきましょう!