大学院進学のための「逃げ切り」英語勉強法⑤英文読解問題の勉強法「精読」編

今回のポイント
英語の「フィーリング読み」をしていませんか?
「なんとなく分かる」状態だと本番で痛い思いをする!

 

大学院進学のための「逃げ切り」英語勉強法 第5弾!

「大学院進学をしたいけれど、
 出題される英語の試験が憂鬱…」

 

そういう声を受け、
ここまで4日間、
「大学院進学のための「逃げ切り」英語勉強法」を
見てきました。

これまで、
(1)英文多読法、
(2)過去問を分析、
(3)基礎英文法、
(4)英単語学習について見てきたことになります。

 

 

今回は

(5)英文読解問題の勉強法 その1「精読」

…について見ていきます!

 

 

英文にビビらないために、まずは多読法!

 

大学院受験に出題される英語の問題において
ウエイトが大きいのが「英文読解」の問題です。

 

 

 

なかでも「長文」問題が出題されるケースが
極めて多いですね。

 

 

ふだんから英語の記事を
新聞やネット・論文などで読んでいる人は
別にビビることはないですが、

「あまり英文を読む機会がありません…」

という方は気持ちでビビってしまうことも
あるかも知れません。

 

 

なので、「英語へニガテ意識がある…」という方は
このブログの1回目でお伝えした
「多読法」からはじめてみるといいですね!

 

 

この方法は要するに
「英語の絵本など、カンタンな英文でいいから
 読む量を増やす」
というものです。

 

探してみると英語学習に役立つ
英文は世の中には溢れています。

 

 

たとえば英語版ウィキペディア
自分の興味があるテーマを検索してみるのも
いいでしょう。

英語版ウィキペディア

興味がある内容なら
意外とスラスラ読めてしまうことも多いのです。

 

 

毎日1ページでいいから洋書を読む!

 

オススメは
「毎日1ページでいいから洋書を読む」
と決めてしまうことです。

現に私もスマホに入れたKindleアプリから
毎日1ページは洋書を読むようにしています。

 

毎日読んでいると
少しずつ英語を読む力が高まってくるのが
実感できるのです。

 

 

このように、まずは英語のニガテ意識を減らすため、
「毎日1ページでいいから洋書を読む」
から始めてみましょう。

 

 

英文読解問題に必要な2つのトレーニング

 

ただ。

 

正直、これ「だけ」だと大学院受験レベルまで至るのには
何年もかかってしまいます(笑)

 

 

なので、大学院受験の英語長文問題対策を
真剣に進めるための方法をここから書いていきます!

 

 

 

英語長文読解問題において重要なこと。

「受験の神様」こと和田秀樹さん(心理学者)
次の2つの勉強法を組み合わせることが大事だ、
と言っています。

その2つというのはこちらです↓

(1)精読:英語の主語や動詞・修飾関係を把握しつつ全訳する

(2)速読:英語を頭から読んで「意味がだいたい理解できるか」を考えながら読む 

 

 

要するに
(1)精読でキチッと英文を読む力を身に着け、
(2)速読のトレーニングで「読むスピードを上げる」という
両者の組み合わせが必要なのですね。

 

両者のうち、今回は
(1)精読のやり方についてご紹介します。

 

明日、(2)速読についてご紹介しますのでお楽しみに!

(注 「速読」といってもフラッシュリーディングなどの
俗に言う「速読」ではなく、
あくまで「全訳を手で書くことなしに、
英文を頭から読んでだいたい理解する」ことを
ここでは「速読」と言っています)

 

英文の「全訳」トレーニングはなぜ必要か?

 

 

さあ、今回は(1)精読のやり方です。

 

 

この(1)精読というのは

「どの部分が主語で、どこが動詞か。
 この修飾語はどこにかかっているか」

など英文の要素を厳密に見つつ
読んでいくやり方です。

 

具体的には問題集を広げ
英文に書き込みを入れつつ
ノートに「全訳」していくのです。

 

 

英語を日本語にキチッと訳していくトレーニング。
それが精読です。

 

 

このやり方、最近は
「英語を英語のまま理解すべきだ」
という風潮が強いため、あまり人気がありません。

 

ですが、英語で書かれた文章を
厳密に読み取る力は
大学院進学の後にも非常に役立ちます。

 

なぜかというと、
英語の論文を読んで
その内容についてディスカッションする機会もあるからです。

「なんとなく英語の理解する」レベルでいると、
何の内容だったかわからず、ディスカッションが出来ません。

 

日本語に和訳できる力があるからこそ、
大学院のゼミでディスカッションすることも
可能となるのですね。

 

(授業によっては
「次回までに英文をレジュメにまとめてくる」
という課題が出ることもあります)

 

英語、フィーリングで読むのはキケン!

 

よく英語の文章を
「なんとなく理解できる」
と言っている受験生の方がいらっしゃいます。

あるいは
「毎回フィーリングで読んでいます」
という方もいらっしゃいます。

 

 

ただ、話を聞いてみると「表面的」な理解しか
できていないことが多く感じています。

 

この状態で試験を受けると
本番に痛い思いをしてしまうこともあるかも知れませんよね。

 

 

 

なので一度、辞書片手でいいので
英文をキチッとした日本語に和訳するトレーニングが
精読の段階では必要となってきます。

 

 

精読に使うべき教材は?

 

では精読には
どんな教材を使うといいのでしょうか?

 

以前、この記事でも紹介した
『基礎英文解釈の技術100』や
『英語長文問題精講』などを使うと
精読のトレーニングとしては十分でしょう。

 

 

 

やり方としたらこういうやり方がオススメです↓

 

(1)英文を一度サッと読む

(2)英文の主語や動詞にアンダーラインを引き、
第何文型か、どこまでが修飾語かを把握しつつ
ノートに全訳する(辞書も使用可)

(3)他に問題が出ている場合は
この段階で問題を解く

(4)自分の和訳と問題集の和訳を照らし合わせ
訳し方が間違っている場所を直す

(5)解説を読み「なぜこのような訳になるか」を認識する

(6)(3)で解いた問題の答え合わせをする。
内容が理解できるまで解説を読み込む

(7)最後に全訳をした英文を5回音読する 

 

 

これを最後まで行なうと
英文の長さにもよりますが
1つの英文につき1〜2時間くらいかかります。

 

 

けっこう大変です。

ですが、だからこそ力が付いていくのです。

 

 

よく(1)精読を軽視し
「英語なんてフィーリングで読める!」と豪語する人がいますが
これはけっこうキケンです。

 

まずはじっくり読み込む力が
英語力アップにつながるのですね。

 

 

 

(すでに英語の実力がそうとうある人は
精読の段階は飛ばしても構いませんので念のため)

 

和訳問題が出題される際、全訳トレーニングは必須!

 

 

大学院の試験によっては
「次の英文を和訳しなさい」
という試験が出題されることもあります。

 

そういう問題の対策にも、
この精読は役立ちます。

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

英語の「フィーリング読み」をしていませんか?
「なんとなく分かる」状態だと本番で痛い思いをする! 

 

 

全訳トレーニングは日本語トレーニングにもつながる!

 

英文を日本語に和訳する。

 

これ、やってみると意外と難しいです。

「あれ、この英語、
日本語でどう表せばいいだろう…?」

と混乱する場面も多いです。

 

 

場合によっては英和辞典だけではなく
「国語辞典」も使うこともあります。

 

 

この精読ですが、
和訳をすることで
実は日本語力も鍛えられるのですね。

 

「この表現、日本語でいうとどうなるか…?」

ふだんあまり考えないからこそ、
この思考がご自身の今後につながっていくのです。

 

 

やってみると意外と楽しくなる!

 

英語がニガテな方は
まずは今日紹介したレベルの参考書を使い
「全訳」トレーニングを重ねてみてくださいね!

 

途中からだんだんと

「あ、この英文って、
こういう構造になっていたんだ!」

と気づけて楽しくなってきますよ!

 

 

あすは「(2)速読」について解説しますね!

 

ではまた!

 


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