目次
『会社はあなたを育ててくれない』の解説記事、大好評!
『会社はあなたを育ててくれない』。
いまの会社の本質を捉えたタイトルの本があります。

この本について先日ブログに書いたところ、いろいろと反応をいただき、本当にありがたいことだと思っています。
☆古屋星斗『会社はあなたを育ててくれない』の詳細とお求めはこちら→https://amzn.to/3ExPMUX
新卒一括採用や終身雇用制度などを前提として、日本社会では若者を大学卒業後すぐ新卒で採用し、会社がイチから育て上げる仕組みが定着していました。
ところが現在では、働き方改革により労働時間そのものが短縮されたこと、人生のライフプランが多様化したこと、男女の働き方も多様になったことなどにより、昔のように会社が一本化して人を育てるというモデルが成立しにくくなっています。
自分のキャリアを自分で考える必要性が高まった!
では、どうなるかというと、労働時間が短くなった分、働いている個人自身が仕事外の時間でどのように学習していくか、どのように自分のキャリアを考えていくかがこれまで以上に求められる時代になってきたのです。
いうならば自分のキャリアを自分で考える必要性が高まった、といえます。
今回は「ではどうやって自分のキャリアを自分で考えればいいか」ということについて、『会社はあなたを育ててくれない』をもとに、キャリアの「近道」と「寄り道」を考える重要性をお伝えします!

キャリア形成は「近道」と「寄り道」両方で考える!
『会社はあなたを育ててくれない』という本では、キャリアを形成するためには、「寄り道」と「近道」の両方が必要であるという視点が述べられています。
本書では次のように解説されています↓
私は、「寄り道と近道でつくる働きかたのデザイン」と呼んでいますが、これは、新たな環境下におけるキャリアデザインが、本人の合理性を超えた機会を組み込むこと(寄り道)と、最低必要努力量の獲得を次の選択のタイミングまでに効果的に行う(近道)という二つのキーポイントを押さえることに主眼を置くからです。
かつての大企業のような短期間のジョブローテーションや頻繁な担当替えといった「寄り道」のキャリアパスばかりでは、短くなった次の選択までの期間に、選択権を得るための努力投資が間に合いません。間に合わせるために「近道」が必要なのです。
しかし、個人の「やりたいこと」を達成するための“自律”に偏った「近道」ばかりのキャリアデザインでは、偶発性が担保できずに稀少性が高まらず、結果としてキャリアが安定しません。
新しい安定にも「寄り道」が必要なのです。そこで登場するのが、寄り道ばかり、近道ばかり、ではない「寄り道と近道の働きかたのデザイン」です。
(古屋星斗,2024,『会社はあなたを育ててくれない』Kindle版 226-227頁/277頁)
…本書の途中の説明をはしょって引用しているので、この内容を私の視点も入れて整理していきます。
キャリア(今後の自分の働き方・生き方)形成には「近道」と「寄り道」の2つが必要だということです。
キャリアの「近道」とは?
キャリアの「近道」とは、今やっていることの専門性を高めることを指します。
たとえば、看護師の方が看護の専門性を高めたり、IT分野の知識を深めるために学校に通ったりすることがそれに当たります。
AI研究を行う部署の人がAIの知識をさらに深めるために勉強会を行ったり大学院に行ったりするのも事例として挙げられます。
今のビジネス分野においても、同じような仕事をしている人たちと勉強会を開催したり、自分の専門分野に関わる講演会に参加したりすることってありますよね。
これがキャリアの近道と言えます。
ほかにも、今の仕事に関連する形で転職すること、例えば営業職の人が別の企業の営業職に転職することも近道に含まれます。
キャリアの「寄り道」
一方で、キャリアの「寄り道」という考え方も重要です。
これは自分の幅を広げるもの、自分のチャンスを高めるものです。
次のステージや段階に進むために、あえて今とは異なる分野・直接関係しない分野を経験してみること・学んでみることを指します。
一見無駄なように見えるかもしれませんが、キャリアというものは一本調子で進めば良いというものではありません。
あえて自分の幅を広げるために直接関係しない内容を学ぶことがキャリアの可能性を広げてくれるのです。
たとえば、営業職として現場で活躍している人が、管理職研修を受けるケースなどが挙げられます。
こうすることで今後 管理職にステップアップする際に、必要な知識を事前に学んでおくことができます。
ほかにも、いま営業にいるけれど「将来は別の分野で起業したい」と考えている方が起業の準備をしたり、経営の知識を学ぶため大学院のMBAコースに進学したりすることも「寄り道」と言えます。
きょう・あす必要ではない内容であっても、今学んでいることを今後に役立てていけるのがキャリアの「寄り道」の意義だと言えるでしょう。
私自身の例を見てみます。
私は今は社会人の大学院受験対策に特化した塾を経営していますが、行政や公共政策について学ぶために北大の公共政策大学院に進学しています。
これ、正直言えば今の仕事とは直接関係がありません(笑)。
ですけど、自分の幅を広げるため・今後の可能性を開くために役立っています。
「近道」と「寄り道」、どちらも大事!
この「寄り道」と「近道」、両方とも重要であると『会社はあなたを育ててくれない』の著者は述べています。
なぜなら、近道だけを選んでいると、社会状況や自分自身の心境が変わったときに柔軟に対応できなくなる恐れがあるからです。
一方、寄り道ばかりしていると、本業の力を高められず、キャリア形成において大きな遠回りになってしまうリスクもあります。
したがって、「寄り道」と「近道」のバランスを取りながら、自分自身のキャリアを形成していくことが求められます。
場合によっては、寄り道も近道もせず、今の仕事に全力投球するという選択肢もあるでしょう。
つまり24時間フルパワーで仕事に集中する時期もあってもいい、ということです。
ですが、ずっとその状態は維持できない以上、どこかの時点でキャリアの「近道」「寄り道」を考えていくことが必要なのです。
キャリアの「近道」「寄り道」両方に大学院進学は活用できる!
このように、キャリア形成においては「近道」と「寄り道」の両方の視点が必要となるのです。
さて、ここから私が言いたいのは、社会人のキャリア形成において大学院進学はキャリアの「近道」にも「寄り道」にも両方活かせる、ということです。
たとえば、現在経営者として活躍なさっている人にとってMBAコースで経営理論について学ぶことはキャリアの「近道」と言えます。
いま現在の専門性を高めていけるからです。
また、同じMBAコースで勉強する際にも経営理論を学びながらも会社法や商法など、今すぐには直接関係しない知識を学ぶ事もできます。
これは自分の幅を広げるキャリアの「寄り道」にもなります。
さらに、大学院では現在のビジネスに直結する人脈(「近道」)を築くこともできますし、今は直接関係ないけれど将来に役立つ視点(「寄り道」)を築くこともできるでしょう。
進学にあたっては、今の専門性に直結する分野を近道として選ぶこともできますし、今はあまり関係がないように見えても、長期的には自分の成長に関わるテーマを選ぶこともできます。
このように、大学院進学はキャリアの近道と寄り道の両方に役立つのです。

社会人大学院で究極のキャリアアップを!
私自身はいま自分で塾を経営しながら北大の公共政策大学院に通っています。
これはきゃキャリアの「寄り道」に一見 見えますが、実際には今の仕事にも役立つ場面があり、キャリアの「近道」につながっている部分も大いにあります。
だからこそ、社会人の大学院進学はキャリア形成における「近道」と「寄り道」の両方に活かせるものだと強く思うのです。
なのでキャリア形成に社会人大学院を活かすこと、オススメですよ!!!
なかには「大学院に行きたいけれど、どうやって対策したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ぜひ一度、うちの塾の体験授業を受けてみてくださいね!
あなたのお役に立てましたら幸いです!
(体験授業、1回1時間税込5,500円で実施しております)
体験授業のお申し込みはこちらからどうぞ!
「キャリアアップを科学する」はこちら!
「大学院受験の対策方法をもっと詳しく知りたい…」
そういうあなたのために、
「本当に知りたかった!社会人が大学院進学をめざす際、知っておくべき25の原則」という小冊子を無料プレゼントしています!
こちらからメルマガをご登録いただけますともれなく無料でプレゼントが届きます。
データ入手後、メルマガを解除いただいても構いませんのでお気軽にお申し込みください。
なお、私ども1対1大学院合格塾は東京大学大学院・早稲田大学大学院・明治大学大学院・北海道大学大学院など有名大学院・難関大学院への合格実績を豊富に持っています。
体験授業を随時実施していますのでまずはお気軽にご相談ください。
(出願書類の書き方や面接対策のやり方のほか、どの大学院を選べばいいのかというご相談にも対応しています!)
お問い合わせはこちらからどうぞ!
『会社はあなたを育ててくれない』は会社ではなく自分自信で今後のキャリアを築く必要性を説いた一冊です。ここではキャリア形成には今やっている業務と直接つながる「近道」と直接つながらない「寄り道」の両方が必要だと説明されます。「寄り道」は自分の幅や可能性を広げるのに必要不可欠。「近道」「寄り道」両方を実現するうえで社会人大学院進学がオススメです!