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「近くにあったから東大を受けた」東大生たちの謎。
「近くにあったから東大を受けた」

たまにテレビのニュースなどで東大生に対し「なぜ東大を受けたのですか」という質問をするシーンが映ります。
その時「近くにあったから受けた」という回答をする人がいます。
これまで私は少なくとも3人がこう話しているのを観たことがあります。
また、東京の学生時代もこう話す人と出会ったことがあります。
これ、東大生特有の「謙遜」の可能性もありますが(だいたいみんな「いちおう東大です」といいますし)、あんがい素で話している可能性もあるな、ともうのです。
つまり、子供の頃から東大のそばで生活し東大に馴染みがあるから受験をした、という可能性もあるように思うのです。
東大に合格するには相応の努力が必要です。
ですが、試験本番に実力を発揮できるかどうかは心理的な面も大きいように感じます。

例えば地方からひとり飛行機に乗り、初めて行く東京に泊まって東大を受ける受験生と、「歩いて5分」の場所に住んでいる受験生とでは受験に対する有利さが全く違うことでしょう。
「身近にあるからこそ特別なものに感じない」という心理的効果は意外と大きいのです。
名門高校・名門大学のそばに住んでいたら、その学校へ進学しやすくなる!
同様の話は中学受験や高校受験にも当てはまります。
以前、兵庫の名門校・灘高校出身者から話を聞いたことがあります。

(写真はWikipediaより)
その人は実家が学校のそばだったので、小さい時から灘中学校や灘高校の生徒と出会う機会が多かったそうです。
散歩がてら学校の前を通る事も多かったと言います。
そうすると、いつしか「自分もこの学校に通うんだろうな」と思うようになったということ。
そして実際に通うことができた、ということでした。
名門校のそばに生活していると、なんとなく自分も行けそうな気持ちが高まってきます。
近くのカフェなどでその学校の生徒の姿を見ることで「こういう人でも行けるんなら、自分も行けるんじゃないか」と思うようになります。
それが、受験当日の心理的な余裕にもつながっていくのです。
もちろん勉強の努力は必要ですが、「自分でも行けるはず」という確信のようなものがあるかどうかで試験当日の結果は大きく変わるのです。

どうせ住むなら大学や大学院のそばに。
これと同様に、どうせ住むなら大学や大学院のとなりに住んだほうがいいです。
お子さんがいなかったとしても、自分がキャリアアップのために通うことも想定して大学や大学院のそばに住んだほうがいいです。

いま社会人の学び直しも増えてきていますが、家のそばに学び場があれば学習しキャリアアップするチャンスも高くなるからです。
実際、私も北海道大学のそばに住んでいます。
塾開業のために北海道の帯広市から札幌市に引っ越したときも、住んだ家はいずれも北大のそばでした。

そばに住んでいると日常的に大学に行く機会があります。
北大内には自然も多いので散歩がてら北大を回ることも多くあります。
著名人の講演会が開催されることを聞いて北大に入ったこともありますし、北大の図書館をふつうに利用していました。
こうやって日常的に北大に出入りしていると、大学でのイベント情報にも詳しくなります。
北海道大学が社会人向けに開講している「CoSTEP(コーステップ)」というプログラム(科学技術コミュニケーター養成講座)の存在を知ったのも、北大内のカフェを利用しているときのことでした。
その縁で2022年にCoSTEPを受講しましたし、CoSTEP修了の年にそのまま北大大学院にも通うようになりました。
このように北大のそばに住んでいたからこそ北大への進学チャンスが高まったのです。
いまは仕事の合間に北大大学院の授業を履修していますし、授業後もすぐに職場なり自宅なりに戻ることができます。
場合によっては北大のスペース内でちょっとした書類作成業務を行うこともあります。
大学のそばに住んでいると進学チャンスが高まるだけでなく、通い始めてからもスムーズに学習できるのです。
作家の中谷彰宏さんは〈仕事や家庭と違い、住む場所は誰でも簡単に変えられるのになぜかほとんどの人は住む場所を変えようとしない〉という趣旨のことを話しています(『都会に住んで、元気になろう。』)。
住むところは自由に選べますが、これほど選択の幅のあるものは少ないです。
会社は、入社試験や面接があって、時期もタイミングもかかわってきます。
1回入れば、そんなにコロコロとは変えられません。
住むことに関してはこれほど自由があるのに、その自由の権利を使っていません。
手続きが面倒だったり、引っ越しが面倒というのはあっても、慣れれば、どうとい
うことはありません。
入社試験の手続きに比べたら、簡単なことです。
入社試験なら落ちることはあっても、引っ越しなら、抽せん物件の公団以外は落ちることがありません。
基本的人権の中に職業選択の自由とか、住むところの自由とかいろいろあります。
日本人が一番活用していないのは、職業と住居の自由です。当たり前だと思っているから、活用していません。
ライフスタイルを変えていくことが一番大切です。
本を読んでも、ライフスタイルの勉強はできます。実践的に肌身で感じて、一気にオールラウンドに変えてしまおうと思ったら、住むところを変えることです。
『都会に住んで、元気になろう。』64-65頁

☆『都会に住んで、元気になろう。』の詳細とお求めはこちら→https://amzn.to/4iNy8uG
せっかく住む場所が自由なのであれば、大学や大学院のそばに住んだほうが自分の学習チャンスが高まるだけでなく、あなたのお子さんの学習チャンス・進学チャンスも高まるのです。
本書は私が学生時代から何度となく読んでいます。
なにげに中谷彰宏さんの数ある本の中でいちばん好きかもしれません。
大学院のそばで「職住学近接」を!
私の造語に「職住学近接」があります。
職場と家が違いライフスタイルを「職住近接」と言います。
これ、通勤時間も短くなりますので生活の質が高まります。

この職住近接だけでも魅力的ですが、ここの「大学院」という学びの場を加えると「職住学近接」が可能となります。
職場-家-学校という3つの距離が極限まで近いと、気軽に職場と家と学校を行き来することができます。
それにより、職住近接で浮いた時間を学習に当てることができ、ますます自分を高め成長していくことができるのです。
大学院に通っている方の中には「家から職場まで遠い上に、大学院まで遠いと本当に通うのが辛い…」と言っている方もいらっしゃいます。
それを考えると「職住学近接」は非常に魅力的なライフスタイルであると感じるのです。
札幌で夢の「職住学近接」の実現を!
…残念ながら、「職住学近接」を実現できるのはわが国において一部の地域に限られます。
大学・大学院が設置されていない市町村も多いですし、自分が通いたい分野の学校がないことも多いです。
大都市圏ですと地価も高いので「職住近接」自体が不可能なケースもあります。
その点で札幌は地下鉄1本で通勤しているという人がそもそも多く「職住近接」しやすくなっている上に、札幌駅のそばに北海道大学と小樽商科大学(サテライトキャンパス)など大学・大学院が揃っています。
全国でも稀有な「職住学近接」が手軽にできる場所が札幌でもあるのです。

これ、私も札幌に移住して初めて実感したことですが、こういう点からも札幌の魅力を発信していけるのではないかと密かに思っているのです。
まとめ!大学院のそばに住んで元気になろう!
「職住学近接」という話まで今回は差し上げましたが、大学や大学院のそばに住むことは自身のキャリアアップの意味でも、またお子さんの教育の意味でも大きなメリットがあります。

単に大学・大学院のそばに住むだけでチャンスを広げられるのです。
特に、学び続けたい人やキャリアアップを考えている人にとっては、最適な環境になるでしょう。
もし引越しを検討しているなら、「大学の隣に住む」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?
そしてあなたやご家族のキャリアアップにつなげてくださいね!!!

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「近くにあったから東大を受けた」という東大生がいます。これ、謙遜ではなく本音かもしれません。実際、大学の傍に住むと「こういう人でも行けるんだ」と思えるほか、自然体で受験をすることができます。社会人も大学院のそばに住むとイヤでも進学機会が増えるメリットもあります。自分と家族のキャリアアップのため大学院のそばに住むのもおすすめですよ!