小論文はチーズバーガーをイメージすればラクラク書ける!PREP法でクリアしよう!〜小論文試験必勝シリーズ4

今回のポイント

本論部分はチーズバーガーと同じ。
理由・根拠(チーズ)と事例・エピソード(肉)の
2つに分けて書く!


「小論文ってどう書けばいいの…」と悩んでいませんか?

「小論文って一体どう書けばいいの…?」


そんな疑問にお答えする
小論文の書き方シリーズを本日もお届けします。



小論文は【序論-本論-結論】の流れで書くと
わかりやすくなります。


そのなかでも「本論」の部分は
小論文のメインとなる部分。

いちばん文字数も多くなるので
一気に書くのはなかなか大変です。

そのためには本論をいくつかのパーツに分け、
そのパーツに必要な内容を書いていけば
小論文が完成することを見てきました。


   
前回は本論のパターンとして
「3点法」をご紹介しました。

今回は2つ目のパターンです。


本論のパターン2)PREP(プレップ)法

PREP(プレップ)法という名称、
お聞きになったことはありますでしょうか?


これはアメリカで多用されている
小論文などまとまった文章の書き方の
パターンです。

まずはPREPとはどういうものかを見ていきましょう。


P:Point       結論
R:Reason      理由・根拠
E:Example/Episode 例示・エピソード
P:Point       結論


この4つの頭文字を取ったのが
PREP法です。

…こう聞くと難しそうですが、
ぜひイメージしていただきたいものがあります。


それが「チーズバーガー」です。


チーズバーガーって、
パンとパンの間に
チーズと肉が入っていいますよね。



序論=結論

ここまで【序論-本論-結論】の流れを
見てきましたが、

「序論」の役割を覚えていますでしょうか?


序論の役割。


それは文章の結論や全体の流れを
予め提示するところにあります。


いうならば【序論-本論-結論】といっても
序論と結論はほぼ同じ内容を書くことになります。


言ってしまえば、

  序論=結論

とも言えるのです。

チーズバーガーでいうところの
「パン」に当たります。


つまり、パンとパンで説明を挟み込んでいるのです。

では、チーズバーガーでいうところの
チーズと肉に当たるのは何でしょうか?


それこそ、

 チーズ=理由・根拠
 肉  =具体例・エピソード

です。

まずは序論でも述べた
全体の主張の理由や根拠を
まずチーズの部分で説明します。


その後、
理由・根拠の具体例を
肉の部分で説明するのですね。

チーズバーガーをイメージできる点で
PREP法を私は「チーズバーガーの型」と呼んでいます。

PREP法(チーズバーガーの型)の実例


では「PREP法(チーズバーガーの型)」を
実際の事例で見てみましょう。

看護大学院の入試で頻出の
「チーム医療における看護師の役割」をテーマに
文章を書いてみます。

P:Point       結論
R:Reason      理由・根拠
E:Example/Episode 例示・エピソード
P:Point       結論

このパターンでまとめますね。

●P:結論(序論)

 チーム医療において看護師は
患者の思いを反映できるよう
多職種連携の中心としての役割を果たすべきだと考える。

●R:理由・根拠(本論1)

 なぜなら看護師は患者にとって
一番身近な存在であるからだ。

●E:例示・エピソード(本論2)

 例えば筆者が関わったケースでは
患者の意思と家族の意思が大きく異なっていた。
患者は在宅看護を希望する一方、
家族は病棟での看護を希望していた。

 その際、患者の思いを看護師が汲み、
どうやったら在宅看護が可能になるか、
家族の負担を減らすためにどのような社会資源が
活用できるかを検討していった。
そのために他の医療関係者や行政とも
連携を進めていった。

 最終的には患者・家族ともに納得のいく形で
在宅看護に切り替えることができている。

●P:結論(結論)

 このような理由から、チーム医療において
看護師は患者の思いを反映できるよう
多職種連携の中心となることが
役割として求められていると言える。

(注 小論文では自分のことを
 「私」ではなく「筆者」と書くことがあります)

…いかがでしょうか?

なんとなくですが
「まとまり」のある小論文になっていますね!


このように小論文の「本論」では
チーズバーガーでいう「チーズ」と「肉」のように
理由・根拠と事例・エピソードの2つに分けて書くと
わかりやすくまとめることができるのです。

今回のポイント



本論部分はチーズバーガーと同じ。
理由・根拠(チーズ)と事例・エピソード(肉)の
2つに分けて書く!

もっとカンタンにPREP法を使いこなすコツ!

さて、今回「チーズバーガーの型」をモデルに
PREP法を紹介してきました。


「やり方は分かるけど、
 なんか難しそう…」

そういう感想を抱いた方も
いらっしゃるのではないでしょうか?



そういう方には
「チーズバーガーの型」の別名を覚えていただければ、
と思います。

「チーズバーガーの型」の別名。

それは「なぜなら/たとえば法」です。

これは何かというと、
「序論」で全体の結論や流れを述べた後、

「なぜなら〜〜」
「たとえば〜〜」という2つの接続詞を使えばいい、
という方法です。

「なぜなら」「たとえば」と書くだけで小論文はまとまる。

どういうことかと言いますと、
まずはとりあえず「なぜなら」たとえば」
原稿用紙に書いてみればいい、ということです。

接続詞というのは
人間の思考と関わっています。


「なぜなら」と書くと
イヤでも理由なり根拠なりを人間は
考え出します。

「例えば」と書くと
イヤでも具体例やエピソードなりを人間は
考え出すのです。


いま一度、さきほどの
「チーム医療における看護師の役割」の
小論文を読み直してみてください。




バッチリ「なぜなら」「たとえば」を
使っていますね!

「なぜなら」「たとえば」。

この2つの接続詞を使うだけで
小論文の「本論」部分はラクにまとまるのです。

なぜなら・たとえば・このように!


なお、これは「おまけ」ですが、
「なぜなら」「たとえば」の後ろに
「このように」を持ってくると
最後の「結論」部分をラクにまとめることが出来ます。

さきほどの「チーム医療」の小論文を見てみてください。


「このように」が結論部分で使われていますね!


…さて、小論文がニガテな方のために
端的に言います。

小論文を書くとき
最初の「序論」で全体の結論を示した後は

 なぜなら→たとえば→このように

という3つの接続詞を順番で使えば
カンタンに小論文をまとめることができるのです!

もちろん、「なぜなら」以外の接続詞のほうがいいケースもありますし、
具体例やエピソードの記載が求められていないケースもあります。



ケース・バイ・ケースともいえますが、
「なぜなら→たとえば→このように」だけで
小論文が書けると覚えておくと
試験を安心して受けられるのではないでしょうか?


ぜひ今回お伝えした「本論」の流れを
活かしてみてくださいね!



ではまた!


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