本論部分はチーズバーガーと同じ。
理由・根拠(チーズ)と事例・エピソード(肉)の
2つに分けて書く!
目次
「小論文ってどう書けばいいの…」と悩んでいませんか?
「小論文って一体どう書けばいいの…?」
そんな疑問にお答えする
小論文の書き方シリーズを本日もお届けします。
小論文は【序論-本論-結論】の流れで書くと
わかりやすくなります。
そのなかでも「本論」の部分は
小論文のメインとなる部分。
いちばん文字数も多くなるので
一気に書くのはなかなか大変です。
そのためには本論をいくつかのパーツに分け、
そのパーツに必要な内容を書いていけば
小論文が完成することを見てきました。
前回は本論のパターンとして
「3点法」をご紹介しました。
今回は2つ目のパターンです。
本論のパターン2)PREP(プレップ)法
PREP(プレップ)法という名称、
お聞きになったことはありますでしょうか?
これはアメリカで多用されている
小論文などまとまった文章の書き方の
パターンです。
まずはPREPとはどういうものかを見ていきましょう。
P:Point 結論
R:Reason 理由・根拠
E:Example/Episode 例示・エピソード
P:Point 結論
この4つの頭文字を取ったのが
PREP法です。
…こう聞くと難しそうですが、
ぜひイメージしていただきたいものがあります。
それが「チーズバーガー」です。
チーズバーガーって、
パンとパンの間に
チーズと肉が入っていいますよね。
序論=結論
ここまで【序論-本論-結論】の流れを
見てきましたが、
「序論」の役割を覚えていますでしょうか?
序論の役割。
それは文章の結論や全体の流れを
予め提示するところにあります。
いうならば【序論-本論-結論】といっても
序論と結論はほぼ同じ内容を書くことになります。
言ってしまえば、
序論=結論
とも言えるのです。
チーズバーガーでいうところの
「パン」に当たります。
つまり、パンとパンで説明を挟み込んでいるのです。
では、チーズバーガーでいうところの
チーズと肉に当たるのは何でしょうか?
それこそ、
チーズ=理由・根拠
肉 =具体例・エピソード
です。
まずは序論でも述べた
全体の主張の理由や根拠を
まずチーズの部分で説明します。
その後、
理由・根拠の具体例を
肉の部分で説明するのですね。
チーズバーガーをイメージできる点で
PREP法を私は「チーズバーガーの型」と呼んでいます。
PREP法(チーズバーガーの型)の実例
では「PREP法(チーズバーガーの型)」を
実際の事例で見てみましょう。
看護大学院の入試で頻出の
「チーム医療における看護師の役割」をテーマに
文章を書いてみます。
P:Point 結論
R:Reason 理由・根拠
E:Example/Episode 例示・エピソード
P:Point 結論
このパターンでまとめますね。
●P:結論(序論)
チーム医療において看護師は
患者の思いを反映できるよう
多職種連携の中心としての役割を果たすべきだと考える。●R:理由・根拠(本論1)
なぜなら看護師は患者にとって
一番身近な存在であるからだ。●E:例示・エピソード(本論2)
例えば筆者が関わったケースでは
患者の意思と家族の意思が大きく異なっていた。
患者は在宅看護を希望する一方、
家族は病棟での看護を希望していた。その際、患者の思いを看護師が汲み、
どうやったら在宅看護が可能になるか、
家族の負担を減らすためにどのような社会資源が
活用できるかを検討していった。
そのために他の医療関係者や行政とも
連携を進めていった。最終的には患者・家族ともに納得のいく形で
在宅看護に切り替えることができている。●P:結論(結論)
このような理由から、チーム医療において
看護師は患者の思いを反映できるよう
多職種連携の中心となることが
役割として求められていると言える。(注 小論文では自分のことを
「私」ではなく「筆者」と書くことがあります)
…いかがでしょうか?
なんとなくですが
「まとまり」のある小論文になっていますね!
このように小論文の「本論」では
チーズバーガーでいう「チーズ」と「肉」のように
理由・根拠と事例・エピソードの2つに分けて書くと
わかりやすくまとめることができるのです。
今回のポイント
本論部分はチーズバーガーと同じ。
理由・根拠(チーズ)と事例・エピソード(肉)の
2つに分けて書く!
もっとカンタンにPREP法を使いこなすコツ!
さて、今回「チーズバーガーの型」をモデルに
PREP法を紹介してきました。
「やり方は分かるけど、
なんか難しそう…」
そういう感想を抱いた方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
そういう方には
「チーズバーガーの型」の別名を覚えていただければ、
と思います。
「チーズバーガーの型」の別名。
それは「なぜなら/たとえば法」です。
これは何かというと、
「序論」で全体の結論や流れを述べた後、
「なぜなら〜〜」
「たとえば〜〜」という2つの接続詞を使えばいい、
という方法です。
「なぜなら」「たとえば」と書くだけで小論文はまとまる。
どういうことかと言いますと、
まずはとりあえず「なぜなら」「たとえば」と
原稿用紙に書いてみればいい、ということです。
接続詞というのは
人間の思考と関わっています。
「なぜなら」と書くと
イヤでも理由なり根拠なりを人間は
考え出します。
「例えば」と書くと
イヤでも具体例やエピソードなりを人間は
考え出すのです。
いま一度、さきほどの
「チーム医療における看護師の役割」の
小論文を読み直してみてください。
バッチリ「なぜなら」「たとえば」を
使っていますね!
「なぜなら」「たとえば」。
この2つの接続詞を使うだけで
小論文の「本論」部分はラクにまとまるのです。
なぜなら・たとえば・このように!
なお、これは「おまけ」ですが、
「なぜなら」「たとえば」の後ろに
「このように」を持ってくると
最後の「結論」部分をラクにまとめることが出来ます。
さきほどの「チーム医療」の小論文を見てみてください。
「このように」が結論部分で使われていますね!
…さて、小論文がニガテな方のために
端的に言います。
小論文を書くとき
最初の「序論」で全体の結論を示した後は
なぜなら→たとえば→このように
という3つの接続詞を順番で使えば
カンタンに小論文をまとめることができるのです!
もちろん、「なぜなら」以外の接続詞のほうがいいケースもありますし、
具体例やエピソードの記載が求められていないケースもあります。
ケース・バイ・ケースともいえますが、
「なぜなら→たとえば→このように」だけで
小論文が書けると覚えておくと
試験を安心して受けられるのではないでしょうか?
ぜひ今回お伝えした「本論」の流れを
活かしてみてくださいね!
ではまた!
コメントを残す