小論文をもっと彩る!譲歩構文で説得力を高めよう!〜小論文試験必勝シリーズ5




今回のポイント

「本論」のレベルをカンタンにアップできる!
譲歩構文を身に着け論理性を高めよう!

「小論文ってどう書けばいいの?」にお答えするシリーズ!

「小論文って、どう書けばいいの…?」


そんな悩みにお答えするシリーズの第5弾、
今回もお届けしていきます!



前回まで見てきたのは
【序論-本論-結論】の流れのうち
「本論」をどう書くかについてです。

今回は本論に入れると役立つ
小論文の「具材」をテーマにお届けしていきます!


小論文はチーズバーガーをイメージすれば書ける!

前回は小論文の【本論】において
「チーズバーガーの型」を意識することをお話してきました。


チーズバーガーのチーズに当たる部分が
「理由・根拠」であり、

肉に当たる部分が
「具体例・エピソード」であることを
お伝えしてきました。

このような書き方を
PREP(プレップ)法と呼んでいます。

アメリカの学校で教えられている!ハンバーガー・エッセイ


実はこの「チーズバーガーの型」ですが
なにも私が勝手に使っている説明ではなく、

アメリカの学校教育・大学での論文教育でも
活用されている正当な方法なのです。


アメリカでは
「ハンバーガー・エッセイ」という名称で
説明されています。

(ここで言う「エッセイ」は
 「随筆」を意味するエッセイではなく、
 論文や小論文が該当します)

このハンバーガー・エッセイでも、
私の記事で書いてきたように
最初の「序論」で全体の結論や主張を述べるということ、
最後の「結論」でも全体の結論や主張を述べるという点が
共通しています。


パンとパンが中身を挟んでいるように、
結論と結論が中身を挟んでいる点で
「ハンバーガー・エッセイ」というわけです。



前回はチーズと肉という
2つの具材でハンバーガー・エッセイを書いてきました。

ハンバーガーの具材は色々。小論文の具材も色々!

ところで、
ハンバーガーの具材って、
当たり前ですが、チーズと肉以外にも
たくさんありますね。


あなたは何か思いつくもの、
ありますでしょうか?



たとえばピクルスやレタス、
トマトやオニオンなど
多様な具材が思いつきますね。





これらの具材を適切にハンバーガーに挟むと
味わいも豊かになりますね。

これは小論文(ハンバーガー・エッセイ)も同じです。

今日は小論文(ハンバーガー・エッセイ)に入れると
味が豊かになる(=より良い小論文になる)要素を
お伝えしていきます!


小論文の具材1)譲歩構文(じょうほこうぶん)

譲歩構文
「確かに〜〜(かもしれない)。しかし〜〜」
「もちろん〜〜(かもしれない)。しかし〜〜」


これは賛成-反対などを自分で決めて
論述をするタイプの小論文に有効な手法です。

自分は賛成するか、反対するかを
「序論」部分で述べたあと
こちらの譲歩構文を使うのが
定番パターンです。

具体的な使い方です。


「確かに〜〜〜」という部分で
自分の意見と反対の人がいいそうなことをまず書きます。


その後「しかし〜〜」以下でその意見への
反論を書きます。

例題 臓器移植に関して

実際の事例で考えてみましょう。


例として
「臓器移植がしやすいよう
 制度を改革していく必要があるかどうか」
を考えてみます。

あなたが反対側(=「改革していく必要はない」)で
小論文を書いている場合、
次のような流れになるでしょう。

〈序論〉
 臓器移植がしやすいよう
制度を改革していく必要があるという意見がある。
私はこの意見に反対だ。

〈本論〉
 確かに臓器移植をしやすくすることで
救われる命も多く出てくるであろう。

しかしながら、臓器移植をする場合
免疫抑制剤を活用することで他の疾病が発症しやすくなる
可能性がある。

また、臓器移植を行いたいあまり
安易に脳死診断が行われるようになる可能性も存在する。
だからこそ改革をすべきではないと言える。

〈結論〉
 以上により臓器移植をしやすいよう制度改革することに対し
私は反対である。

(注 あくまで回答例であり、模範解答ではありませんので
ご了承ください)


まずは「確かに〜〜」の部分で
賛成側のいいそうな主張が述べられています。

その後、「しかし〜〜」で
賛成側のいいそうな主張の批判を行います。


すると理論がわかりやすくなるのですね。




「確かに〜〜。しかし〜〜」のセットをうまく使うと、
自分の意見と正反対の人にも
伝わりやすい小論文を書くことが出来ます。


自分の意見だけではなく
他の人がいいそうな意見をまとめてあると
小論文の印象がグッと良くなるのです。

譲歩構文は英文でも頻出!

なお、この譲歩構文、
英語の論文にもよく出てきますよね。

こういった形でよく出てきます↓

 “Someone say that~~. But~~”
 (ある人はこう言うかもしれない。しかし〜〜)

これも、自分と意見が異なる人のいいそうなことを
あらかじめ書いておき
再批判することで小論文の説得力を上げる効果があるのです。

今回のポイント


「本論」のレベルをカンタンにアップできる!
譲歩構文を身に着け論理性を高めよう!

使い慣れて譲歩構文をマスターしよう!

譲歩構文。


なんだか難しそうに感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、

「自分と意見が違う人がいいそうなことを
 『確かに〜〜』で書き、
 『しかし〜〜』で批判する」

という流れを一度身につけてしまえば
一生役立ちます。

大学院入学後の論文やレポートなどにも
応用範囲が広いので
ぜひこの機会に身に着けてみてください。

ちなみに、この譲歩構文、
樋口裕一先生の教材が元ネタです。



樋口先生の『小論文これだけ!』シリーズなど、
いずれも小論文学習に役立つものばかりです。



  ☆看護大学院入試にもこちらは役立ちます↓


  

樋口先生は私の大学の「先輩」にも当たる方ですし(面識はありませんが…)、
私が受験生のころ、
樋口先生の小論文教材で勉強していたので
大変お世話になっている方でもあります。


受験生の頃は
自分が小論文の書き方をお伝えする側になるとは
思ってもみませんでした。


人生って面白いものだな、と思います。




次回も「本論」に入れるべきハンバーガーの具材を
紹介していきますね!


ではまた!

☆「ハンバーガー・エッセイ」の部分などは
 以下の資料を参考にしています。

 小熊英二, 2022, 『基礎からわかる 論文の書き方』講談社現代新書。


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