目次
「キャリアアップを科学する」第7弾!
「あと少しでいいから給料を上げたい…」
「もっと自分らしく活躍したい…」
そんな思いを実現するには
キャリアアップの方法論を
正しく知ることが必要です。
そのため今回も
「キャリアアップを科学する」シリーズをお届けします!
前回はキャリアプランニングの基本について
お伝えしました。
第7弾となる今回は
キャリア形成において「キャリアモデル」を定める重要性を
お伝えします!
キャリアモデルとは?
あなたの周りで
「こういう人みたいになりたい…」
という人はいますでしょうか?
例えば「仕事と育児を両立しているAさん」や
「働きながら大学院でMBAを取ったBさん」などを見ていると
「こういう人みたいになりたいな…」
と憧れますよね。
キャリアモデルというのは
こういう「憧れ」を持つ人物のことを言います。
つまり、自分のキャリア形成において
「お手本」となるべき人物や成功事例のことを指すのです。
もしキャリアモデルとなる人物が
身近にいない場合は
有名人やネット上で見つけた人物も
キャリアモデルに当てはまります。
キャリアモデルを定めることで、
自分のキャリアの方向性や目標を
具体的にイメージすることができるのです。
キャリアモデルを定めるメリット
キャリアモデルを定めることで
次のようなメリットがあります。
1)具体的なキャリアパスをイメージできる!
キャリアモデルを参考にすることで、
自分のキャリアパス(キャリアの経路)が具体的に見えてきます。
例えば
「Aさんは●●歳のときに資格試験に挑戦していたから
私も来年挑戦しようかな…」
などとわかるのです。
これにより、自分が進むべき道や目標が明確になります。
2)成功要因・失敗要因を学べる!
キャリアモデルの成功事例を分析することで、
どのような行動や決断が成功に繋がったのかを学ぶことができます。
これが自分のキャリア形成において有益な指針となります。
ちなみにキャリアモデルとなる人物であっても
すべてのことで成功しているわけではありません。
ときにその人物の失敗事例を分析することでも
自分のキャリア形成に役立てられるのです。
3)自己改善のヒントを得られる!
キャリアモデルの経験から学び、
自分のキャリアに取り入れる。
そうすることで、
「あ、Aさんのように自分もこうやってみよう…」
「Bさんのようにまずは今の職場で3年がんばろう…」
と、自己改善のヒントを得ることができます。
その結果、
効率的にスキルアップや成長を図ることができるのです。
キャリアモデルの選び方3つのポイント!
では、キャリアモデルを
どうやって選ぶといいのでしょうか?
キャリアモデルを選ぶ際には、
以下のポイントを参考にすると良いでしょう。
1)自分の目指すキャリアに近い人物を選ぶ!
自分が将来目指す職業や業界で
成功している人物を選びます。
これにより、自分のキャリア目標が具体的になります。
2)複数のモデルを見つける!
キャリアモデルは一人だけではなく、
複数のモデルを見つけておくといいでしょう。
そうすると、
様々な視点やアプローチを学ぶことができます。
3)幅広い範囲からキャリアモデルを見つける!
身近な人だけでなく、
業界の有名人や芸能人なども
キャリアモデルとして参考になるかもしれません。
幅広くキャリアモデルを探してみましょう!
キャリアモデルを活用する方法
ここまででキャリアモデルを定めたら、
次のように活用してみましょう!
1)モデルの経歴を研究する!
キャリアモデルがどのような経歴を持ち、
どのような経験を積んできたかを詳細に研究します。
これにより、自分に必要なスキルや経験が明確になります。
2)具体的な行動計画を立てる!
キャリアモデルを参考にして、
自分のキャリアプランを具体的に立てます。
短期(1年以内)・中期(3〜5年以内)・長期(5年以上)の
目標を設定しましょう!
そして日々実行に移していくといいですね!
3)フィードバックする!
自分がキャリアモデルを参考にしながら
キャリア形成に取り組めているかを
定期的に振り返るようにしましょう。
もし、キャリアモデルのような人物から
直接フィードバックを受けることができるなら
最高です!
そうでない場合も、
「自分が目指すキャリア形成ができているか」を
時折振り返ってみましょう!
いかがでしょうか?
ぜひキャリア形成に際し、
「こういう人みたいになりたい!」という
キャリアモデルを定めてみてくださいね!
今回のポイント
キャリア形成には「キャリアモデル」を!
「生き様」を学び自分の生き方を考える!
内村鑑三の名著『後世への最大遺物』
思想家・内村鑑三は
『後世への最大遺物』という本を書いています。
人間が自分の死後に遺せるものはなにか。
これをテーマにした講演録が『後世への最大遺物』です。
内村鑑三は自分が死後に遺せるものとして
まずはお金や財産・名声・家族などをあげますが、
これらは誰もが遺せるものではありません。
では誰もが遺せるもので
しかも役立つものはなんでしょうか?
内村鑑三は次の結論を述べます。
「私が考えてみますに
人間が後世に遺すことのできる、
ソウしてこれは誰にも遺すことのできるところの遺物で、
利益ばかりあって害のない遺物がある。それは何であるかならば
勇ましい高尚なる生涯であると思います」
(内村鑑三『後世への最大遺物』
☆青空文庫版より引用)
☆『後世への最大遺物・デンマルク国の話 』 (岩波文庫)の
詳細とお求めはこちら。
「生き様」こそが役に立つ!
「勇ましい高尚なる生涯」とは何かというと、
要するに生き様です。
「この人物はどのように生きたか」という
生き様こそ、自分の死後に遺し、
他の人々にも役立つものとなるのです。
キャリアモデルも
「●●さん」という人格ある存在が
どのように生きているかを示しています。
実際に生きている人だからこそ
その生き様を参考にできるのです。
やがては誰かのキャリアモデルになれる人生を送ろう!
キャリア形成の際に、実在の人物の
キャリアモデルを役立てるのも
内村鑑三のいうような「生き様」といえるでしょう。
自分がキャリアモデルの「生き様」を参考にするように、
やがては自分の「生き様」も
誰かのキャリア形成の役に立ててもらえるようになると
嬉しいですね!
(AI時代こそ、逆に「生身の人間がどう生きたか」という
キャリア経路を知ることが役立つのです)
ぜひ今回の内容を下に
キャリアモデルを考えてみてください!
ではまた!
Digest!
キャリア形成には「キャリアモデル」を定めることが重要です。成功事例を参考に具体的なキャリアパスをイメージし、目標を設定しましょう!