大学院入試本番に悪問が出題される理由とは?!

藤本研一

Digest!
大学院入試や大学入試当日には
悪問がよく出題されます。

悪問とは答えが出せなかったり、
聞き方がまずい問題であったりします。

悪問に時間をかけていると
他の問題の回答に時間をかけられなくなってしまうのです。

悪問にはあまりこだわらず対応する。
それがおすすめですよ!

大学院受験 本番シーズンにこそ知っておきたいこと!


いま大学院受験の本番シーズンです。

今週も
試験本番を終えた感想を
受講生の方から伺っています。


大学院受験直前期にこそ、
お伝えしたいことがあります。


それは入試問題には
【悪問】も多いということです。

悪問というのは
問題の作り方が良くない問題のことをいいます。

聞いても意味のない出題しているケースや
どうとでも回答できるケース、
ひどい場合には正解が存在しないケースもあります。

試験本番には悪問も出る!

大学受験において、
試験本番に悪問がときおり出題されていることは
受験業界の【常識】です。

これは問題づくりの難しさに要因があります。


受験生がギリギリ解くことができ、
なおかつ時間内に終える内容であり、
採点に確固とした基準がある問題を作るのは
なかなか大変なのです。

私は以前 高校教員をしていました。


毎回の定期テストの問題づくりが
本当に大変だったのを覚えています。

仮に問題づくりに手を抜くと、
試験当日
「この回答をマルにしていいかどうか」
の検討が本当に大変になります。

まして複数人で採点に当たる場合、
基準が曖昧な問題では
採点者みんなから恨みを買ってしまうのです(苦笑)

問題づくりの難しさは
経験してみないとわからないものです。

問題づくりは難しい…!

で、ここからが本題ですが
大学院受験も大学受験も
問題を作っているのは基本的には
大学教員です。


(一部の大学では教育関連の企業が
 問題作成を請け負っているケースもあります)

大学教員というのは
その学問の「研究」の専門家です。

論文を書くのを専門としています。

でも、入試問題を作るのは
専門外なのです。



その結果、ときおり
大学院受験や大学受験で
イマイチな入試問題、
もっと言ってしまえば悪問が
出題されることになるわけです。

要するに、
受験において「悪問」との出会いは
避けられない、ということです。

悪問に取り組んでいたら時間オーバー?

いまだに覚えていますが、
早稲田大学のある学部の古文の問題で

「●●を意味する単語は
 本文中にいくつあるか」

という問題が出されたことがあります。

選択肢には
1個・3個・5個・7個という選択肢が
出ていました。



…実はこの問題、
正確に数えると【6個】が正解でした。


つまり選択肢の中に
正解が1つもなかった、ということになります。


結果的に、この問題は
全員に点数を与える形で
対応した、と聞きます。


もし当日、

「あれ、6個しか無い…?
 1個見落としているのか、
 それとも本当は1つ余計なのかも…」

と焦っていて
何分もこの問題を考えていると
せっかくの回答時間を
ムダにしてしますことになります。



なので
「答えが見つからない」ときも

「これはきっと悪問だから
 しかたないな」

と気持ちを切り替える必要があるのです。


(ただし、大学入学共通テスト(旧 大学入試センター試験)は
 悪問はわりあい少ないです。
 出題後 何重にも内容のチェックがある上、
 選択式の問題なので正答の確認も容易です)

今回のポイント


入試問題に悪問はつきもの。
あまり気にせず次に進もう!

小論文にも悪問は出る!


大学院受験において
小論文の問題でも
ときおり悪問が出ています。


問題自体がどうとでも
答えられる問題であったり、

設問1と設問2がほぼ同じことを聞いていたりするなど
多様な悪問が出ています。


悪問が出たとき、
やるべきは「あまり余計な事を考えず、
聞かれている通りのことだけ答える」ことです。


たとえ設問1と設問2が同じような内容を
聞いていたとしても、
微妙な違いを入れながらも
同じような内容を回答すれば正解となります。



下手に
「あれ、似たようなことを聞いているから
 自分が思っているのと違う解釈が必要なのかも

などと考え出すと
ドツボにハマるのです。

悪問が出ている場合、
まずは聞かれているとおりの
素直な回答を作ることを
優先してみてくださいね!

ではまた!


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