大学院を人生の原点に!小説『予備校のいちばん長い日』に思うこと。

 

長い人生、
ツラいときや苦しいときに
そこに行くことで自分を回復できる場所。

そんな「原点」とも言える場所を持つことに
大きな意味があります。

大学院は人生の原点にもなります。


今回はそんなお話です。

向井湘吾『予備校のいちばん長い日』を読む。

『予備校のいちばん長い日』
という小説があります。

2023年の年明け早々に読んだ小説です。


面白かったので
ブログにもまとめています↓


  


『予備校のいちばん長い日』は
主人公の予備校講師・言問(こととい)さくらが、
東大入試・超難問の「解答速報」を
どこの予備校よりも先に出そうと四苦八苦する話です。

要するに
超難問を解くために
ひたすら問題に向き合うという、
ただそれだけの小説となっています。


…こう書くとなんだか
つまらなそうな小説に見えますが、
実際は違います。

自分の数学人生・これまでのプライドなどをすべて賭け、
過去のトラウマを思い出しながらも
問題に向き合う姿勢が

感動を呼ぶ作品となっているのです。

ツラいことがある度、海にいく。

この本の中で印象深かったのは
なにかツラいことがある際に
主人公が海を見つめに行くという描き方が
なされているところです。

(なんとなくですが、
 名曲「悲しい色やね」の世界ですね)

主人公はこれまでの人生で
ツラいこと・苦しいことがある度に
海を見つめに行ってきました。

それは神奈川県大磯出身であり、
常に海が身近だったことに起因するようです。

(大磯といえば
 吉田茂はじめ昭和の政治家の別荘がある点でも、
 箱根駅伝のコースである点でも有名ですね)

大海原を目にすることで
ツラさ・苦しさを乗り越えていったのです。

次の引用は
難問に追い詰められた中で
主人公が覚えた感覚の描写です。


いま問題と向き合っている東京の街なかには
海がないことを受けての記述となっています。



「東京の人間は、
 胸をかきむしりたくなるほどの
 熱情に襲われた時、
 いったいどこに向かって
 走るのだろう。

 どこで叫び、怒鳴り、泣くのだろう。
 それについては、
 さくらはいまだに分かっていない」
 

向井湘吾,2022, 『予備校のいちばん長い日』小学館, 277頁.

自分も共感…!

ツラい時・苦しい時に海を見に行くという発想、
私も共感しています。

私は兵庫県の片田舎出身であり山育ちだった関係上、
子どもの頃から海に強烈なあこがれがありました。



なのでツラいときなどは
海を見に行って気持ちの整理を
何度もしてきた記憶があります。


北海道に来てからも
なにかあるたびに
小樽や釧路・函館などに
海を見に行っていました。

ツラさを乗り越える!原点を持つメリット。

この本に限らず、
なにかツラい時・壁にぶつかった際に
行き着ける場所を持つことは大事です。



それが通常の自分を取り戻すことにもなりますし、
新たな挑戦をする土台にもなります。

そういう場所のことを
原点というのでしょう。

何かあった際、
その原点を元に再出発が出来る場所。


またやる気を取り戻せる場所。


たいへんなことが多い人生だからこそ
原点ともいうべき存在が
重要なのですね。

今回のポイント


ツラい時・苦しい時に自分を取り戻せる場所。
原点の存在が自分を支えてくれる!

大学院を人生の原点にしよう!

大学院を出てからも
なんだかんだ
大学院に顔を出す人が
多くいらっしゃいます。



私も大学院を出てから
何度か指導教員のもとに
あいさつに伺っていました。

また、大学院の先輩・同期と
ちょくちょく会う機会がありました。

大学院にいくことは
こういう原点を
持つことにつながるのですね。


実際、大学院に行った人の中では
大学院で出会った仲間と会社を興したり、
大学院の縁で転職したりという話が
ゴロゴロあります。

大学院の存在が
自分の人生の原点となるわけです。


人生を有意義に生ききるためにも
原点を作るため
大学院に挑戦するのもいいですね!

ではまた!


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