目次
雇用されるより、独立・起業して自分で生産手段を持つ!
「資本主義社会において
豊かに生活するにはどうしたらいいの?」
前回の記事では
「知らないと損するキャリア選択の本質。
資本主義社会で成功するための3つの道!」
というテーマで、
今後のキャリア形成のポイントをお届けしてきました。
多くの人は
労働者の立場での
昇進・転職というキャリア形成を考えていますが、
独立・起業して
自分で生産手段を確保するという
キャリアのほうが豊かになれることを
お伝えしてきました。
つまり、せっかくなら
独立・起業したほうがいい、
ということですね。
「雇用されないと生きていけない」と思っていませんか?
以前から思うのは
「雇用されないと生きていけない」、
という思いを多くの人が持っていることです。
私はいま大学院で学んでいますが、
学生さんと出会っても
起業・独立志望がある人が少ないように
思うのです。
…まあ、私が学んでいるのが
公共政策大学院という
公共セクターのあり方を考える大学院なので
政府や関連機関、
公共コンサルへの就職を目指す人が多い点で
特殊なのですが…。
父の影響で「30歳までに独立したい!」
私は学生・院生の頃から
「30歳までに独立したい!」
という思いを持っていました。
これは父親からなんどとなく
「30歳までに独立せえ!」
と言われ続けてきた結果、とも言えます。
自分がキャリア形成を考えても
「やっぱり独立できる仕事が良いな…」
という思いが常にあったのです。
学校を出てすぐの独立・起業はオススメしません!
ただ、いざ独立したいと思っていても
学校を出てすぐ独立するのは辞めておこうと
思っていました。
実際、学校を出て「すぐ」起業するのは
あまりオススメできません。
(カッコいいですけどね)
それは日本の場合
なんらかの組織で一度働いてからのほうが
今後のキャリア展望を描きやすくなるからです。
組織で働いた経験が1度もないと、
起業して仕事を自分で行うのは
けっこうキツいのです。
例えば税金の控除の計算など組織で働かないとわからないままになっていることが意外とあるのです。
人によっては「銀行振込」の仕方を会社に入って初めて知るケースもありますよね 。
新卒カードを捨てるのはもったいない!
それに、
「新卒枠」で就職ができるチャンスを捨てるのは
かなりもったいないです。
中途採用になると、
これまでの職務実績や自分の専門性の有無が
厳しく問われます。
正直、中途採用で組織に入るのは
なかなかシビアなのです。
一方、新卒枠での採用ですと
基本的にこれまでの経歴はほぼ問われません。
会社との相性やコミュニケーション能力、
一定のペーパーテストなどだけで
採用してもらえます。
文系・理系関係なく
あらゆる企業にエントリーができるのです。
たんに大学を出たというだけで、
理論上はどんな大手企業にも
就職可能性があるというのは
新卒採用だけの特徴なのです。
これを使わないのは
実にもったいない、と言えます。
会社のお金で、タダで研修を受けられる!!!
おまけに新卒採用の場合、
会社の費用で各種研修を受けることができます。
文章能力研修やロジカルシンキング研修、
コミュニケーション研修などを
タダで受講できるのです。
(これらは私も講師として
担当することがある研修です)
中途採用の場合、研修があるにしても
新卒ほどは充実した研修を受けられません。
さらには組織内で働くことで
組織に長年蓄積されてきた知見やノウハウを
それこそお金をもらいながら学ぶことができます。
これは学校を出てすぐ独立するのでは
得られない視点なのです。
大手企業・一流企業に
「ふつう」の人が入るチャンスって
通常は新卒採用時くらいしかありません。
(おそらく新卒採用され
大手企業でバリバリ働いている人であっても、
「中途採用」試験を受けて
同じ会社で採用されるケースは少ないと思います)
であれば、
このチャンスを活かしたほうがいいのです。
私立高校を経ての起業で助かった…!
私自身も学校を出てすぐ独立したわけではありません。
卒業後すぐに入ったのが
私立高校でした。
ここでは少ないながらも色々研修を受けることができましたし、
組織の中で授業スキルや生徒募集・進路指導・経営などの
スキルも学ぶことができました。
また組織で4年間勤務したことで
組織の大変さや
組織を潤滑に回すための根回し・コミュニケーションの
重要性も学べました。
これはいま自分ひとりで仕事する際にも
大いに役立っています。
学校を当てすぐ起業していた場合、
こういう知見をすべて独学で身につけることが
求められます。
これは相当困難なことが予想される以上、
私立高校という組織を経てから起業して
ホントに良かった、と思うのです。
今回のポイント
新卒という最強カードを有効活用!
起業を目指す場合も
一度は組織で働こう!
2040年、1,100万人の働き手が不足する?!
今後の日本では
働き手不足が深刻になっていきます。
『働き手不足1,100万人の衝撃』では
2040年には
なんと1,100万人もの働き手が
不足すると指摘されています。
☆『働き手不足1,100万人の衝撃』の
詳細とお求めはこちら。
需要もあるしお客様もいる。
社会にも求められている。
…にも関わらず
働いてくれる人がいないから
仕事を断らざるを得ない…。
こういう状況が
すでに一部の業種では起きています。
2040年には
「荷物を送っても
いつまで経っても届かない…」
「介護人員が足りないので
デイサービスが週2日しか運営されない…」
「スタッフが風邪を引いて人手が確保できないので
保育所が急遽休みになったんだけど
誰が子どもの面倒を見たらいいのだろう…」
などという問題が
頻発するようになるかも知れません。
企業の福利厚生は年々高まる!
こういう状況が想定される以上、
日本全国の企業は
これから人手確保に躍起になっていきます。
なんにせよ働き手を確保できないと
会社が回らなくなるからです。
そのため、じゃっかん問題がある学生であっても
「とりあえず新卒で採用しておく!」
傾向が強まっていくでしょう。
かつては「就職氷河期」という言葉がありましたが、
今後は就活生に有利な状況が
ひたすら続いていくことが想定されます。
採用した後も、
研修などのほか福利厚生も年々手厚くしていくことで
少しでも離職者を減らそうとしていくでしょう。
この時代においては
たとえ起業を志すにしても
「新卒カードを使って企業で働く」
メリットが年々上がっていくのです。
ぜひ、新卒採用という最強カードがあるのであれば
それを有効活用し、
起業に必要なスキルや人間関係を獲得していくのがいいですね!
もし働いた会社がよかった場合、起業する気が下がってしまう?!
ちなみに、
「自分は起業を目指しているのですが、
もし1社目の居心地や働きがいが
ものすごくよかったらどうしたらいいのでしょう?」
というご相談を時折いただきます。
その時私がいうのは
「その場合、ラッキーで良かったですね!
別に起業は目的ではなく
あくまで幸せに生活するための手段なので、
そういうときはその会社でずっと働くといいんじゃないですか?」
という回答です。
起業準備の上で就職をしても、
その会社で働くのが性にあっていると思うなら
そこで働けばいいわけです。
その時はその時で
ラッキーだと言えます。
逆に、就職してみると
イマイチな会社であったことに
気づくこともあります。
その時も起業や転職への意欲が上がるので
結局はラッキーだと言えるのですね。
まとめ!起業志望でも一度は組織で働こう!
今回の内容をまとめます。
(1)起業するにしても、
まずはどこか組織で働いてみるのがオススメ!
(2)今後、企業の待遇や福利厚生は
離職者を減らすためどんどん高まっていく!
この2点を意識して
キャリア形成なさるのがオススメですよ!
(個人的には起業する人をもっと増やしたいな、
と思っているところです)
ではまた!
Digest!
独立・起業を目指す場合も、まずはいったんどこかの組織で働いて経験を積むのがオススメです。
特に日本では新卒採用という最強カードがあるので、これを使って大手企業・一流企業に入るチャンスを活かすのが絶対にオススメです。
組織に入ると研修などでスキル・知識がタダで手に入ります。
このチャンスを活かすのが独立・起業のポイントですよ!