目次
はじめるのに遅すぎることはない!遠回りこそ逆に近道に!
最近、『RANGE(レンジ)』という本を読んでいます。
「知識の「幅」が最強の武器になる」
というサブタイトルの通り、
知識の幅(RANGE)を広げていくことが
自分の最強の武器になるということを力説した1冊です。

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『RANGE』を一言で表すなら、
「何かを始めるのに遅すぎることはない」
「多様な経験こそが、人の能力や才能を大きく伸ばす」
ということ。
「早く・一直線」が成功の条件?
世の中ではしばしば「早く始めた人が勝つ」
「早期からの英才教育こそが正解」と言われがちです。
例えばピアニストやプロゴルファーを目指すなら
小さい時から「それだけ」をやり続けることが盛会であると
思われています。
本書でも有名な例としてタイガー・ウッズの例を紹介しています。
タイガー・ウッズは2歳の頃から
「天才ゴルフ少年」としてテレビに出ていた実績を持ちます。
その後の活躍(とスキャンダル)は周知のとおりです。

ですが。
『RANGE』はこの常識に疑問を投げかけています。
タイガー・ウッズなどの事例を見ると、
「小さい頃から一つのことに集中するのが才能を伸ばす近道だ」
と思ってしまいがちですし、
メディアで注目されるのは、こういうわかりやすい成功例です。
実は多くの一流選手は「回り道」をしている
ですが『RANGE』で紹介されているデータや研究結果を見ると、
話はまったく違ってきます。
成功しているプロスポーツ選手を詳しく見てみると、
子どもの頃から一つの競技だけをやっていたわけではありません。
複数のスポーツを経験し、その中で自分に合うものを見つけ、
最終的に専門を選んだ人の方が、長期的には能力が伸びやすい
という結果が出ています。
確かに、ゴルフやチェスなど
ルールが固定され、選択肢が限られている分野では、
早期専門が有効なケースもあります。

ですが、多くのスポーツや仕事・学問の世界では
そう単純ではありません。
むしろいろんなことを経験していったほうが
最終的に伸びる事が多いのです。
専門家こそ幅広い経験・知識が必要!
今の時代は専門知識が多く存在しています。
そのため、
1つの分野に秀でていることが専門家の特徴だと
考えられています。
ですが、『RANGE』では専門職の世界においても、
経験年数と能力が必ずしも比例しないことが示されています。
1つの分野だけに秀でていると、
逆にそれ以外の発想ができなくなってしまうのです。
ほんとうの意味での専門家として活躍するためには
1つの分野に特化するよりも
むしろ幅広い経験や教養を持っているほうが重要なのです。

そうすることで未知の課題に柔軟に対応でき、
結果として高い成果を出しているケースが多いのだと『RANGE』は述べています。
学問分野の極端な細分化という問題
学問の世界でも同じことが言えます。
以前から言われていますが、
学問の世界って細分化が脚端に進んでいます。
例えば歴史学では
日本史全体や東洋史全体、
はては世界史全体を研究している研究者は存在しません。
20世紀にはアーノルド・トインビーという歴史学者が
世界史の構造を分析すべく
『歴史の研究』という大著を出していますが、
こういうケースは極めて例外的です。
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反対に、一般的な研究者は
一部の地域の一部のテーマのみが専門となっています。
例えば「戦国期〇〇地域における楽市楽座政策」など、
極端に細分化された専門家ばかりが増えているのが現状です。
もちろん専門化自体が悪いわけではありませんが、
その結果として「専門外が見えなくなる」危険性もはらんでいます。
そしてこの傾向はあらゆる学問に当てはまっているのです。
例えば私の専門である教育社会学の分野でも
「教育社会学全体」を研究している人はほぼいません。
あるのは「不登校研究」や「小学校における学力格差」などの
細分化したテーマのみの研究です。
専門特化だけでは通用しない時代
AIが急速に発展する現代において、
「狭い専門分野」だけをもつ専門家の価値は
変わっていくはずです。
それは単に知識を説明・分析するだけなら
生成AIのほうが優れているからです。

こういう時代においては1つの専門知識を持っていることよりも
異なる分野の知識をつないだり、
問題を別の角度から捉え直したりする力のほうが重要です。
いわば知識の「幅」(レンジ)を持てることが
自分の強みとなっていくのです。
(以上、フジモトなりの要約でした)
「関係なさそうな挑戦」が人生を豊かにする
『RANGE』を読むと、
今後の自分のキャリア(生き方)形成のヒントを
たくさんつかむことができます。
私が実感したのは2つのヒント。
1つ目のヒントは
「多様なチャレンジが自分の幅を広げてくれる」
ということ。
2つ目のヒントは
「はじめるのに遅すぎることはないから
果敢にチャレンジする」
ということです。
ヒント1)多様なチャレンジが自分の幅を広げてくれる
まずは1つ目のヒントから見ていきます。
何かの分野でプロになりたいと思っている場合、
その分野について勉強するのは「当然」ですが
それだけで良いわけではありません。
その分野プラスアルファの知識・経験を
広げていくことが必要になります。
そのためにやるべきは
自分の殻に閉じこもることなく
新しいチャレンジをしていくこと。

例えば時折プロスポーツ選手や俳優がボランティア活動をしたり、
学問に取り組んだりしていることが報道されます。
これ、単なる気分転換や「売名行為」ではなく、
視野を広げ自分の幅を広げるきっかけになっているのだと思います。
専門性を高めるために、あえて専門外に触れる。
これは一見、矛盾しているようで、実は非常に理にかなった行動です。
人間って機械ではないので
「1つのことしか出来ない機械」
になる必要はないわけです。
やってみたいこと・気になることがあれば
果敢に挑戦してみることで自分の可能性も広がるのですね。
例えば私は昨年2025年には
ChatGPTを使ったExcelマクロやGoogleAppsScriptの技術を
学ぶほかセミナーでお伝えしていきました。
これまでプログラミングなんてやったことがなかった私ですが、
やってみると「意外と出来るもんなんだな」と実感しました。
プログラミングの知識を自分で深める中で、
自分の中での論理力が高まったほか
自分の仕事も変わったのを実感しています。
新しいことにチャレンジすることで
「幅」を広げていくことが出来るのです。
大学院での学びにも当てはまる話
これは大学院での学びにもそのまま当てはまります。

社会人の方が大学院に進学する場合、
自分の専門に直接関係する授業だけを履修する事が多いです。
専門外で面白そうな授業があったとしても
「面白そうだけど、忙しいし、
あんまり自分の研究に関係なさそうだからやめておこう…」
と考えてしまうケースも多いのです。
これ、ある意味“安全”ですが、
成長の観点から見るともったいないとも言えます。
自分の今の専門とあまり関わりがなくても、
学ぶことで幅を広げ
新たな視座を得られるかも知れません。
私はいま北大の公共政策大学院に在籍しています。
公共政策に関する授業をこれまで履修してきたほか、
教育学院の授業、
さらには農学系の授業も履修してきました。
関係なさそうな授業も履修することで
自分の視野が広がったのを実感しています。
一見すると遠回りにみえても、
専門外の内容を学んでみることで
問題解決の視点や発想の幅が確実に広がるのです。
ノーベル賞受賞者に共通する特徴
興味深いことに、ノーベル賞を受賞するような研究者ほど
専門外の活動をしている傾向があると『RANGE』では説明されています。
小説を書いた経験があったり、
楽器をプロ並みに演奏できたりする人も少なくありません。
「天才だから多趣味」なのではなく、
多様な経験があるからこそ、飛躍的な発想が生まれるのではないでしょうか。
なぜか地域の合唱団の運営をすることに。
ちなみに、私事なのですが
2026年から地域の小学生たちの合唱団の運営を
なぜか私が担当することになりました(笑)。

歌が下手、
小学生とはそれほどこれまで関わりがなかった私
(高校教員でしたし)。
ふとしたきっかけで担当することになったのですが、
これも自分の「幅」を広げる機会になるのではないか、
と考えている次第です(運営、がんばります…!)。
ヒント2)はじめるのに遅すぎることはない
『RANGE』から私が掴んだ2つ目のヒントは
「はじめるのに遅すぎることはない」ということです。
なにかに挑戦する時、
「この歳からはじめるなんて…」
と尻込みする方もいらっしゃいますが、
実は歳を取ってからはじめたほうが
その分野で成功しやすい傾向が『RANGE』では描かれています。
カーネル・サンダースが
ケンタッキー・フライド・チキンのビジネスをはじめたのは
65歳であったことは有名ですが、
それ以外にも歳を取ってから新しく挑戦し
その分野で成功した人はたくさんいます。

特に社会人としていろんな分野で経験をしてきた人が
何かをはじめると、
これまでの経験を総合的に活かし、
他の人とは違う視点から仕事を行っていけるのです。
これは大きな「メリット」だと言えるのです。
私自身のキャリアを振り返って思うこと
私の例で考えますと、
私はこれまで大学院生・高校教員を経験した後
自分で塾を開業しています。

(高校教員時代の写真)
講師業もやっているため
研修の場に立たせていただくこと、
これまでの経験がすべて生きているのを実感しています。
研究者としての経験があるからこその論理的説明と、
高校教員として(生徒を寝かさないために)工夫してきた
「わかりやすい説明力」を研修講師として活かすことができています。
それに、研修講師になって実感したのは
「教員の世界と講師業の世界って、
近いのに技法の共有が全然なされていない」
という事実です。
例えば高校教員には
机間巡視(問題を生徒が解いている時教員が回ること)や
板書の技法が文化として定着しています。
ですが、講師業の世界では
案外この部分は意識されていません。
また、講師業の世界では
ファシリテーションの技法や
研修全体を設計する技術が文化として定着していますが、
案外教員の世界では
この部分は意識されていません。
…両方の視点を持っているからこそ、
他の方と違う研修の運営が出来るのが
私の強みであると言えるのです。
だからこそ、多様な経験をすることが
自分しかない強みになっていくと言えますし、
色々経験しているからこそ
新しく挑戦することで
可能性を開くことも出来るわけですね。
(もっと教員経験が長ければ
もっと違った研修講師になれたかも…とも思っていますが)
幅を持つことは、人間らしさそのもの
一つの分野に閉じこもらず、あえて幅を持たせる。
関係なさそうなことに挑戦してみる。
始めるのが遅いと感じても、気にしない。
『RANGE』が教えてくれるのは、
そうした「人間らしい成長のあり方」なのだと思います。
ぜひ、あなた自身の「幅」を広げる一歩、
今日から踏み出してみてはいかがでしょうか?
大学院進学もその大きなきっかけになりますよ!

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