勉強すると友達は減る。それに耐えると世界は開ける!

今回のポイント

勉強すると、話が合う人は減る。
それでも続けていると、
新たな出会いがある。

勉強すると友達が減る事実。

前から薄々感じていましたが…。

勉強すると
友達は減っていきます(笑)

正確に言えば、
勉強すればするほど
話が合う人がどんどん減っていくのです。

 

…これは私が言っているのではなく、
作家・中谷彰宏さんの本にあることです。

 僕の父親は、本が好きで、
 ふだんからよく勉強しています。

 父親は、いつも「話し相手がいない」
 と言っていました。

 
 まわりの人たちは本を読んでいません。

 本について語り合いたいのに、
話し相手がいないのです。

 寂しいので、ますます本と語り合うようになります。

 勉強すればするほど、
 「これ面白いでしょう」という話が
 通じる相手がいなくなるのです。
 
 その孤独を乗り越える方法は、
 レベルを下げてみんなに合わせることではありません。

 先生を持つことです。
 先生は自分の前を走っていて、
 自分の話が通じる存在です。

 北極星のように、
 行くべき方角を指し示してくれます。
 先生を持つことで、 
 唯一、話し相手がいない寂しさから抜け出せるのです。

 多くの話し相手を持ちたければ、
 レベルを下げればいいのです。

 世の中には、レベルの低い人のほうが多いからです。
 レベルが高くなればなるほど、
 そこにいる人たちは少なくなります。

中谷彰宏,2017 ,『孤独が人生を豊かにする』あさ出版, Kindle版24-25ページ/156ページ.

 

 

勉強するとはノリが悪くなること。

ちょうど今読んでいる
『勉強の哲学』にも
同様の話が出てきます。
 

哲学者・千葉雅也さんが書いた『勉強の哲学』。

「勉強する」ことの意味を
哲学的に考察した1冊となっています。

 

 

意外と知られていない勉強の弊害。

この『勉強の哲学』の
最初に出てくるのは「勉強の弊害」です。

勉強することで、
いまいる集団・現在の人間関係のなかで
「ノリが悪くなる」という状況が発生する、
という主張が描かれます。

 

千葉さんはこう書いています↓

 「深く」勉強することは、
 流れのなかで立ち止まることであり、
 それは言ってみれば、
 「ノリが悪くなる」ことなのです。

 深く勉強するというのは、
 ノリが悪くなることである。
 
 (…)これから説明するのは、
 いままでに比べてノリが悪くなってしまう段階を通って
 「新しいノリ」に変身するという、
 時間がかかる「深い」勉強の方法です

千葉雅也, 2017=2020,『勉強の哲学 増補版』,文集文庫, Kindle版12-13ページ/219ページ.

 

今いる人間関係の中で勉強ばかりしていると
「あいつは本ばっかり読んでキモい」と
言われることもあれば、

「アイツはよくわからないことを勉強している」と
後ろ指をさされることもあるかも知れません。

職場の中でも、
みんながみんな勉強に熱心なわけではないので、
読書したりセミナーに出たりして勉強していると

「アイツは付き合いが悪い」

と言われることもないわけではないかもしれません。

このように、
勉強することの「弊害」は
いまの人間関係が若干とも悪くなる、
というところにあるのです。

…私、こういう「勉強」の弊害は
薄々気づいてはいましたが、
ハッキリ言うタイプの本を読むと

「やっぱりそうなんだな…」

と気づくことが多いですね。

じゃあ、なんで勉強するのか?

では、なんで人は勉強するのでしょうか?

それは
勉強しないと見えない世界があったり、
勉強しないと会えない人がいたりするからです。

そして勉強していないとできない事・
勉強しているからこそ救える人が
出てくるからですね。

大学院を出ると「専門家」として扱われるようになる。

特に勉強して大学院を出るということは
世間的にその分野の「専門家」として
扱われるようになることでもあります。

「ふつうの人」とは違い、
「何らかの見識がある人」、
と思われることもあるでしょう。

 

ここに行き着くには
「いま」の人間関係の中で
「ノリが悪い」と思われる経験を
乗り越えないといけないのですね。

 

新しい自分に変身する!

でも、「ノリが悪くなる」だけで
終わるわけではありません。

 

勉強して自分が成長・変化することで
「新しいノリで生きる」ことも
できるようになるのです。

 

ニーチェの本には
勉強して本質を悟った人(ニーチェのいう「超人」)が
登場します。

 

この人物は山にこもった後、

「私は贈与したい、贈与したい」

と言いながら山を降りてきます。

山にこもっている点では
千葉さんの本で言う「ノリが悪い」存在に
なっているかも知れませんが、

最終的には
自分が得た専門性・知識を、
世の中に役立てたい(贈与したい)という思いを持って
やってくるのです。

これ、千葉さんの本で言う
「新しいノリ」を持つ人物に
成長・変身することになった、

といえるのではないでしょうか。

勉強するとは「生まれ変わる」こと

勉強するということは
その意味で「新しい自分に生まれ変わる」
ことでもあるのです。

 

新しい自分に生まれ変わるからこそ、
新たにできるようになること・
新たに関われるようになる人も増えるのですね。

 

今回のポイント


勉強すると、話が合う人は減る。
それでも続けていると、
新たな出会いがある。

私自身、日々仕事をしていて
自分の知識の不足・力不足を
実感することが多いです。

 

なので、コツコツ本を読んだり
話を聴いたりして勉強しているわけです。

 

そうやって勉強しているからこそ、
できるようになること・
関われるようになる人が増えていくからですね。

「いま」関わっている人とノリは悪くなるが…。

…ただ、勉強していると
「いま」関わっている人とは
話が合わなくなる可能性は
大いにあります。

 

それでも
勉強しないと見えない世界がありますし、
勉強しないと会えない相手がいるものです。

 

そのために
若干傷つくことがあったとしても、
コツコツ勉強していったほうが
きっと楽しいと思いますよ。

ではまた!


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