灘高校の名物教員・橋本武先生に学ぶ、仕事への情熱

藤本研一
Digest!
名門・灘中学 高校で50年にわたって授業を行った
橋本武先生。
 
『銀の匙』の授業でも有名な橋本先生の本を読むと
生徒に配布するためのプリントづくりのため
日々深夜1時までかけてガリ版印刷をしてきた
努力を知ることができます。
 
こういう情熱あふれる本を読むと
自分のやる気も出てくるから不思議です。

灘高校の名物教員・橋本武先生

以前、スローリーディングの授業で有名な
橋本武(はしもと・たけし)先生を
記事で紹介しました。

橋本先生は
開設間もない私立の灘(なだ)中学・高校に勤務。

1934年に赴任して
実に50年にわたって国語科教員として勤務なさいました。

公立校に落ちた人が行くという高校から
評価を一変すべく努力を続け、
ついには東大合格者数日本一を達成するにいたります。

50年も教えていたので
灘中学・灘高校の名物教員でした。


そんな橋本先生の授業では
1冊の文庫本を
3年間かけてじっくり勉強していくスタイルが取られました。

中勘助の『銀の匙』という本をもとに、
本に出てくる言葉の意味や関連する知識を
詳しく調べながらじっくりじっくり進んでいく
橋本先生の授業。


1冊の本を徹底的に深めることで
やがてその本が自分自身であるように思えるまで
理解を進めていったといいます。


実に50年にわたって
この実践を続けてこられたというのが
驚きです。



教え子から作家や政治家など
各界で活躍する人材が育っていったのも
この進め方の効果が現れていると言えるでしょう。


そんな橋本先生の本を
ここ数日あれこれ読んでいました。


橋本式国語勉強法』や
〈銀の匙〉の国語の授業』などの本です。

コピー機がない時代に毎回プリント資料を用意する情熱。


複数冊読んでわかったのは
国語教育に対する橋本先生の
思いの深さです。

橋本先生を思い出す元教え子は
「先生はいつもプリントを持って歩いていた」
という証言を出しています。

いまでこそコピー機や印刷機で
手軽に資料を印刷できますし、

なんでしたらパソコンで
ササッと資料を作ることもできます。



市販の教材もたくさんあるので
コピーして教材として使うこともできます。

でも、橋本先生が
現役で勤務していた頃は
こういう便利なものはありません。



代わりにあったのが
ガリ版印刷です。

ロウ板に鉄筆でガリガリと
型を作っていくのがガリ版印刷です。


(ガリガリするところから
 ガリ版印刷という言葉がでています)

このガリ版印刷、
文字が多いとそれだけ準備が大変です。

なにしろ、原稿を手で書いたあと
再び鉄筆で同じ原稿をなぞることになるので…。


おまけに国語科の授業なので
文字量も資料枚数も多いです。

そのため毎日深夜1時までかかって
ガリ版印刷でプリントを作っていた、といいます…。


余暇のすべてを費やしての作業…!

しかも学校の設備が貧弱なので
自分のお金で道具を用意し
自宅でも作業をしていたそうです。


あまりにもプリントづくりが大変なため
自宅での時間がほとんどガリ版印刷に
費やされることもあったといいます。


汗だくで全身インクで汚れながらの
ガリ版印刷作業。


「生徒に最高の資料を届けたい」という情熱が
橋本先生の行動につながっていったのでしょう。


(当然、ワークライフバランスも考えるべきですが、
 橋本先生の場合 教材のためのガリ版作業が 
 「趣味」でもあったようですので念のため)

生き様を知ると感銘を受ける!

私は元 高校教員でもあるので、
教材づくりに情熱を注いでいる話を目にすると
非常に感銘を受けます。

こういう生き様を学べるのが
読書のいいところ。



「自分ももっと頑張らないとな…」

と思えてきますね。


今回のポイント


仕事に対する情熱は伝播する!
尊敬する人の本を読もう!


読書で触発を得る!

1冊の文庫本をもとに
3年間にわたって講義をするという
スローリーディングの実践。


それで有名な橋本先生の本を読むと、
元教員として塾経営をしている私にとって
触発を得ることができます。


仕事に対するアツい思いが綴られた本を読むと
自分もやる気になるから不思議です。



特に今の時代
「ワークライフバランス」の言い方のように
どちらかといえば仕事量を減らしていくのが正義、
のように考えられています。


仕事一筋の生き方というのが
あまり評価されていないように思います。



でも橋本先生のように
ガリ版印刷を駆使して
「生徒にいい教材を届けたい!」
「良い授業をして喜んでほしい!」
という生き方も十分素敵だと思うのです。


橋本先生の生き様に学ぶ!



私は365日まいにちブログ更新しています。



仕事のある日もない日も
休暇期間もまいにち書いています。


正直言って
キツイです(笑)

でも、これもある意味で
自分の文章修行でもありますし、
受講生の方の学習に役立てていただきたいという
思いの現れでもあります。



負担は全然違いますが、
深夜までガリ版を作っていた
橋本先生の思いに近いかも知れません。



だからこそ橋本先生の文章を読むと
自分のやる気に繋がるのです。


こういう専門家やプロ・達人といえるような人の本を
時折読んでみると
やる気をもらえます。

自分の気持ちが下がったときなどに
専門家やプロ・達人の本、
読んでみるのがオススメですよ!



ではまた!

☆こちらの記事にも橋本先生について書いています↓


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