単語カードを作って「勉強しているつもり」に
なっていませんか?
本質的な学習に時間を使う努力を!
目次
勉強法オタク・フジモト。
「英語を勉強しようと思って、
いま単語カードを作っています!」
私、子どもの頃から
「勉強法」に関する本を読むのが
大好きでした。
「効率的な勉強法」
「効果的な暗記法」など、
いろんな本を読み漁るのが好きだったのです。
(ただ、読んだ内容を
必ずしも実践できていないことも多いです…)
そういう私なので、
勉強法について
アドバイスをすることも多いです。
高校教員時代、英語の成績が伸びない生徒の話。
高校教員時代、
ある生徒がいました。
英語が苦手なので
次のテストに向けて全力を尽くしたい、
という思いを言っていました。
その生徒は普段から真面目に勉強しているのですが
イマイチ結果が出ないでいたのです。
「一体どうして成績が上がらないのだろう…?」
私も不思議に思っていたのです。
マズい勉強法は時間のムダ!
…ただ、一度その生徒の学習法を見て
納得がいきました。
この生徒は英語を勉強するために
手書きで英単語の「暗記カード」を
イチから作っていました。
教科書に出てくる英単語を
1つひとつ手で書いて、
裏に日本語訳を書いていきます。
聞くと、中学校の頃から
この学習法を続けてきたとのこと。
作るのに時間がかかる反面、
カード自体を読んだり
カードを何度も見たりするのには
時間を全く使えていなかったのです。
要するにこの生徒の場合は
「単語カードを作る」ことに熱心になりすぎて
実質的な勉強が何ひとつできていなかったのですね。
単語カードを作っても、「覚える」努力をしないと成績は上がらない。
ところが、往々にして
学校教員は
「単語カードを真面目に全部作っている」生徒を
やたら評価することがあります。
「努力している」・
「まじめに取り組んでいる」姿勢だけで
評価してしまいます。
でも、本当に大事なのは
単語カードをきれいに作ることでも
真面目に作ることでもありません。
単語を覚え、
それを使えるようになることが大事なのです。
私であれば市販の単語帳を買ってきて、
日本語の意味を紙で隠して
意味が言えるかどうかを確認していきます。
意味が言えればそれでOK、
言えなければ単語の前に✗をつけ、
英単語と日本語訳を5回音読していきます。
そして次の単語に移っていきます。
☆詳しいやり方はこちらをどうぞ↓
…このやり方の場合、
どんどん英単語を覚えていくことができますので
時間の節約になります。
一方、単語カードをイチから作っていると
本来やるべき英単語の学習に
時間を使うことができなくなってしまうのです。
「勉強したつもり」になっていませんか?
単語カードづくりって
「勉強したつもり」
「何かをやり遂げたつもり」にはなるのですが
本来的な学習には
つながっていないケースが多いです。
これって、時間のロスにつながります。
だからこそ、
単語カードを作ることよりも
「覚えること」に時間を掛けるほうが
効果的なのですね。
実際、「単語カードはつくらなくていいから
単語集に直接書き込んで勉強してみては?」と
生徒にアドバイスしたところ
英語の成績が急上昇していました。
ムダな作業はできるだけ減らしたほうが
本来的な学習に時間を割ける分 有益なのですね。
今回のポイント
今回のポイントです。
なっていませんか?
本質的な学習に時間を使う努力を!
ムダな作業に時間をかけていませんか?
社会人の方が大学院進学や
資格試験のために勉強する場合、
効率のいい学習方法を身につけることが
結果を大きく左右します。
にもかかわらず、
時折「イチから単語カードを作る」ようなことに
時間を掛けてしまう人もいるので
注意が必要なのです。
実は暗記カード、大好きです。
ただ。
こう書いていると私が「単語カード」というものを
憎んでいるように思われるかも知れませんが
そうではありません。
実は私、
「単語カード」を始めとする暗記カード、
非常に好きなんです。
矛盾するように見えるかも知れませんが、
私も「暗記カード」、時折作っているのです。
じゃあ何が違うかと言うと
「暗記カード」を作るタイミングが違うのです。
暗記カードは最初ではなく最後に作る!
この記事の冒頭では
最初から単語カード(暗記カード)を作るのは
時間のムダだといいました。
本来、暗記カードを作るべきタイミングは
「学習の最後」なのです。
どうしても覚えられない/解けない問題をカードにまとめる!
以前の記事で
「問題集で間違えた問題を何度も解いていき、
すべての問題を解けるようになるまで繰り返す」
ことが重要だとお話しました。
ただ、この方法をやっていると
問題集を5周解いても、
10周解いても
解けないままの問題も出てきます。
そういう問題が10問程度になった段階で
「暗記カード」を作るのがポイントなのです。
できればB6~A5サイズの
厚手の紙を用意し、
表に問題、
裏に解答や解説を書いていきます。
☆こういうカードがオススメです↓
必要でしたら問題集のコピーを
貼っても構いません。
作るべき暗記カードは
厳選されていますので
作る時間は短くて済みます。
その後、一度作ったカードは
壁に貼って毎日見たり
カバンに入れて毎日持ち歩いたりして
完全に覚えてしまうのが重要なのですね。
一度覚えた後も
大事な試験直前期には
作っておいた暗記カードをもう一度読み直すと
自分が苦手な分野を再度学び取ることが出来るのです。
…要するに、暗記カードは
学習の最初ではなく「最後」に行うべきものなのですね。
この方法、
大学院進学や資格試験の勉強に
役立てて頂ければ幸いです!
☆勉強法の基本はこちら↓
ではまた!
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