小論文をスラスラ書くにはこのヒミツの呪文を覚えよ!

小論文が書けるようになるヒミツの呪文は「モンイリケツ」!

こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

10/17(火)は
私の個別講座が4件ありました。

社会人の方に
「書き方」のコツをお伝えいたしました。

「こう書けばいいんですね!」

「わかりました!
やってみます!」

そんな反応が返ってくると
とても嬉しくなります。

 

 

午前中は
ネットを使ったテレビ電話(ハングアウト)にて
東京に住んでいる方と授業をしました。

 

この方、Aさんとしましょう。

Aさんは
大学院への進学を目指す
社会人の方です。

  「大学院入試で研究計画書と小論文が出るんです。
書いたものを添削してもらえませんか?」

そんな依頼が来たところから、
作文教室ゆうへの通学が決まりました(テレビ電話ですが)。

 

札幌にいながら
東京の方に授業で
「書き方」をお伝えできる。

すごい世の中になったもんですね!(しみじみ)

 

☆研究計画書の書き方については
こちらもご参照ください。

 

Aさんの研究計画書をざっと添削しました。

かなり突っ込んだ話もしましたが、
まじめに考えてくださいました。

 

いい研究計画書を作っていただきたいと
思っています。

 

 

さて、Aさんのもう一つの課題は
「小論文」の試験です。

大学院入試では
課題文が出題され、

  「課題文を元にして、
   〜〜〜についてを1,200文字で述べよ」

という問題が出るそうです。

 

小論文って、
専門的に論じなければなりません。

 

一見、かなり難しそうに見えます。

 

ですが、
あらゆるものには「やり方」があるのです。

 

そのため、
小論文の「書き方」のコツを
今回この記事でお伝えしたいと思います。

 

コツは「モンイリケツ」!

 

小論文の「書き方」。

それは次の呪文を覚えることです!!!

小論文の「書き方」呪文

モンイリケツ

 

はい、口に出して
10回、言ってみましょう!

 

モンイリケツ、モンイリケツ…。

 

言えましたでしょうか?

たぶん、ほとんどの人は口に出していないでしょうが
「モンイリケツ」という呪文を覚えることが
小論文を書けるようになるスタートラインです。

 

モンイリケツとは?

 

それでは「モンイリケツ」という呪文の意味を
お伝えしましょう!

 

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モンイリケツの内訳
①モン:問題提起(論点提示)
②イ :意見(自分の考えを出す/「確かに〜。しかし〜」を使う
③リ :理由(考えの根拠を書く/「そもそも〜とは」「〜〜の背景には」を使う
④ケツ:結論(自分の考えをまとめる)
//////////////////////////////////////////////

①モン

まず、①モンでは
「問題提起」をします。
「この小論文ではそもそも何を論じるか」
を書くのです。

言い換えれば、
「論点を提示する」
ということです。

課題文が示されている小論文の試験では
課題文の中で自分が論じたい部分を
書くのです。

例えば、「健康」ということについて
書かれた課題文があったとします。

①モンの部分はこう書きます。

「課題文では、
健康というものは病気をしていない状態ではなく、
元気にはつらつと自己実現をできている状態である
と述べられていた。

私はこの考えには反対である。
なぜなら、「自己実現」というものは曖昧な概念であり、
「健康」を論じるには不適切だと考えるからだ。

以下では「自己実現」という概念を
「健康」を論じる際に使うのは間違いであるという点について、
検討をしていく」

見ていただいたらお分かりのように、
まず「課題文のまとめ」をしたあと、
自分の考えを書いています(ここでは「反対」)。

その後、
「この小論文では何を書いていくか」を
伝えているのです。

①モンについてはいいですね。

 

②イ

次は②イです。

②イでは意見をより詳しく述べます。
その後、自分の意見に反対する人が
言いそうであろうことを書きます。

「確かに、〜〜という考え方もあるであろう」
という書き方を使います。

その後、書いた内容に対し
再批判をします。

「しかし、この考え方には〜〜という問題がある」
という書き方をするのです。

 

ポイントは「確かに〜〜。しかし〜〜」と、
自分の意見とは違う人の考えを
小論文に書き込むことです。

 

これにより、
「深く論じている」
という印象を読み手に与えることができるのです。

では②イの部分をさきほどの「健康」の例で書いてみましょう。

「確かに私の意見に対し反対するものもいるだろう。
〈自己実現というのは人間のもつ本源的な
欲求であるのだから、それを求めるのは当然だ〉
という意見もあるかもしれない。

しかし、この考えは暴力的な側面を持つ。
なぜなら、この考え方は
〈自己実現しなければならない〉という暴力に
変わる可能性があるからだ。

〈自己実現〉をするには、
何らかの努力が必要になる。
例えば、病気で体力が落ちてしまった人に
努力を求めるのはあまりに酷であろう」

ざっとこんな感じで書いてみました。

当然、私の意見に反対する人もいるでしょう。
でも、それはそれでかまわないのです。

なぜなら、学問の世界では
「研究に対して批判をすること」は
ある意味礼儀でもあるからです。

研究は
「批判」によってより深まっていくのです。

そのため、いちばん良くないのは
「批判」もされないような研究をしてしまうことです。

 

③リ

では続けて③リの部分。

 

③リでは「理由・根拠」を書きます。

②イよりもより深めて書くのです。
その際のポイントは、
「そもそも〜〜とは…である」
「〜〜 の背景には…がある」
という言葉を書くことです。

「そもそも」論に持っていくことで
より深く論じることができるのです。

 

③リを、先ほどからの「健康」の例で書いてみます。

「そもそも「健康」という概念は
身体について述べた考え方である。

「健康」という概念は
精神・心について述べた考え方ではない。

この区別は実に重要なものだ。
もし「健康」に「精神・心」を含めるなら、
「不健康な精神」「正しくない精神」というものが
存在することになる。

この考え方は「良心の自由」「表現の自由」
という日本国憲法の規定と大きく異るものとなる。

つまり、「自己実現」という「精神・心」に当てはまる概念を
「健康」概念に当てはめることは
個人の表現の自由を侵害することにもつながる
発想だといえるのである」

「そもそも」と出すことで
けっこう「深い」感じのする文章になりましたね!

 

④ケツ

 

最後は④ケツです。

結論を書くのです。

ここのポイントは
「したがって私は〜〜と考える」
と端的に書くことです。

 

アホな人は結論部分で
「全く新しい話」を出してしまいます。

 

結論部分で新しい話を出してしまうと、
読み手が混乱してしまうのです。

 

それでは④ケツを「健康」の例で書きます。

「したがって私は
「自己実現」という考え方を「健康」概念に
適用することは「良心の自由」「表現の自由」を
損害する可能性があるという点から反対である」

 

 

 

はい、ここまでで「モンイリケツ」すべてを
見てきました。

 

お分かりいただけたでしょうか?

 

 

小論文を書く時、
この「モンイリケツ」をまず思い浮かべましょう。

 

その上で
小論文を書いていくと
グッと書きやすさが上がるはずです!

 

いま小論文を勉強している方は
ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

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ではまた!

☆別の記事も読めば、
さらに情報を得ることができます。

総合的な小論文対策の仕方を
知ることができるのです。

こちらに「知っておきたい小論文対策のやり方」を
まとめていますのでご覧ください↓

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