誰でも書けそうなことを書くと
志望理由書・小論文の評価は
下がってしまう。
自分にしか書けない一言を大切に!
目次
小論文添削のご依頼、絶賛受付中!
いま、高校生の方や社会人の方などから
文章添削のご依頼を頂いています。
特に、今の時期は
高校生の方の「推薦入試」や
「AO入試」の小論文対策も
ご依頼が増えています。
何らかのお役に立てていれば
嬉しい限りです。
小論文の対策法。小論文ノートを用意しよう!
こういう入試小論文対策の際、
私は「小論文ノート」を
用意してもらっています。
この小論文ノートには、
ここには新聞記事の切り抜きや
自分の考えなどを
毎回書いてもらっています。
この小論文ノートで、
いちばん力を入れていただきたい
場所があります。
それは、
「自己分析」です。
自分を見つめ直し、
自分がどういう人間かを
言葉で書いていってもらうのです。
(これは大学入試だけではなく、
社会人の大学院入試とも共通の部分です)
自分はなぜこの学校に入りたいのか。
自分はこの学校で何を研究したいのか。
卒業した後 何をしたいのか。
自分の強みはなにか。
自分がいちばん頑張ってきたことはなにか。
こういったことを、
思いつくままノートに書いてもらっています。
それも、
できるだけ大量に
書いてもらうようにしています。
自分しか書けない一言を見つけよう!
なぜこういうことを
書いてもらっているのでしょうか?
それは大量にノートに
書いているなかで
「自分しか書けない一言」
が見つかってくるからです。
先日、ある高校生の方と
1対1で講義をしているときも
これを実感する出来事がありました。
この方は3歳くらいのとき、
長期入院を余儀なくされていたそうです。
その経験から
看護師になりたい、という
思いを志望理由に書いていました。
ですが。
よく考えたら
3歳のときの記憶って
本当は曖昧ですよね。
私も3歳の頃の記憶って、
ほとんどないですもん。
(作家・三島由紀夫は
生まれてすぐの記憶があったそうですが、
こういう人は例外です)
実際、本人に聞いてみると
「入院時のことは全く覚えていません」
とのことでした。
そこで私は
「じゃあ、親御さんから
入院時のこと、
どういうふうに聞いていますか?」
と尋ねてみました。
その回答が
非常に印象的でした。
この高校生の方は、
「手術の前日、母に
【私、死んじゃうのかな】って
言っていた、
と母から聞いたんです」
そういう返答が返ってきました。
このセリフ、
聞いていてドキッとしました。
入院している3歳の子どもが
「私、死んじゃうのかな」
と言う様子を想像すると、
なんだか妙に胸が締め付けられるように
感じたのです。
こういう自分自身のエピソードを、
自分にしか書けない一言も入れて表現できると、
読み手の心を揺さぶります。
こういうエピソードが
言葉で表現されていると、
小論文の内容が
読み手の心に響くものになるのです。
「ありきたり」なことばかり、書いてませんか?
多くの人は看護学科の
志望理由を書く場合、
「子どもの頃、
入院していたことがあり、
そのときに看護師さんに
声掛けをしてもらったのが嬉しくて
看護学科を志望しました」
などと書いてしまいがちです。
これ、実は誰でも書けてしまいます。
ある意味「ありきたり」な感じが
否めません。
せっかくの志望理由書や小論文に
【誰でも書けそうなこと】
を書いてしまうと、
どんなにいいエピソードを持っていても
評価されないままとなってしまいます。
これだともったいないのです。
それよりは
先程見てきたように
「私、死んじゃうのかな」
って母に言ったそうです。
などという一言がある小論文のほうが、
読み手の評価も高まるのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
志望理由書・小論文の評価は
下がってしまう。
自分にしか書けない一言を大切に!
大量に書きなぐれば「本質」が見つかる!
講義のなかで
「その人しか書けない一言」が
出てきたことを今回見てきました。
「自分にしか書けない一言」を書くためには、
とにかく思いつくことを大量に
書きなぐっていくことが必要です。
その上で、
誰かと一緒に志望理由や小論文を
作成していくことで
「自分にしか書けない一言」が
出しやすくなるのです。
こういう「その人しか書けない一言」を
見つけられると、
小論文添削の仕事をしていて
とても楽しいですね。
今後もうちの教室で
そういう「その人しか書けない一言」と
出会っていけるといいなあ、
と思っています。
ではまた!
コメントを残す