相手とのトラブルを回避するための裏ワザ!『ザ・レトリック』に学ぶ表現テニック

今日のポイント
人間関係を良くする裏ワザ!
困ったら未来形に切り替えよ!

 

「もっとうまく表現できたらいいのに…」

「もっと上手に書ければ
評価が上がるのに…」

 

コミュニケーションをするとき、
よくそう感じますね。

でも、どうやっていいかわからない。
そう思っている間に時間だけが過ぎていく。

よくありがちです。

 

人にわかりやすく伝える。
そして、相手に動いてもらう。

これができればコミュニケーションは
完璧です。

 

でも、どうやっていいかわからないのが
問題ですよね。

 

いま、私、この悩みに
応えられる本を読んでいます。

それが『ザ・レトリック』です。

副題が
「人生の武器としての伝える技術」。

 

 

これ、面白いですね〜!

 

人にわかりやすく伝える技術が満載です。

 

しかも、それが単なるハウトゥー本の
「軽い」内容ではないんです。

 

いまから2,500年以上も前の
古代ギリシャ時代から使われてきているワザを
現在にアレンジしている本なのです。

古代ギリシャ時代では
「いかにわかりやすく伝えるか」
をテーマに「レトリック」が発達しました。

レトリックを日本語でいうと
「修辞学」(しゅうじがく)になります。

 

 

いかに文章の形を整え、
表現をよりよくするかをテーマに
まとめられた学問です。

 

ところがここ100年ほどの間、
いつの間にか「レトリック」は
忘れられた技術になってしまいました。

 

でも、だからといって「レトリック」は
もう賞味期限切れなのではありません。

 

むしろ逆に、
レトリックを活用することで
人生をより良くしていけると
本書は教えてくれるのです。

 

「レトリックは、力をもたない人に力を与え、
傷ついた人の心を癒やし、
人間関係を修復する力を持っている」
(7頁)のです。

また「レトリックは、
私たちに、怒りの感情を掻き立てずに
会話や議論をすることを教えてくれる」(4頁)
ものなのです。

 

文章添削をふだん行っている私にとっても
非常に得るところの多い本でした。

 

 

この本は文章を書くときに役立つだけでは
ありません。

 

人と話す時も、
人とやり取りする際にも
役立ちます。

 

 

ビジネスからプライベートまで、
コミュニケーション全般に役立つ技術が
盛り込まれているのです。

 

全部で557頁もある大部の本なので、
今回は本書の役立つ内容の中から
1つだけ紹介いたします。

 

 

それは
「時制を変化させる」
という点です。

 

 

時制って、英語の授業で聞いたかもしれない
言葉ですよね。

要は「過去形」「現在形」「未来形」のことです。

「〜〜した」は過去形、
「〜〜している」「〜〜だ」は現在形、
「〜〜するつもりだ」は未来形ですね。

 

この3つの時制を意識的に変化させることで
相手によりよく伝えることができるのです。

 

有り体に言えば、
本来ケンカになるはずのトラブルでも、
時制を変化させるだけで
相手が笑顔で受け入れてくれるように
なるということです。

すごいテクニックなのです。

 

 

その時制の変化、
見てみましょう。

本文を見てみます。

「職場での陰口にはたいてい、
過去形か現在形が使われる
(「入札がうまくいかなかったのはあの人のせいだ」
「彼女って本当にひどい人よね」)。」(59頁)

これ、確かにそうですね。

「うまくいかなかったのはあの人のせいだ」は過去形、
「本当にひどい人よね」は現在形の内容です。

人の悪口・陰口は過去形・現在形で話しています。

続きをみてみましょう。

「自分が陰口をたたかれているとわかったら、
これから先の選択の話に論点を変えてやればいい。
「どうしたら次の契約が取れるでしょうか?」
「あなたが私のことをどう思うと構わないけれど、
なんとかうまくやっていける方法を
探しましょう」

「どうしたら次の契約が取れるでしょうか?}も
「なんとかうまくやっていける方法を探しましょう」も
どちらも未来形です。

過去形や現在形で
陰口・悪口・非難・中傷はなされます。

 

これらに過去形や現在形で話しても
うまくいかないのです。

「これからどうするか」など
未来形の表現にすることで
話の流れをガラリと変えることができるのです。

 

 

たとえば、
ある夫婦の会話を見てみましょう。

 

妻「あなた、最近全く
家族で外食になんか出なくなったわね」

この文章は過去形です。

「最近全く家族で外食になんか出なくなった」は
過去形なのです。

 

この内容に対し
返答してみましょう。

【返答例1】
夫「ちょうど1ヶ月前、
タイ料理を食べに行ったじゃないか」 

 

返答例1の返答も過去形です。

このあと、夫婦はどんな会話をするでしょうか?

…おそらくは言い合いやケンカですね。

 

この会話、時制を変えてみましょう。

未来形にしてみるのです。

【返答例2】
夫「そうだね。ちょうど駅前に
中華料理店ができたみたいだから
いつか行きたいな、と思っていたんだ。
今週末、家族で行かないかい?」 

 

返答例2では
「今週末、家族で行かないかい?」と
未来形で話しています。

 

このあとの会話、いったいどうなると思います?

 

まさか言い合いやケンカにはならないですね。

相手とトラブルになったら
時制を変えてみるというのが有効ですね!

 

特に「これからどうするか」という
未来形の会話にできれば
相手との仲も深まります。

 

ビジネスでもそうですね。

クレームのメールに対し、
最悪なのは「現在形」や「過去形」だけで
返答することです。

 

現在形や過去形だと
「当社では〜〜という対応を以前してきた」
「当社では〜〜という決まりだ」
という表現ばかりになります。

 

クレームを言う人は
こういう表現にカチンと来てしまうんです。

では、どうすればいいのでしょうか?

未来形を使うのです。

 

「お客様の残念な思いを真摯に受け止めます。
そのため、使用中の製品を
お手数ですが着払いにて
弊社にお送りいただけますでしょうか。
届き次第返金いたします」

未来形にすると
相手の視点が変わります。

「今後、このようなことが起こらないよう、
全社会議にて対応策を議論します。
再発防止策がまとまり次第、改めてご連絡差し上げます」

これも未来形です。

未来形の表現にすると、
ちょっと対応が変わってきますよね!

 

あえて時制を変えていくというテクニック。
汎用性が広いものです。

あなたも、ぜひこれから使ってみてはいかがでしょうか?
(これも未来形です)

ではまた!


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