目次
大学院で学ぶなら、論文投稿にも挑戦しよう!
突然ですが、あなたは論文を書いて投稿したことはありますか?

論文なんて「偉い先生」が書くものであり、自分なんかは書くことが何も無い…。
そういう思いを持っている方も多いかもしれません。
研究論文というものは日々日本中・世界中で書かれていますが、実は「偉い先生」以外の人も多く書いています。
自身の研究や実践を論文に書いて研究雑誌に投稿している人はたくさんいるのです。
この研究成果が他の人の研究に活かされたり、商品開発や政策立案に活用されたりするケースも多くあります。
最近はSNSやYouTubeなどで「その意見のエビデンスは?」「それ、根拠があるの?」などという人がいますが、研究論文こそここでいう「エビデンス」や「根拠」の最たるものです。
私の持論は「せっかく大学院に行くなら、1本くらい論文を書こう!」ということ。
大学院は修士課程2年間で修士論文を書く場所なのですが、単に書くだけでは何の役にも立ちません。
修士論文で書いた内容を切り出したりまとめたりして学術論文の形で投稿し、世の中に公開していくことが重要なのです。
☆こちらの記事でも解説しています↓
今回は私自身が最近 論文を投稿した事例をもとに、「せっかく大学院に行くなら1本くらい論文を投稿しよう!」というテーマでお届けします。
論文が北海道大学大学院の雑誌に掲載されました!
私が現在 働きながら通っている北海道大学の公共政策大学院(通称HOPS)。

ここでは毎年『年報 公共政策学』という研究雑誌が発行されています。
☆『年報 公共政策学』のサイトはこちら→https://www.hops.hokudai.ac.jp/research/public-policy-studies/
この雑誌は公共政策大学院の教員や院生が研究成果を発表するための雑誌となっています。
いわば、大学院全体の「研究活動の足跡」を記録する場とも言えるでしょう。
私もこのたび、ありがたいことに『年報 公共政策学』に記事を掲載していただく機会を得ました。

今回掲載されたのは本格的な研究論文ではなく、公共政策大学院の授業内容の報告記事。
内容としては私が2024年度前期に履修していた「文理融合政策事例研究」の講義内容とその内容をもとに自身が考察したことを論文にまとめた形となります。
論文ではないのですが、だからといって自由に文章を書いたものが掲載されたわけではありません。
原稿提出後、5~6回以上 「戻し」が入りました(笑)。
けっこう見る目が厳しく、何度となく修正を重ねました。
この経験があるからこそ、この論文はいわゆる「査読付き論文」以上の水準になったのではないかと勝手に解釈しています。
授業内容の報告とはいえ、大学院の研究雑誌(紀要)に掲載される文章にはそれなりの水準が求められるということを改めて実感しました。
何度も書き直す中でようやく掲載されたこの論文。
一応私の「研究実績」にもカウントできるはずです。
在学している間から論文投稿の機会をいただけたこと、心から感謝しています。

大学院生だからこそ、論文投稿のチャンスを活かそう
大学院に進学すると、時々こういう論文投稿のチャンスが巡ってくることがあります。
日頃から何らかの取り組みをしていると、大学教員や事務局から「書いてみませんか?」と声をかけてもらえることがあるのです。
あるいは「日本●●学会で学会発表しませんか?」などと誘われる機会もあるかもしれません。
もしこういうチャンスがあれば、ぜひ積極的に受け取るべきだと私は考えます。
なぜなら、論文を一度でも投稿すれば、それが確かな「実績」となるからです。
私自身、以前は高校教員をしていました。
そのときにも、高校が出している研究紀要に論文を載せていただいた経験があります。
他にも高校教員として勤務しながら「日本通信教育学会」という学会に論文を投稿したこともありました。

☆こちらのCiNiiにも掲載されています→https://cir.nii.ac.jp/crid/1523669554551350272
こういう形で論文が仕上がったこと、今振り返ってもかけがえのない財産になっているように思います。
しかも、この論文を他の研究者が引用・言及してくださったこともあり、とても嬉しい気持ちになりました。
大学院在学中や修了後、もし「論文を出しませんか?」と言われる機会があればぜひ積極的に挑戦することを心からおすすめします。
論文を投稿するからこその喜びもありますし、少し大変でも論文が受理・掲載されたときの達成感はめちゃくちゃ大きいものだからです。

論文投稿を成功させるためのコツ
では、実際に論文投稿を目指すなら、どのように取り組めばいいのでしょうか。
一番効果的なのは、「自分が所属したい学会」を見つけることです。
そして、その学会での学会発表を申請し、発表当日は発表する予定のテーマについてあらかじめ論文形式で仕上げておくのです。
発表当日は、発表した内容に対して質問や意見が寄せられるでしょう。
そのフィードバックを取り入れながら、論文をブラッシュアップして投稿するのです。
この流れが最も自然であり、実績としても評価されやすい方法です。
このプロセスを踏むことで、ただ論文を書くよりもずっと良い成果が得られます。
なぜなら、学会発表を通じて、他の研究者からの意見をもらえるからです。
それが論文の完成度を高め、結果的により良い投稿論文となるのです。

他にも私のように大学院が出している雑誌に対して「書いてみませんか?」と依頼があったらぜひ挑戦してみるのもいいでしょう。
自分の通っている大学院の雑誌であれば勝手もわかりますし、なにか不明点があったときも気軽に質問しやすいというメリットがあります。
それに(あまり大きな声で言えないのですが)、ふつうの学会に論文を投稿するよりも大学院の紀要に論文を投稿するほうが難易度が低いことが多いのです。
(私が一番最初に書いた論文も、「早稲田教育学会紀要」という大学院内の雑誌でした)
「学び」を論文という「形」にして残す意義
せっかく大学院で学んでいるのに、その学びを自分の頭の中だけに留めておくのは、非常にもったいないことです。
学んだことを論文にまとめることで、初めて自分の知見が「社会に向けた成果」として形になります。
また、学術研究に少しでも貢献できるという意味でも、論文投稿は価値のある行為です。
さらには、将来キャリアアップを目指す際にも、「論文を執筆・発表した実績」は大きな武器になります。
大学教員を目指す際だけでなく、職場や専門団体の中においても論文投稿の実績はプラスの評価につながるはずです。
大学院生活の中で、こうした実績をひとつでも積み重ねておくことは、今後の自分のキャリアアップに確実につながっていくのです。

チャンスは「はい!」と受け取ろう!
今回、私が『公共政策学年報』に記事を掲載することになったきっかけは、授業担当の先生からの一言でした。
「こういう記事、書いてみませんか?」
正直なところ、「面倒だな」という思いもありましたが「はい、やります!」と即答して引き受けることにしました。
その結果、執筆を通して貴重な経験を得ることができました。
大学院で研究や取り組みをしていると、こうした機会に出会うことがあるとおもいます。
そのときに、「面倒くさそうだな」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、そこで一歩踏み出すかどうかで、得られる経験値は大きく変わってきます。
ぜひ、目の前にチャンスが来たら、勇気を出して「はい!」と受け取ってみてください。
きっと後で「やってよかった」と思えるはずですよ!

論文執筆のチャンスがあればぜひ挑戦を!
私が今回執筆した記事は、まだ一般公開まで少し時間がかかるようですが、PDFとして公開された際には改めてご案内したいと思っています。
もし、個人的に読んでみたいという方がいらっしゃれば、私の手元にあるPDFデータをお送りすることも可能です。
ご希望の方は、どうぞお気軽にご連絡ください!
(「お問い合わせ」フォームからその旨書いていただければお送りします)
さて、これから大学院での学びを深める方、あるいはすでに在籍中の方は「論文を書くなんて自分にはまだ早い」と思わず、チャンスが有ればぜひチャレンジしてみてください!
きっとその挑戦が、自分自身の成長と未来への大きな一歩につながるはずですよ!
応援していますね!
(なお、うちの塾ではこういう論文投稿や論文の書き方のアドバイスもしています。
お気軽にお声がけください!)

「大学院受験の対策方法をもっと詳しく知りたい…」
そういうあなたのために、
「本当に知りたかった!社会人が大学院進学をめざす際、知っておくべき25の原則」という小冊子を無料プレゼントしています!
こちらからメルマガをご登録いただけますともれなく無料でプレゼントが届きます。
データ入手後、メルマガを解除いただいても構いませんのでお気軽にお申し込みください。
なお、私ども1対1大学院合格塾は東京大学大学院・早稲田大学大学院・明治大学大学院・北海道大学大学院など有名大学院・難関大学院への合格実績を豊富に持っています。
体験授業を随時実施していますのでまずはお気軽にご相談ください。
(出願書類の書き方や面接対策のやり方のほか、どの大学院を選べばいいのかというご相談にも対応しています!)
お問い合わせはこちらからどうぞ!
大学院で学ぶなら論文投稿にも挑戦しましょう!私も先日 北海道大学大学院の研究雑誌に論文を掲載していただきました。投稿のチャンスがあれば積極的に受け取り、学びを「論文」という形にして社会に発信することが、キャリアアップにもつながりますよ!