研究室訪問をゼッタイすべき理由2)研究室訪問で裏情報をゲットせよ!退職・異動・サバティカル情報の入手を忘れずに!

藤本研一

Digest!
大学院受験には研究室訪問が欠かせません。直接教授に会うことで重要な人事情報も得られるからです。
例えばその先生が来年退職することやサバティカル(研究休暇)を取る場合、そもそもの自分の研究が進まなくなるケースがあるのです。

ぜひ研究室訪問を怠りなく…!

大学院受験に研究室訪問はなぜ必要か?


「大学院受験の研究室訪問って
 なんで行う必要があるんですか…?」

時々、大学院受験を目指す
社会人の方からこういうご質問をいただきます。



研究室訪問とは
大学院で自分が学びたい先生のもとに
アポを取って会いに行く、というもの。


大学や専門学校の受験では
受験前に先生に会いに行くにいくことは
ほぼありませんよね。

大学院受験ならではなのが
この研究室訪問。


私の持論は
「禁止されていないなら、
 研究室訪問はゼッタイ行ったほうがいい!」

というものです。

一部の大学院では 「事前に教授に会って受け入れ承諾の一筆を書いてもらうことが受験条件になっていることがあります。
 
この場合は研究室訪問しなければ受験自体ができないことになります。

すでに前回の記事で
研究室訪問をするための流れや
その意義を説明いたしました。



今回も研究室訪問を行う意義を解説します!


研究室訪問をゼッタイすべき理由2


研究室訪問でしか得られない裏情報、
特に人事情報が手に入る!

研究室訪問で「裏」情報を手に入れろ!


研究室訪問に行くと、
通常「表」で出回っていない情報を
知ることができます。


…こういうとなんだか「不正」のような感じがしますが
そうではありません。



大学院の内部規程であるとか
人事であるとか、
まだ公表されていない情報を
手に入れることができるのです。


実際のケース「来年私、いないんですけど…」

実際の事例で観てみましょう。


うちの塾の受講生の方が
研究室訪問に行ったときのこと。

「ぜひ、先生のもとで研究したいんです!」

とアピールしたところ
想定外の返答が返ってきました。

「実は私、今年度でこの大学院を退職するので
 来年の人事が決まっていないんですよ…」

ボソッと重要情報を教えてくれたのです。


意外と大学教員の人事異動は激しい件。

当たり前ですが大学の先生にも
転職・異動がけっこうあります。



実力がある先生ほど
あちこちの大学に移ることが多いです。

なかには海外の大学・大学院に
異動するケースもあります。

(珍しいケースとして、
 大学の先生を辞めて政治家になったり
 政府の高官になったりするケースもあります)

こういう人事情報はネットでは知りえませんん。



直接会わなければ教えてもらえないのです。


たまにあるのが

「実は来年度からサバティカル(研究休暇)に入るので
 私が不在となりますがそれでもこの大学院に入りたいですか?」

というもの。

サバティカルとは一定の年数 勤務をしている教員
(7年が基準ですが、5年で取得するケースもあります)が
1年間 一切授業を持たずに研究だけに専念できる制度のこと。

(サバティカル期間は1年のケースが多いですが、
 規定的には数ヶ月ということも可能なようです)

サバティカル期間、
当たり前ですがその先生の授業はありませんし
研究指導を受けることもできません。

サバティカル期間中は
別の先生が大学院で指導することになりますが、
その先生との相性のほか、
指導の連続性が維持されるかという点で
研究がなかなか大変になることが予想されます。


サバティカルで研究計画がズタズタに…?!

例えば修士課程1年のときに
指導教員がサバティカルになる場合を考えてみましょう。


その時あなたが修士1年の間は
別の先生の指導を受けることになります。

修士2年生で指導教員が戻ってきたとき
下手したら
「その方向性ではダメだから全部やり直し」
になるケースもあるわけです。


いかがでしょうか?



退職・異動の情報や
サバティカルの情報など、
まだ表に出ていない情報を知っていたほうが
大学院合格後の研究をスムーズに進めることができます。


研究室訪問、ちょっと緊張しますが
ぜひやってみてくださいね!

今回のポイント


研究室訪問で裏情報を手に入れる!
特に人事面を知らなければ受かってから後悔することも…!

今回書いたような事がなぜ起きるかというと、
大学院の研究は基本的に指導教員と1対1で行っていく
必要があるためです。


大学や専門学校のように
大人数に対して一斉授業をするのが
大学院のメインではありません。


(MBAなどでは異なるケースがあります)


ゼミ、あるいは指導教員と対面の講義のなかで
研究の方向性のアドバイスを受けていくのが
大学院の研究、特に修士論文執筆のメインとなります。

そのため、指導教員が
来年退職になったり、
サバティカルを取ったりする場合、
大学院での研究が全く進まないことに繋がるわけです。

入ってから
「こんなはずじゃなかった…」
と後悔しないためにも
研究室訪問、念入りに行なっていきましょう!

先生を決めすぎるな!

オススメなのは
「ゼッタイこの大学院のこの先生のところに行く!」と
決めすぎないことです。



その先生が退職・異動やサバティカルに入る可能性も
十分にあるからです。

だからこそ、指導教員候補は複数人見つけ、
その先生たちに研究室訪問の連絡を
取ってみてくださいね!

☆研究室訪問をゼッタイすべき理由の
 ほか記事はこちら


ではまた!


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