検証。社会人が学ぶのはホントにトクなのか?統計データを元に分析、大学院投資は4年8ヶ月で元を取れる!

藤本研一
Digest!
岩崎久志「社会人大学院の学び直しに関する一考察」によりますと
社会人が学ぶんでいるか否かによって
①年収が2年後10万・3年後16万円プラスになり、
②就職成功率が10-14%あがり、
③書籍・セミナーよりは通信講座、通信講座よりは通学型のほうが
年収・就職成功率ともに高まる、という説明がなされています。
 
学ぶのはトク、ということですね!
 
通学型で学び直す場合2年後の年収アップの平均は
29万円なので大学院トータルの学費を
4年8ヶ月で回収することも可能です!

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
 動画にしかない内容もありますので
 気軽に聞き流してみてください。

社会人が勉強するのってホントにトクなのか?


「正直、社会人が勉強するのって
 意味があるんですか?
 お金になるんですか?」


私はいま社会人の方を中心に
大学院進学を応援する塾
「1対1大学院合格塾」を経営しています。


ブログ・メルマガだけでなく、
YouTubeでも情報発信をしています。


こういう仕事をしていると
いろんなご相談を受けることがあります。

「それ、あなたの感想ですよね?」と言われないために。


「社会人が勉強するのって、
 意味があるんですか?」

「正直、それってお金になるんですか?」


 

こういうダイレクトな質問も受けます。

私自身は日々本を読んだり
大学院で勉強したりしたことが
仕事に役立ったりお金になったりしているのを
実感しています。

勉強することでお客様の役に立てる。

そういう価値も実感しています。

ですが。

これ、あくまで私の「感想」です。

客観的なデータでは
何も示していませんよね…。


「社会人が勉強することは役に立つか」
「お金になるか」

これをテーマにした研究を探したところ、
ちゃんと見つかりました!

その名も「社会人大学院の学び直しに関する一考察」という
れっきとした研究論文です。


(修士論文によくありそうな
 タイトルですね…)


この論文では内閣府が発行している
『経済財政白書』平成30(2018)年版をもとに
社会人が学び直す効果についてを分析しています。

岩崎久志「社会人の学び直しに関する一考察」から分析する!

引用してみましょう↓


ここでは、先に触れた平成30年版 「経済財政白書」 にて示されている、
学び直しの効果に関する量的データを使った分析結果から引用し、
その概略を紹介しておくことにとどめたいと思う。

なお、本白書における「学び直し」とは、
大学院での学びだけではなく、
大学や専門学校等への通学、通信教育やオンライン講座の受講、
セミナーへの参加、さらに書籍による独学など、
さまざまな方法が含まれている。

したがって「自己啓発 学び直し」の効果と
いったように併記がなされている。

先に結論を示すと、 (学び直しを含む)
「自己啓発が労働者に与える効果として、
労働生産性が上昇することで、 賃金が上昇する効果や、
非就業者の就業確率が上昇する効果等が考えられる」としている 。

「経済財政白書」 での分析方法は、
30歳以上の男女を対象に、
学歴・年齢・世帯年収・世帯構成就業形態等の個々人の属性から、
自己啓発を行った人と、同様の属性をもっているが
自己啓発を行わなかった人をマッチングさせ、
1~3年後に両者にどの程度の差が生じているかを分析している 。

岩崎久志. 「社会人大学院での学び直しに関する一考察」.
流通科学大学論集 人間・社会・自然編 32, no. 2 (2020年): 62頁.

30歳以上の人に対して
学び直し、すなわち「自己啓発」をしたかどうかで
どんな差が出たかを調べた調査となっています。


結果を見てみましょう↓



まず、年収に与える効果の推計効果をみると、
自己啓発 学び直しを行った人としなかった人の年収変化の差額は、
1年後には有意な差はみられないが、
2年後では約10万円増、 3年後では約16万円増で、
それぞれ有意な差がみられている。

そこから、 自己啓発 学び直しの効果は
すぐには年収には現れないが、
ある程度のタイムラダを伴いつつ効果が現れると考えられる。

岩崎久志. 「社会人大学院での学び直しに関する一考察」.
流通科学大学論集 人間・社会・自然編 32, no. 2 (2020年): 62頁.

勉強して1年では結果は出なくても
2年で10万・3年で16万円も差が出てくる。


これ、面白いことですね!

勉強効果はじわじわと…!

たしかに今日・明日勉強したところで
年収なんてそんなすぐ変わりません。

ですが勉強することで
2年で10万円(月約8,333円)、
3年で16万円(月約1万3,000円)と
じわじわ変化が出てくるわけです。

2年目から3年目の変化が1.6倍なので、
もしこの率で変化が続くなら、

4年目は25.6万円(月約2万1,000円)、
5年目は40.7万円(月約3万3,917円)、
6年目は65.5万円(月約5万4,583円)、
7年目は104.9万円(月約8万7,417円)
変わってくる計算となります。



月ごとの収入の増加量を観ると
なんだか納得してきますね!

学び直しで就職率10~14%アップ!

引用に戻ります↓


次に、 就業確率を高める効果をみると、
非就業者が自己啓発 学び直しを実施すると、
就職できる確率が、10~14%増加することが示唆されている。

年収の場合と異なり、1年後から有意な関係がみられることから、
現在労働市場に参加していない人は、自己啓発 学び直しを行うことで、
就職できる確率をすぐにでも高めることができると考えられる。

岩崎久志. 「社会人大学院での学び直しに関する一考察」.
流通科学大学論集 人間・社会・自然編 32, no. 2 (2020年): 62-63頁.

学び直すことで
就職できる確率が
10~14%アップする。



こう聞くと、
「勉強するのもいいかも…」
と思ってきますね!


特にこの調査は
「学び直しているか否か」という点以外は
よく似ている回答者を比較しているため
信憑性が高いところがポイントです。


単に「学び直しているかどうか」だと
所得や能力がはじめから高い人と
そうでない人の比較になるかもしれませんが、

「同じような能力・年収の人」同士を比較し、
「学び直している」方・「学び直していない方」を
比較している分 信頼度も高いのです。

勉強の仕方、通学が一番効果的!

次はどういう勉強の仕方をするかと
いう点からの比較です↓


また、自己啓発・学び直しには、
先述のようにさまざまな方法があることから、
①通学(大学、大学院、専門学校、公共職業訓練等)、
②通信講座(通信制大学を含む)の受講、
③その他(書籍での学習、講演会、セミナー、社内の勉強会等) の
3種類に分けてその効果を推計している。

上記の方法別に2年後における年収への影響をみると、
自己啓発・学び直しを行わなかった人と比較して、
①29万円、 ②16 万円、 ③7 万円、
といずれも年収が増加したとの結果が得られた。

就業確率に与える影響(1年後)については、
①と③が有意でプラスとなっている。

特に、①通学においては就業確率が約36%も高くなるとの結果であり、
非常に効果が高いことがうかがわれる。

専門性の高い職業に移動できる確率を高める効果 (1年後)では、
①通学で約7%、 その他で約3%有意で高くなっている。

これらから、通学による学び直しはすべての項目において有意に
効果(いずれも度合い) が大きいことがわかる。

岩崎久志. 「社会人大学院での学び直しに関する一考察」.
流通科学大学論集 人間・社会・自然編 32, no. 2 (2020年): 63頁.

学び方で見てみると
書籍や講演会・セミナーなどよりも通信講座

通信講座よりも通学型の学習のほうが
年収や就職の確率が高まることが読み取れます。


特に通学型の場合は
「専門性の高い職業に移動できる確率」が
7%高まることも注目すべき点です。


学ぶことでよりよい仕事につける。
それが明らかになったということです。

まとめ!社会人の勉強はいいことづくし!

まとめますと、
社会人が勉強(学び直し)することは

(1)年収を2年で平均10万円・3年で平均16万円高め、
(2)就職率が平均10-14%高まる

という効果があるだけでなく、

(3)大学院だと平均29万円、
通信講座では平均16万円、
書籍セミナーなどだと平均7万円 年収が高まる 

ということから、
通学で大学や大学院にいくことのメリットは
非常に大きいといえます。



要するに
【勉強するのはトク】、ということです!


ほかにも、この論文にはないですが
専門性を高めることで起業や経営の成功も
見えてきます↓

独立起業ならMBAシリーズ

経営者こそMBAシリーズ

…このデータ、
なかなか面白いので
受講生の方や体験授業を受ける方にも
お伝えしたいな、と思っています(笑)

知ると「勉強しよう!」という思いも
高まってきますね!

今回のポイントです。


社会人の学び直しは2年後10万、3年後16万の差を生む!
学ぶならやっぱり通学型がオススメです!

再検証!社会人が勉強するのはホントにトクか?

さて、ここで疑問を感じた方もいるかも知れません。

「いくら年収が上がるとはいえ、
 勉強するのって学費がかかりますよね?
 その費用を考えてもほんとに勉強ってトクなんですか?」

こういう思いを持った人もいるかも知れません。

確かに、
勉強するのはそれなりにお金がかかります。

ですが、先程のデータにもありましたが

あまりお金がかからない書籍での勉強(数千円)よりも
通信講座(数万〜数十万円)、

通信講座よりも通学型(数十〜百数十万円)のほうが
年収や就職率が上がりやすいということです。

大学院の学費は4年8ヶ月で回収できる?!

ここでは大学院の例で考えてみましょう。

大学院の場合国立大であっても2年で
トータル約135万3,600円かかってきます。

 

こう書くと
「135万3600円かけて大学院に行っても
 収入が平均29万円しか上がらないなんて…」

と思われるかも知れません。

ですが、年平均29万円なので
計算すると4年8ヶ月以上勤務する場合
大学院の学費が回収できる計算となります。



それ以降はかけた学費以上に
儲かっていく計算にもなります。

(さらにいえば
 さきほど2年目10万円→3年目16万円と
 増え幅がアップしたことを考えると
 4年8ヶ月後には年収自体が
 さらに上がっている可能性があります)

勉強は年収アップ・転職成功・レベルの高い仕事への移動を可能にする!


…ここまで論文を引用しながら見てきましたが
勉強するのって年収を上げたり
就職・転職を決めたり
専門性の高い職業に移動できたりする可能性を秘めています。

せっかくなら挑戦してみるのが
オススメですよ!

うちの塾であなたの可能性、
開いてみませんか?

お問い合わせはこちらからどうぞ!

ではまた!


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