ロースクールや教職大学院など、さいきんはいろんな「専門職大学院」が増えてきました。
通常の大学院は、「研究」を行います。
つまり、大学院生は「学生」ではあるけれど、自分で自分の研究テーマを見つけ、研究をし、論文を書くことを要求されるわけです(あくまで理想論ですが)。
ミニ・研究者、研究者の卵を育てることが通常の大学院のモデルです。
一方、この「専門職大学院」とは?
文部科学省の規定はこうなっています。
専門職大学院は、科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人養成へのニーズの高まりに対応するため、高度専門職業人の養成に目的を特化した課程として、平成15年度に創設されました。特徴としては、理論と実務を架橋した教育を行うことを基本としつつ、1:少人数教育、双方向的・多方向的な授業、事例研究、現地調査などの実践的な教育方法をとること、2:研究指導や論文審査は必須としないこと、3:実務家教員を一定割合置くことなどを制度上定めています。
「高度専門職業人養成」がメインの制度。
端的に言えば「研究者」ではなく「実務家」「専門職業人」を育てる場所です。
研究ではなく、「専門的な実務家として教育する」ことが目指されています。
要は就職に役立つ業界があるよ、という制度です。
特にロースクール(法科大学院)にいかなければ(ほぼ)弁護士・裁判官・検察官といった法曹関係者になれないので、職業人になるための学校、という意味もあります。
なお、そんな専門職大学院の一覧はこちら↓。
全国には全部で175の専門職大学院があります(平成26年7月現在)。
領域は下の8つがメインです。
・ビジネス・MOT48校(技術経営など、マネージメントに関するものが多いです)
・公共政策8校
・公衆衛生等4校
・知的財産3校
・臨床心理6校
・その他14校(情報システム修士・ファッションマネジメントなどなど多彩)
・法科大学院67校(ザ・専門職大学院。いま実績ないところは潰れる「冬の時代」です)
・教職大学院25校(教員免許の「格」があがる!現職教員が行くパターンが多いほか、卒業後の公立の教員採用試験優遇があったり、校長・教頭になりやすかったりと、メリットが有ります)
「これって、何?」という専門職大学院もありますが、いまはけっこう専門職大学院を増やす方向にある時代です。
自分のつきたい仕事・業種によっては、チャレンジしてみるのもありですね!
大学院進学へのご相談は↓
北海道大学院進学対策塾
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