たかが紙3枚に5ヶ月間。北海道教育委員会からのクリスマスプレゼント〜期限切れ教員免許の再発行に恐ろしく手間取った件。

藤本研一

Digest!
期限切れになっている私の教員免許。
再発行申請を行いました。

当初は1ヶ月でできるとのことでしたが
すべてが終わるのに結局【5ヶ月】かかりました…。

私の場合、東京都教育委員会発行の免許を
北海道教育委員会に発行申請したことが
手続き煩瑣の要因とのこと。

おまけに「この書類、大学のものでなく
大学院のものを用意してください」という
差し戻しもありましたし…。

7月に申請した書類が
けっきょく北海道教育委員会からの
クリスマスプレゼントになってしまいました…。

教員免許にまつわるあれこれ。

私は大学・大学院時代に
教員免許を取得しています。



中学社会科・高校地歴科・高校公民科の
3科目の免許です。


よく「国語の先生ですよね?」と聞かれますが、
学校のカリキュラムの関係で
社会科の教員免許しか取れなかったのです…。



私は大学卒業時に「第1種免許状」、
大学院終了時に「専修免許状」を取得しました。


(なにげに院卒で取れる免許のほうが
 格上ですので念のため…)

免許が期限切れ?!

この免許ですが、
取得した時点で期限が定められていました。

私の場合は【平成34年3月31日】。
(2021年3月31日)

当時は教員免許更新制度がスタートした直後でしたので
10年で期限が切れていたのです。


自動車運転免許と同じような感じですね。

ところが・・・。



この免許更新制度は教員不足などの理由から
令和4年(2022年)7月1日に廃止となりました。

「じゃあ、更新しなくても
 昔の免許がそのまま使えるかも…」

そう思っていたのですが
どうも令和4年7月1日までに期限が切れる免許の場合
そのままだと使えないことが判明したのです…。


私はいまでこそ教員免許の資格を使わず
自分で塾経営をしていますが、
せっかく取った資格が紙切れになるのは
ちょっと心残りです。


(NLPなど心理系の資格は
 やたら更新期間が短いので
 放置してしまっていますけど…)


ふいに教員に戻りたくなったときのことも考え
免許を更新することにしたのです。



そのため各所に連絡をして
免許の更新申請をすることにしました。

…こういう内容で記事を投稿したのは
2023年7月5日。


  

まさかの差し戻しが5〜6回。

書いた当時は
「遅くとも翌月くらいには新しい免許が届くだろう」
と思っていました。

ところが…。



その後、書類が差し戻されて
再度の手続きが必要になりました…。


それも5〜6回。


問題となったのは
「東京の大学で教員免許を取ったのに
 いま北海道で仕事をしている」
ことだそうです。

なんでも、教員免許は出身大学の
所在地の都道府県教育委員会が
発行担当となるそうです。

もし私が北海道の大学を卒業し、
北海道の学校で教員をしている場合、
特例なども働いて比較的スムーズに
北海道教育委員会から免許が再発行されるそうです。

フジモトはレアケース。

申請地が東京都教育委員会であり、
いま北海道にいて、
なおかつ学校教員として勤務もしていない人が申請するケースは
けっこう珍しいそうです。

(ふつう、こういう人は教員免許の
 発行申請をしません)

そのためか、教育委員会の担当者によって
言うことが全く違います。

(ここがいちばん大変でした…)

最初の道教委の担当者は
「東京都教育委員会に
 免許の再発行申請をしたほうがスムーズです」
と話してきました。

東京都教育委員会に電話すると
「そのケースなら北海道教育委員会が担当です」
と教えてくれました。

北海道教育委員会に再度電話して申請すると

「東京の大学時代に取得した
 授業の成績証明書が必要です」

と言われ、出身である早稲田大学教育学部に連絡して
資料を取り寄せました。

数週間後、
「その書類だと不足があるので
 教員免許取得用で再度 授業の成績成績証明書が
 必要です」
と言われました。


なのでまた早稲田に連絡して
書類を取り寄せることになりました。

「送ってもらった書類ですけど、
 これは大学の学部の書類なので
 大学院の成績も必要なんですよ」

と道教委に言われ、
今度は早稲田の大学院に連絡をすることに…。

何度もいいますが私の場合
わりとレアケースっぽいので
担当者は誰も状況に詳しくないです。


(早稲田大学も大学院も含めて…)


「そんなんやったら、免許なんていりません!」

私、関西出身で割りとせっかちなので

「そんなんやったら、
 もう免許なんていりません!」

電話口で何度もいいそうになりました。
(1回は口に出しました)


結果、
「1ヶ月ほどでできますよ」
と言われていた教員免許が

5ヶ月

かかりました。



先日、ようやく手元に届きました。

なんとか手続きが終わったのは
嬉しく思っています。

それにしても。


教員免許なんて
そんなに大げさな資格じゃないですし、

もともと私は高校教員として勤務していたので
免許取得の要件を
誤魔化しているわけでも

資格を詐称しているわけでもありません。

にもかかわらず5ヶ月の時間が
再発行に必要でした。



たかが3枚の紙切れを用意してもらうのに
私はなんでこんなに右往左往しているのだろう…。



複雑な気分になりました。

でもクリスマスまでに届いて良かったです。

(この3枚がクリスマスプレゼントになるとは
 7月の申請時には夢にも思っていませんでした)

東京都はペラペラ、北海道は厚紙。

ちなみに、東京都教育委員会で
10年以上前に取った教員免許は
ペラペラのコピー用紙ですが、

今回申請して取得した
北海道教育委員会の教員免許は
クリーム色の厚紙で若干高級感がありました(笑)

今回のポイント


書類申請はお早めに!
たらい回しになってもキレない忍耐力を!

教員免許、再発行したいならお早めの手続きを!

つくづく思うのは
たとえば私が教員就職を控えていて
その直前になっても教員免許更新が
うまくいっていなかった場合、
相当悲惨だったなあ、ということです。


いろんな部所とやりとりし
やっとのことで教員免許申請に必要な書類を確保、
しかも手続自体もわりとスローテンポで進むので
下手したら採用が取消しになっていた可能性もあります…。


私のように教員免許を以前に取得して
期限が切れても放置している方がいらっしゃるかもしれませんが、

もし再度免許を有効にさせたい場合
早めに手続きするのをオススメします!

倍率が急低下中!教員不足は深刻に…。

それにしても、
教員免許の再発行申請の流れで調べましたが、
現在日本の「教員不足」は深刻ですね・・・。

私が大学生の頃は
「中学社会科」で公立教員になるのは
至難の技でした。

なんと東京都で中学社会科の採用倍率
「120倍」
というケースもあったのです。


実際、私の大学の友人達も公立教員の
採用試験を受けてましたが
一度で本採用になる人は稀でした。


たいていは任期付きや臨時採用などで
学校現場に入るケースがほとんどだったのです。


試みに、東京都における教員採用の倍率を見てみると
平成30年度の7.1倍からどんどん下がり、
令和5年度は2.9倍とかなり低下しています。

【出典】東京都教育委員会

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/10/14/11.html


小学校や特別支援学校ですと
令和5年度は1.4倍と2倍を切ってしまっています…。

何かあったときのための教員免許



これを見ると
「もし塾になにかあったとしても、
 いざとなれば教員として
 人様のお役に立てるかも」
と思ってきます。

気が向いたときや
急に塾経営が厳しくなったときなど
教員免許があれば教員として
仕事をすることもできるのです。


こういうことも見越し、
こんかい教員免許を更新できたので
自分のキャリア形成に役立てたいと思います。

(おそろしく教員採用の倍率が低いいまこそ、
 教員になるのが夢な人にとっては
 またとないチャンスだと言えますね!)


ではまた!


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