要約とは筆者の「論の流れを活かして」短くしたもの。
全体の形をイメージする!
目次
院試の小論文。要約問題をどう解くか?
大学院進学で出題される
小論文試験。
小論文試験の中には
「要約問題」
が課されるケースがあります。
…これ、以前の記事で書いたとおりです。
この要約問題、
たとえば
「小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻」
(MBAコース)などでは
ほぼ毎年出題されています。
「課題文を要約しなさい」
というそのままの問いが出ています。
(しかも配点もかなり大きいです)
MBA(経営学修士)の大学院以外でも、
看護の大学院などでも時折出題されるケースが
あるのです。
要約問題、センスで解いていませんか?
ただ。
要約問題って、
多くの場合は「センス」で解く人が多いですね。
「筆者が言いたいことをただまとめればいい」
そう安易に考えて
大失敗する人が
時折いらっしゃいます。
要約問題はサービス問題である!
実は要約問題は
正しく対応できれば
誰でも点数を取ることが出来ます。
ある意味
「サービス問題」であるとも言えます。
なのでここから3回に渡り
「要約問題」対策の方法をお伝えしていきます。
要約と要旨の違いとは?
要約の仕方について知るために、
よく似た概念である
「要旨」(ようし)と比較してみましょう。
要約と要旨、
何が違うのでしょうか?
要約というのは
筆者の論の流れを活かした上で
文章を短くしたもののことを言います。
一方、要旨というのは
筆者の論の流れを一部「無視」し、
文章を短くしたもののことを言います。
「この文章って、
要するにこういうことを言っているんですよ」
と、結論部分だけ・
主張部分だけを切り出したものが「要旨」です。
(ただ、両者の使い分けは
けっこう適当になされていることも多いので
そんなに神経質にならなくても大丈夫です)
要約と要旨のイメージ
…分かったようでわからない説明かもしれませんので
説明を変えていきます。
たとえば紙に三角形を描くとします。
次に、その三角形よりも
小さい三角形を描いてみましょう。
このとき、小さい三角形は
もとの三角形の「要約」だと考えてください。
三角形の形を維持しながら、
筆者のいいたいこと・大事なことを
そのまま小さくまとめているからです。
次に、最初に描いた三角形の横に
小さく丸を描いてみてください。
この時、小さい丸は
もとの三角形の「要旨」だと考えてください。
元の形から本質的なところだけを切り出し、
まとめ直しているからです。
要するに
要約を行う場合は
筆者の議論の流れを活かした上で、
ムダなところを省き
本質的な議論を残して書いていけばいいのです。
要約問題に「自分の意見」は不要!
たまに要約問題で
「自分はこう考える」などと
「自分の考えを入れて」書いている人がいらっしゃいます。
これは三角形の形自体を変えているので
「要約」ではない、
と言えるのです。
筆者が書いている「形」を
そのまま活かしつつ文章を短くする。
これが要約の本質なのですね。
今回のポイント
要約とは筆者の「論の流れを活かして」短くしたもの。
全体の形をイメージする!
具体的にはどうすればいいの?
さて、論の流れをそのまま活かしたものが
要約だとお伝えしました。
「要約がどういうものか分かったけど、
具体的に、どのように行えばいいの…?」
そう考えていらっしゃる人も
多いことと思います。
次回はその具体的方法をお伝えしますので
楽しみにしていてください。
ではまた!
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