要約問題攻略のポイント②要約問題は3色ボールペン方式で楽勝クリア!

今回のポイント

要約問題 攻略の基本は
「3色ボールペン方式」にある!

小論文、センスで解くと大失敗!

大学院進学で出題される
小論文試験の
「要約問題」。

 

多くの場合、
「センス」で解いていることが多いです。
 

 

で、その結果
本番に「失敗」する人が跡を絶ちません。

要約問題はサービス問題

ですが、
正しいやり方をすれば
要約問題は確実に点を取れます。

 

そういう意味で
要約問題はサービス問題だと言えるのですね。

そんな要約問題の解き方を解説するシリーズ。

 

前回は
要約問題を解くに当たり
要約と要旨の違いを解説しました。

 

  

今回は実際の要約問題の解き方を解説します!

頭の中だけで要約問題を解こうとしていませんか?

要約問題を解くにあたり
「筆者が言いたいことを頭で意識しながら読んでいく」
人がいらっしゃいます。

 

ただ頭から課題文を読み込み、
「これ、どうやってまとめればいいんだろう…?」
と必死で考える、というやり方です。

 

頭の中でなるべく記憶しながら要約をしていく。

 

これ、やってみるとわかりますが
めちゃくちゃ大変です。

 

課題文の内容を
すべて頭に残しながら読もうとすると
頭に負荷がかかります。

 

だからこそ、
ただ読むだけで要約を書くのは
やめておいたほうがいいですね。

そうではなく、
課題文に線を引きつつ
大事な箇所を整理していきながら
読んでいく必要があります。

多くの人はシャープペンシルや鉛筆で
線を引いていますが、
それよりももっと適切な方法があります。

それが
【3色ボールペン方式】です。

要約問題は3色ボールペン方式で解く!

3色ボールペン方式。

これは明治大学教授で
テレビなどでもしばしばコメンテーターを務めている
齋藤孝(さいとう・たかし)先生が提唱する方法です。

(『三色ボールペンで読む日本語』などで解説なさっています。
 こちらをご参照ください)

  

実際にペンがある人は
ぜひ読みながらやってみていただければ、と思います。

3色ボールペンには通常
黒の3色が入っているはずです。

齋藤孝先生の本では
の3色がいい旨が書かれていますが、
通常この3色そろったペンを手に入れるのは
なかなか大変です。

(4色ボールペンを買うと
 ・黒・が入っていますので
 持っている方は4色ボールペンを使われるものいいかも知れません)

なので、以下では
・黒の3色ボールペンで
要約問題を解くやり方をお伝えします。

3色の線を引きつつ読む!

具体的にどうやるかといいますと、
課題文を読むときに
3色の線を引きながら読んでいけばいいのです。

「まあ大事だ」と思うところに青線
「とても大事だ」と思うところに赤線
「面白い」と思うところに黒線(あれば緑線)を引いていきます。

(なお、文章すべてを塗り分けるわけではないので
 何も線を引かない文章がたくさんあっても問題ございません)

詳細を説明します。

課題文のなかで状況説明や
基礎的データの説明などが行われることがあります。

そういった
「議論の流れに関わりそうなもの」
「まあ大事だといえるところ」
にはとりあえず青線を引いていきましょう。

青線は多少多いくらいでも構いません。

読んでいて
「ここはとても大事だな」
「ここは筆者が言いたいことだな」

と思う箇所には赤線を引きます。

それとは別で
青線赤線に関係なく、
自分自身が「面白いな」・
「興味深いな」と思ったところには
黒線(緑線)を引いていけばいいのです。

ルールは単純でないと覚えられないし使えない。

「なんだか単純…」

そう思う方も多いと思います。

何事もルールがややこしいと
取り組めなくなるのです。

だからこそ、
まずは
「まあ大事だ」と思うところに
「とても大事だ」と思うところに
「面白い」と思うところに黒を

気軽に引いてみていただければと思います。

赤だけは本数を限る!

1点だけポイントがあります。

 

それは赤線の本数です。

1つの文章のなかで
「とても大事なこと」は
そんなにたくさんないはずです。

 

あったとしても
1つのページにせいぜい1〜2本です。

なので赤線ばっかりを引いてしまうのは
問題なのです。

「1〜2本しか赤線を引けないなら
 どこに引くべきか」

このように赤線を厳選していくのが
要約問題のポイントとなるのです。
 

今回のポイント


要約問題 攻略の基本は
「3色ボールペン方式」にある!

線を引いた後、どうやって要約にまとめるか?

さて、
まずは気軽に3色で線を引いていただきました。 

ここから要約問題の解き方です。

 

前回、要約というのは
筆者の議論の流れを活かして
余計なところを削って
文章を短くすることだと解説しました。
 

要約問題を解く際には
青線赤線のバランスがポイントとなります。

 

字数に合わせて青の本数を変える!

まずは要約問題の「字数制限」に注目しましょう。

 

もし、要約の字数が200文字くらいなら
赤線」を引いたところだけをまとめれば
要約として成立します。
 

字数が400文字くらいになるなら
赤線の内容に青線を引いた箇所の一部を
入れていきます。

字数が800字くらいなら
赤線青線すべての内容を盛り込めば
字数が足りることが多いです。
 

要するに要約問題は
赤線の部分を必ず書き、
 制限字数に応じて青線を適切に増やしていく」

のがポイントなのですね。

 

色分けすれば要約はラクラク!

こう考えると要約問題は
ラクに書けるようになってきます。

青線赤線を適切に引く練習をしていれば
青線をどこまで要約に盛り込むか」だけを考えれば
いいだけだからです。

そのため、
要約問題を練習するためには
まず3色ボールペン方式に慣れていくのがオススメです。

新聞や本を読む際も
この3色で線を引いてみると
コツが掴めてきますよ!

この3色ボールペン方式、
シャープペンシルでただ線を引くだけと違い、
カラフルに色分けが出来るのがポイントです。

赤線を必ず使い、
青線を取捨選択して書いていく。


色分けしているからこそ
「どの部分を要約に使えばいいか」
がひと目で分かるのです。

試験当日、3色ボールペンは使える?

ちなみに。


「実際の入試当日、
 3色ボールペンを持ち込んで試験用紙に書き込んでも
 問題ないのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。 

結論から言うと
試験用紙に3色ボールペンで書き込んでも
問題ないケースが多いです。
 

(試験用紙はそのまま持って帰れるケースが
 ほとんどだからです)

 

なので3色ボールペン方式に慣れてきたら
試験当日にも使ってみるといいと思います。
 

「でも、試験用紙にボールペンで書き込むのはちょっと…」 

そんな抵抗感のある方も
いらっしゃることでしょう。

 

もし気になる方は要約問題の練習初期には
3色ボールペンを活用し、

慣れてきたら

青線にあたるのを普通の傍線
 赤色は二重線、
 黒線(緑線)は波線を引く」

などとルールを定めて
練習するといいでしょう。

 

まずは手を動かす!

ともあれ、要約問題は
手を動かしてナンボです。
 

課題文を読む段階で
・黒()に色分けをし、
必要な情報を整理する習慣をつけましょう!

 

ちなみに、
「黒線は何に使うのか?」と
思っている方もいらっしゃるかも知れません。
 

黒線の活用方法は次回お伝えしますので
参考にしてみてくださいね!


 

ではまた!


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