問題解決・論理思考の限界点。もっと自分の「妄想」を!〜暦本純一『妄想する頭 思考する手』を読んでみて〜

今回のポイント
「問題解決」や「論理思考」だけでは
仕事は楽しくなくなる。
「こういうものがあったらいいな」という
「妄想」を大事にしよう!

 

問題解決や論理思考の「限界」

 

「ビジネスに必要なのは
お客様の悩みをいかに解決するかが
大事だ」

よく、仕事論の本を読むと
こういった内容が書かれています。

 

お客様のもつ「悩み」や「不の感情」を
いかに「解決」していくか。

 

 

それがいかにも仕事の本質であるように
語られています。

 

そして、お客様の悩みを解決するためには
「問題解決力」のほか、

その前提としての「論理的思考力」が
必要だ、と言われています。

 

論理思考・問題解決だけだと仕事は味気なくなる!

 

 

…私は現在
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私はロジカルシンキング、
つまり「論理的思考力」や「問題解決力」について
研修を行っている側でもあります。

 

自分が講師をしていていうのも
なんなのですが、

「問題解決力」や「論理的思考力」だけだと
仕事ってすごく「味気ない」ものになるように
実感しています。

 

 

なにかといいますと、
「問題を解決」しても、

また現在の状況を
「論理的」に「分析」したとしても、

ただ「それだけ」で
終わったしまうことも
多いように感じるのです。

 

 

例えば、です。

 

開業するにあたり
現在の市場調査を行ってみると、

 「いまのお客様は何に悩みや不満を持っているか」

「どうすればその問題を解決できるか」

という意見を得ることができたとします。

これを仮に「解決」できたとしても、
お客様は「嬉しい」かもしれませんが、

自分にとっては「すごく退屈」な
仕事にしかならないこともあるかもしれません。

 

つまり、
「問題解決」というのは
単に相手の問題が解決するだけであり、

その業務自体が
自分自身にとって「楽しい」かどうか、
「ワクワクする」かどうかは
まったく関わってこないスキルなのです。

 

 

その上で、
「問題解決」「論理思考」というのは
現状の枠組みの中で
「最適解」を出すための技術でもあります。

 

 

そのため、

 「現状の枠組みを根本から覆す
  斬新な発想」

というものは
「問題解決」や「論理思考」をいくら学んでも
出てこないのです。

 

(だからといって、
問題解決や論理思考に意味がないわけではなく、
情報整理や課題分析に非常に役立つ技術でありますので
念のため)

 

 

自分が「楽しいか」「ワクワクするか」を無視していませんか?

 

…これ、私自身も
独立して仕事するようになってから
実感することが多いです。

 

 

依頼された内容にお応えしたり、
当面の仕事の「課題」を「解決」するための
方法を考えたりするのって、

ともすれば
「自分自身が楽しいか」
「ワクワクするか」という点を
無視しがちです。

 

 

そのため、
問題解決や論理思考を
ずっと続けていると、
だんだん楽しくなくなってしまうことも
あるかもしれないのです。

 

 

暦本純一『妄想する頭 思考する手』は名著です!

 

私がこういう発想をするようになった
きっかけがあります。

 

それは
東大の研究者として
技術開発・発明を多数取り組んでいらっしゃる
暦本純一さんの本を読んだことです。

 

 

その本とは
『妄想する頭 思考する手』という本。

 

 

本書の内容を一言で言えば

「論理的思考だけでなく、
もっと【妄想】をしていこう!」

というもの。

 

 

現状の問題点を乗り越える
斬新なアイデアを考えるには
単なる論理思考や問題解決思考だけでなく

「こういうものがあったらいいな」
「こういうのがあったら楽しいだろうな」

というアイデアを「妄想する」ことだ
大事なのだと指摘している本なのです。

 

 

例えば、
何か新商品を開発するとした場合、
いまのお客様の不満や悩みを聞き出し、
「論理的に解決する」ことが多く取られがちです。

 

それも有効かもしれませんが、
それだけではなく

「どういうものがあったら
もっとワクワクするだろうか」

「どんなものがああると
楽しいだろうか」

と「妄想」してみることが大事だ、
と指摘している本なのですね。

 

 

(フジモト解釈なので
ズレていたらすみません…)

 

スマホ標準搭載の「あの技術」

 

 

実際、本書『妄想する頭 思考する手』の中には
著者の暦本さんが発明した
「スマートスキン」という技術が紹介されています。

 

 

スマホ画面上で
たとえば写真が小さく見づらい場合、
二本指で画面を触ると
写真が拡大されますよね。

 

「あの機能」こそ、
暦本さんが開発した「スマートスキン」という
技術なのです。

 

いまではありとあらゆる
スマホやタブレットPCに付いている技術ですが、
これは「問題解決」をした先に見つかった技術なのでは
ありません。

 

 

「画面を触ることで
拡大・縮小ができないのは困る…」

という「問題」を「解決」するために
作られたわけではないのです。

 

その証拠に、
スマートスキンという技術は
iPhoneにこの機能が使われるようになる
8年近くも前に発表されています。

 

 

当時、「スマートスキン」という技術はあっても、
それをどう実用につなげるかは
完全に未知数だったのです。

 

 

だからこそ「論理的思考」や「問題解決」の先で
考えられた発明ではない、
ということが出来るでしょう。

 

 

この「スマートスキン」という技術は
暦本さんの「妄想」から生まれたものです。

 

マウスでPCを操作していた際に、
ふと「妄想」が湧いた、といいます。

〈そういえば、
マウスやキーボードといった
外部装置ではなく、

直接手でなぞって
拡大・縮小できたほうが
自然だよね〉

そんな「妄想」から
思いついた技術なのですね。

 

 

しかも、思いついたのは
学会に投稿する論文の
締め切り直前の時期なのです。

 

 

 

…そこから必死の取り組みで、
「妄想」したアイデアを
形にすることができ、
無事 論文掲載を勝ち取れたエピソードが解説されています。

 

暦本さんという
1人の「妄想」が、
現在のスマホ標準搭載の
技術開発につながったということ。

 

 

これ、すごく面白いですね!

 

 

 

よくビジネスで使われる
「問題解決」や「論理的思考力」の先に

「スマートスキン」

のようなアイデアが出てくるわけでは
必ずしもないのです。

 

「役立つかどうか」
「いまの問題解決につながるか」

という視点では
スマートスキンという技術は
発明できないわけなのです。

 

 

だからこそ、

「こういうのがあったらいいよね」

「こういうものがあったほうが
楽しいよね」

という「妄想」をどれだけ出来るかで
結果が決まるわけなのです。

 

で、そういう「妄想」をしてみると
仕事はさらにワクワクし、
楽しくなっていくものなのです。

 

著者も言っていますが、
日本人は「問題解決」の技術は得意でも
それだけでは
現状の延長でしか思考は深まりません。

 

そうではなく、

「これって何の役に立つかわからないけど
なんか面白そう!」

そんなアイデアの「妄想」こそ
意味があるのだと思うのです。

 

☆『妄想する頭 思考する手』については
一度こちらでも解説していますね。

大学院修士課程2年生を蝕む「M2病」。『妄想する頭 思考する手』が教えてくれたM2病の意味とは?

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

「問題解決」や「論理思考」だけでは
仕事は楽しくなくなる。
「こういうものがあったらいいな」という
「妄想」を大事にしよう! 

 

 

いまの業務の「問題解決」だけでは仕事は退屈に…。

 

仕事をしていると、
どうしても

「いまある業務を
いかに処理するか」

で考えてしまいがちです。

 

 

そのため、
上司やお客様からの要望に対し、
ただ「対応する」「問題解決する」だけで
終わってしまいがちです。

 

これでも「業務」をこなすことになるかもしれませんが
それだけだとイマイチ「楽しくない」ところもあるのですね。

 

いつの間にか
「問題解決」一辺倒になっていて
ワクワクする「妄想」をする機会も
減ってしまうのです。

 

 

であればどうすればいいかと言うと、

もっと自分の内面から湧いてくる
感情なりアイデアなりを大事にする必要があるのでは
ないでしょうか。

 

 

仕事をしていて、
ふと

「商品をお伝えするために、こういうイベントをしたら
面白いんじゃないかな…」

「こういうサービスが提供できたら
楽しそうだな…」

というアイデアが湧いてくることって
時折あります。

 

 

こういう「妄想」って
どんな人も時折思いつくことがあるはずです。

 

 

…ところが多くの場合、
「問題解決」や「論理思考」を用いて
目の前の課題をただ「こなす」だけだと、

せっかくの「妄想」を
さらに深めていくチャンスが減ってしまうのです。

 

 

これ、大変もったいないことです。

 

 

まとめ

 

今回のまとめです。

 

 

アイデアを出すには
「論理的な解決法」だけではなく

「無理かもしれないけど、
こういうものがあったらいいよね」

というアイデアを
「妄想する」ことが必要です。

 

 

だから私も
仕事の中で

「こういうサービスが
あったら面白いんじゃないか」

「こういうイベントをやったら
楽しいのではないか」

という「妄想」が湧いたら
即座にメモし、

「どうやったら実現できるか」

を考えていきたいと思っています!

 

 

ともあれ、
仕事をしている中での「妄想」、
大事にしていきたいですね!

 

 

意外とそういう「妄想」によって
仕事の方向性が大きく開けるかもしれませんよ!

 

 

ではまた!


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