速読もいいけど、熟読(じゅくどく)もね!たまにはペンを片手に本を読む!それが国語力向上に役立つ!

今回のポイント
単なる「飛ばし読み」「速読」だけでは
本当の国語力はつかない!
時にはペン片手にじっくり文章を「熟読」しよう!

 

入試の現代文って難しすぎる?

 

「入試の現代文って、
チンプンカンプン…。

いったい、これって役に立つの?」

たまに私のもとにいらっしゃる
高校生の方で、
こういう意見を持っている人と出会います。

 大学受験で出題される
 「現代文」の内容が難しすぎる!

 難しい言葉が多く、
 何がなんだか分からない!

 こんなモノを読んで、
 本当に意味があるのか?

 

そんなご意見を伺うことがあります。

 

 

今回の記事では
その内容に答えていきますね!

 

 

じっくり文章を読むこと、減ってきてませんか?

 

世の中をみてみると、
最近、文章をじっくり読むことって
減ってきたように感じます。

 

 

ネットで何かを調べるときも

  「キーワードや太字のところしか見ない」

という人もいらっしゃるように思います。

 

何より、
LINEやメッセンジャーなどで
「短文」のやり取りが多くなるにつれ、

  「長い文章なんて読めません!」

という人も増えてきているようです。

 

…これ、コミュニケーションが
手っ取り早くできる点では
有効かもしれませんが、

ちょっと問題だなあ、
と思っています。

 

ネットの世界は
日本語の長さが
どんどん短くなっています。

 

それに伴い、
分厚い本をじっくり読むという経験や

「ちょっとむずかしい文章」を
考えながら読む機会も
減ってきているように感じます。

 

ちょっと前まで
電車内で新聞を読む人は
「ふつう」にたくさんいました。

 

ですけど、さいきんだと
電車内で新聞を読む人は
減ってきたように感じます。

 

通勤時の
札幌市営地下鉄車内では、
新聞を読んでいるのが
「私だけ」のことも多いです。

 

 

以前新聞なり文庫本なりを
車内で読んでいた人も、

大部分が「スマホ」を見るように
なっているようです。

 

スマホでニュースや
電子書籍を読むるなら
まだいいかもしれませんが、

結構多くの人が「スマホゲーム」を
やっているようですね。

 

 

こちらのほうが楽しいんでしょうけど、
「本当にこれでいいのかな」と
思ってもしまいます。

 

飛ばし読み・キーワード読みばかり、してませんか?

 

最近、文章をじっくり読むことが
減ってきました。

 

それだけでなく、
スマホで検索をするときも

「飛ばし読み」や
「キーワードの拾い読み」で
情報を得ることも多くなってきました。

 

 

問題なのは同じ方法で
文章を読んでいる人も多い所。

 

この方法だけで読書している人も
一定数います。

 

これだと、
文章の細かい部分を
読み取れません。

 

「なんとなく」の理解でしか
文章を読めなくなってしまいます。

 

「なんとなく」「フィーリング」で読んでませんか?

 

…冒頭の内容に戻りますが、
現代文の問題を読めない人のほとんどは
「なんとなく」という読み方しか
できていないところに原因があります。

 

 

つまり、
内容がわかる所・
重要そうな所だけで
「なんとなく」読んでいるのが
原因なのです。

 

 

「なんとなく」や
「フィーリング」で読む。

 

それで合格できたら
誰も苦労しませんね!

 

 

だからこそ、
「なんとなく」読みや
「フィーリング」読みを乗り越える必要が
あるのです。

 

ペンを片手に熟読しよう!

 

そんな時、
私がオススメしているのが
「熟読」(じゅくどく)です。

 

これは何かというと、
文字通り文章を
「じっくり読む」(熟読)ということ、
です。

 

 

キーワードだけ・太字だけを
読むのではなく、

ペンで線を引きつつ、
ちょこちょこ余白にメモをしながら読む、
という読み方です。

 

わからない言葉・難しい用語があれば
その場で調べて余白に意味を書き込みます。

読めない漢字があれば
これも漢和辞典を引くか、
人に聞く、
あるいはネットで調べるかをします。

 

そして、正しい読み方を
余白に書き込むのです。

 

他にも、文章の中で
「何と何を比較しているか」も
余白に書き込んでいきます。

 

新聞を読むときも、
気になる記事をノートに貼り付けて
コメントを書いていきます。

☆新聞ノートの作り方は
こちらをご覧ください。

 

 

こういう読み方って、
速読よりも時間がかかります。

 

ですけど、
理解は間違いなく深まります。

 

「ちょっと難しい文章を
 ペン片手に読む

ことが読解力向上や
思考力向上に役立つのです。

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

単なる「飛ばし読み」「速読」だけでは
本当の国語力はつかない!
時にはペン片手にじっくり文章を「熟読」しよう!  

 

速読は役立つけれど…

 

こう書くと「速読」を
批判しているようですが、
実は違います。

「速読」にも
当然効果はあります。

 

実際、私も「速読」セミナーに行き
速読のコツも学んでいます。

 

速読って、
ざっくりと内容を把握するのには
たいへん役立ちます。

 

ですけど、
「じっくりと理解する」
「細かいところまで認識する」
のに速読は不向きです。

 

(私が学んだ「速読」の方法で言える話なので、
すべてがそうだとは言い切れないですが)

 

特に、いくら「速読」でも、
カント哲学やアリストテレス哲学の本は
速読しようがありませんし、

憲法も「速読」している限り、
何を言っているかサッパリわからなくなります。

 

「言わずんばあるべからず」ってどんな意味ですか?

たとえば、漢文では
「言わずんばあるべからず」
という言い回しがあります。

 

これって、
どういう意味なんでしょうね?

 

 

「言わない」、という意味でしょうか?

「言わないのはダメ」、という意味でしょうか?

 

 

 

…これ、単なる「拾い読み」「流し読み」や
「速読」では意味がつかめませんよね。

 

 

 

だからこその「熟読」です。

 

 

ペンを片手に
ちょこちょこメモしながら
冷静に考えてみることで
意味がつかめます。

 

 

メモしつつ、
じっくり読んでいくと、

「言わずんばあるべからず」
=「言わない、ということがあってはならない」
=「言わなければならない」

 

…という意味であることが
わかります。

 

 

文章にメモ書きし、
「どういうことか」考えていくと
意味がわかるのです。

 

 

ですけど、最近はこういう読み方をすること、
めっきり減りました。

 

だからこそ、
時にはペンを片手に「熟読」してみることで
文章の理解力が飛躍的に高まるのです。

 

 

たまに受験生で

「意味がわからなくても、
 理解できなくても、
 そのまま暗記していけば
 なんとかなる!」

と誤解している人がいます。

 

人間、残念ながら
「何を言っているか分からない」
ことを暗記するのは難しいのです。

 

意味がわからなくとも
無理矢理 暗記できるのは
せいぜい小学校低学年くらいまで、
でしょうか。

 

(そういえば、九九の暗記も
小学校2年生だから出来たのでしょうね)

 

ペンを片手に、熟読しよう!

だからこそ、
文章を正しく読むために、

「ペンを片手に熟読する」

習慣を毎日少しずつでも行っていくのが
国語力向上に役立ちます。

 

 

受験生の方だけでなく、
社会人の方も
熟読、オススメですよ!

 

なんか頭が良くなった気がしてきますし。

 

なお、ペンを片手に熟読する場合、
次の内容も参考にしてみてくださいね!

 

 

 

今の時代だからこそ
「熟読」、大事ですよ!

 

ではまた!


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