どうやって解く?難しい要約問題もラクラク解ける!三色ボールペン法!

社会人の方からの質問「要約問題って、どう解けばいいんですか?」

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

このところ、
おかげさまで様々な方から
「文章の書き方を学びたい!」
という要望を頂いています。

先日は
社会人で専門学校の入試を受けたいという
女性の方からお問い合わせ頂きました。

「専門学校の入試に
内容の【要約】問題が出るんです。
やり方を教えていただけないでしょうか?」

こんな悩みをお話くださいました。

要約問題。

これって、
結構難しいです。

何が難しいかというと、
「絶対的な正解」
を提示できないからです。

簡単に言うと、
まとめるべき文字数に応じて
正解が変わるからです。

例をあげます。

1,000~2,000文字程度の問題を
「400文字に要約する」
問題って、
入試でときどき出ます。

新聞の社説は
「2本の記事」
からできていることが多いですね。

そのうちの
1本がだいたい1,000文字です。

これを
400文字に要約する。

その場合、
記事の本体にある
「重要な言葉」と、
「あまり重要でない言葉」に
分けなければなりません。

これを分けるのがなかなか難しいのです。

おまけに、
まとめる字数が「400文字」のときと
「200文字」のときとでは、
書くべき内容が大きく変わります。

要約問題は
「テクニック」では解けないとされているので、
なかなか国語力を図る良い方法です。

なぜなら、
要約の力というのは、
国語力の根本だからです。

要約、
つまり「まとめる力」は
日常生活でしょっちゅう使います。

例)
「君の名は。」って、どんな映画?

悪い例「そうね、まず主人公が2人いて、まずこういう場面から始まって・・・」

良い例「あれは2人の男女が夢の中で入れ替わるっていうSF的なアニメだよ。
新海誠監督の作った大ヒット映画で・・・」

「悪い例」はダラダラ説明が続きます。
「最初から」説明しようとしています。

完璧に説明するには、
映画上映時間と同じ時間がかかってしまいます。
(だったら、観たらいいじゃん、ということに)

「良い例」は
端的に「どんな作品か」
まとめて書いています。

このように、
端的にまとめることを
普段よく使っているはずです。

だからこそ、
要約力は重要な力なのです。
報告書を書くのにも、
誰かに連絡するのにも
毎日使っています。

よく使っているからこそ、
入試に「要約問題」を出し、
どれくらい出来るのかを判断するのです。

要約問題を解くには「三色ボールペン法」を使え!

では、
実際にどのように
要約問題を解けばいいのでしょう?

その鍵は
「三色ボールペン」にあります。

ただの三色ボールペンではなく、
の入った
多色ボールペンを使うのです。

(通常の三色ボールペンは
・黒です)

三色ボールペンを使った
読書法は、
齋藤孝先生が詳しく書いています。

私はこの本を中学生の頃に読み、
そこからずっと三色ボールペンを使い続けています。

それくらいインパクトのあった本なのです。

この本で齋藤孝先生の言う
「三色ボールペン法」は実にシンプル。

下のルールがあるだけ、です。

本を読んでいて、
次のところに三色ボールペンで線を引きます。

・・・「まあ大事だ」と思ったところ

・・・「とても大事だ」と思ったところ
(一つの文章につき多くても3つくらい)

・・・読んでいて自分が「面白い」と思ったところ

言っていることはこれだけ。

ですが、
これだけで
日本語力向上に絶大な効果があるのです。

ただ三色のペンで線を引くだけ。

それだけで、
日本語力は大きく高まります。

まず、青と赤の線を引く意味から。

青と赤の線は
「作者は何を言おうとしているか」
真剣に捉えることにつながります。

はじめにやると、
一つの本が
「青線」でいっぱいになります。

この状態では、
まだまだ本が読めていないのです。

作者が「何を言おうとしているか」
捉えられれば、
引く青線の数が大きく減るからです。

一方、緑の線を引くことは
自分の興味関心を探ることにつながります。

緑の線を引くことで
自分が何に興味があるのか
分かるようになります。

緑の線は、自分の主観で引きます。
一方、青と赤は作者のいいたいこと、
つまり「客観」にもとづいて引きます。

この「主観」(自分の考え)と
「客観」(作者の考え)をキチッと分けること。

これが読書の基本です。

この基本を学ぶのに、
三色ボールペン法は役立つのです。

さて、
ここからが要約の話です。

要約の際、
「作者は何を言いたいのか」
明確にする必要があります。

その上で、
作者が書いている
論理展開のパターンを活かしながら
文章にまとめる必要があるのです。

三色ボールペン法を使って問題用紙を読んだ時、
青線や赤線がたくさん引かれているはずです。

そのうち、
まとめる文字数に合わせて
青線を引いた部分を削りながらまとめていく。

それだけで要約が完成するのです!

(赤線は「とても大事」なところに引くので、
赤線の内容はすべて入れることになります)

私の知る限り、
これ以上わかりやすい要約の作成方法は
無いと思います。

なぜなら、
「どこをまとめて文にするか」が
目で見て明確に分かるからです。

実際の試験で要約問題を解く場合は
次のようにしましょう。

(1)問題文を普通に読む(三色ボールペンは使わない)

(2)問題文を三色ボールペン法で読む

(3)青線と赤線を引いた場所を読み直し、
論理展開を軽く問題用紙の余白にメモする

(4)(3)で書いた論理展開をもとに、
青線を一部削りながら文章をまとめていく。
赤線の部分はすべて要素として入れていく

(1)で三色ボールペン法を使わずに読むのは、
「青線ばっかり」になるのを防ぐためです。

(1)〜(4)をやるだけで、
要約問題は軽々とクリアできます!!!

☆本当の試験では
「三色ボールペン」が禁止されている場合もあります。
そのとき、
青を「ふつうの傍線(ぼうせん)」、
赤を「波線(なみせん)」として
シャープペンなどで書くようにしてみて下さい。

いかがでしたでしょうか。

要約問題を解く際は、
「青・赤・緑」の入った多色ペンを買い、
問題を読み解いてみて下さい。

すると早く完成するはずです!!!

ではまた!


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