企画を行うことで
「現状の問題点」が解決することを
「予想される結果」として書き込もう!
目次
企画書の書き方シリーズ 完結編!
さて、3日連続でお届けしているのが
「企画書の書き方」です。
企画書を書くには
次の3つの段階が必要、
というお話をしてきましたね。
それは次の3点です。
(2)対応策
(3)予想される結果
まずは「なぜ企画を行う必要があるか」を
示すため「現状の問題点」を書く必要がありました。
次に、「現状の問題点」を解決できる
「対応策」として企画を書こう、
とお伝えしています。
このときも「何が決まっていて、
何が決まっていないかわからない」状態を
防ぐため、
6W5Hシートを使うことを
お伝えしました。
さて3回目に当たる今回は
(3)の「予想される結果」について
お伝えしていきます。
その後、「企画書の書き方」の型も
まとめますので、お楽しみに!
(3)予想される結果
…ここまでの内容で
「なぜ企画が必要なのか」を示した
「現状の問題点」と、
「その問題点をどうやって解決するか」を示した
「対応策(企画)」について見てきました。
最後に必要なのが
「予想される結果」です。
これ、地味ながら重要です。
例えば、です。
あなたの会社の企画会議で
プレゼンをすることになったとします。
「現状の問題点」として
「土日の集客が上手くいっていない」
と述べました。
その「解決策」として
「ラーメンフェスティバル」に出店する、
という企画を提案したとします。
じつはこれだけだと
この企画をやる・やらないは
決められません。
「解決策」を行うことで
どのような「結果」が予想できるかを
述べなければ決められないのです。
「ラーメンフェスティバル」に出店しても、
「土日の集客向上につながる」
ことが予想できないなら、
企画をやる意味が無くなってしまいます。
つまり、「現状の問題点」を
企画という「解決策」が解決してくれるかどうかを
「予想される結果」として
まとめる必要があるのですね。
「現状の問題点」を
「解決策」(企画)が解決するという
「結果」につながるように企画書は書くべきなのです。
要するに
「現状の問題点」と
「解決策」と「予想される結果」が
一直線上に並ぶのが分かりやすい企画書なのですね。
「予想される結果」を書かない企画書はNG!
意外と多いのは、
「予想される結果」を書かない企画書です。
これだと、学生の「学校祭」(文化祭)と同じです。
何を目指すか・
どんな結果を目指すのかを考えないまま
企画をするのは非常に危険です。
何を目指すのか不明確なまま
「とりあえずやってみる」というのは
ビジネスにおいてNGなのです。
(残念ながら、起業の「事業計画書」には
「どんな結果を目指すか」が
書かれていないことが多いのです)
ラーメンフェスティバルの例
では、ここで具体例をあげて考えてみます。
さんざん出している「ラーメンフェスティバル」出店を
例にすると、一直線上に並ぶ企画書は
次のようになります↓
・弊社では土日の集客に苦戦している。
平日に比べ、20%も集客が低いという問題がある。
(2)対応策(企画)
・近隣の公園にて○月×日に行われる
ラーメンフェスティバルに弊社も出店する。
・出店計画は以下の通りである
(略)
(3)予想される結果
・前回のラーメンフェスティバルでは
1店舗辺り平均○○名の集客をしていた。
・ この○○名はいずれも近隣の住民であるため
出店することでこれだけの人に
弊社のサービスを知ってもらうことができる。
・ラーメンフェスティバルでは○○名の集客を
目標とする。
目標売上は○○万円。出店料を考えると
利益は出ないが、広告料として考える。
・接客を通じてお客の要望をヒアリングする
・出店をきっかけに、本年度末までに
土日の集客の改善を図り平日と遜色ない
集客を本年度末までに実現する
「現状の問題点」と関係ない「予想される結果」、書いてませんか?
さあ、企画書の流れを観てきました。
残念ながら、
世の中にある「企画書」には
「現状の問題点」と全く関係ない
「予想される結果」を書く企画書が多すぎます。
「土日の集客低迷」を解決したいのに、
「企画を行うことで
従業員のチームワークが向上する」
ことを書いても、意味がないのです。
あるいは
「企画を行うことで、
地域貢献活動につなげる」
と書いても、「現状の問題点」は一切解決されません。
ポイントは
何度も言うように
「現状の問題点」が解決される
未来を描くことです。
これが一直線に並ぶように書けば
分かりやすくまとまるのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
企画を行うことで
「現状の問題点」が解決することを
「予想される結果」として書き込もう!
・・・・・・・・・・・・・・
「予想される結果」には期限も書こう!
「予想される結果」を書く場合、
大事なのは【期限】を書くことです。
企画それ自体の「結果」でなく、
企画を行った「先」の「結果」も書くことです。
ここまで書けば、
企画をする・しないを決める決定権者も
判断がしやすくなるはずです。
企画書の型(文例集)
今回も文例を用意しました。
参考までにご覧ください。
☆飲食業が私の専門ではないのでいろいろと穴があると思いますがご容赦ください
企画書には正直なところ
明確な「文例」はあまり存在しません。
これまで述べた、
(1)現状の問題点
(2)解決策
(3)予想される結果
の3点を入れつつ、
各企業・業界に合わせてお使いください。
あなたのお役に立てれば幸いです!
ではまた!
☆今回のように
ビジネス文書の書き方(文例集)を
まとめています。
こちらもご覧ください。
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