小論文で高評価を狙える裏ワザポイント!アウフヘーベンを導こう!

今日のポイント
対立する議論では
「アウフヘーベン」を狙え!

 

作文教室ゆうには、
いま【小論文対策】のご依頼を
頂いています。

 

高校生の方からの、
慶應義塾大学や
早稲田大学、
北海道大学の後期試験のご依頼もあります。

 

また、社会人の方からの
北海道大学大学院・
小樽商科大学MBAなど
様々なところの小論文のご依頼です。

 

先日は早稲田のスポーツ科学部を
目指す高校3年生の小論文対策を行いました。

 

 

授業で行ったのは
早稲田のスポーツ科学部の過去問演習です。

 

なかなか小論文対策って、
大手予備校でもやってくれないものです。

 

特に、難関校の小論文の
個別添削は手間もコストも掛かるので
どこの予備校も「やりたがらない」ものなのです。

 

進学校の先生も
ハッキリいうと「面倒」なので
「やりたがらない」方が多いです。

 

 

そんなわけでいま
スポーツ科学部の
個別演習をしているわけです。

 

 

早稲田の人間科学部の
過去問(2017年)には
こんな問題が出ました。

 

課題文の内容は
【男子スポーツに比べ
 女子スポーツの人気や賞金が格段と低い、
 だから女子スポーツの地位をもっと高めるべきだ】
という文章でした。

 

 

これを読んだ上で
自分の意見を800~1000文字で答える、
という問題が出題されていたのです。

 

こういう問題の場合、
まずは課題文に賛成か反対かを
答えるのがテーゼです。

 

実際、この生徒さんは
【賛成】側でした。

 

賛成の場合は
賛成の理由を書くだけで
大体は小論文の回答が終わる事が多いのですが、
この方はちょっと違いました。

 

提案の文章も付け足していたんです。

 

こんな内容を追加していました。

  「女子スポーツを活性化させるため、
   男女混成スポーツを増やしてはどうか。

例えば水泳には男女混成400メートルリレーがある。
単に男子スポーツ・女子スポーツに分けて
女子スポーツの活性化を考えるよりも、
混成の競技を増やしていくということも
重要なのでないか」 

 

ざっとこういう主張です。

 

 

この主張を読んで
驚きました。

「アウフヘーベンを
きちんと使いこなしている!」

これに気付いたんです。

 

 

アウフヘーベンというのは
日本語で「止揚」(しよう)と言います。

 

 

何かと言うと
対立し合うテーマを
乗り越える新たな発想を出す、
ということです。

 

 

対立し合うテーマを
「正」のテーマ(命題)と
「反」のテーマ(命題)と呼びます。

 

正と反を統合させて
「合」(ごう)のテーマ(命題)を導くのが
アウフヘーベンという発想法なのです。

 

 

例えば、
大福餅を食べたい人と
いちごを食べたい人がいたとします。

大福餅が「正」なら、
いちごが「反」です。

 

そして両方の価値を生かす
「いちご大福」を食べることが
「合」になります。

 

男子スポーツが「正」なら
女子スポーツはそれに対立するので「反」です。

 

そして男女混成スポーツは「合」にあたります。

 

 

正反合を用いた
アウフヘーベンを導ける小論文って
なかなかありません。

 

 

ですが、だからこそ
キレイに小論文の中で使えた場合、
かなり評価が高くなります。

 

 

それは「二項対立」関係を
乗り越える事ができるからです。

 

 

男子スポーツと女子スポーツだけを見ていては
「二項対立」のままです。

 

「男子に比べて女子の待遇が悪い」という
対立関係のままの議論になります。

 

 

これだと、実はあまり
生産性がないのです。

 

「女子の待遇を上げる努力をすべきだ」
という、月並みな回答しかできないからです。

 

 

しかし、「男女混成スポーツ」という「合」を
提示できた場合、
単なる「二項対立」の関係を
乗り越えることが出来ます。

 

 

これが小論文的には
もっとも評価が高い回答方法になります。

 

 

むろん、アウフヘーベンを行うのは
なかなか大変です。

 

 

だからこそ、
思いついた場合は
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?

 

もし当日
【アウフヘーベン】を導ければ
高評価間違いなしですよ!

ではまた!


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